山の神塚古墳

茨城県結城市 1999年1月訪問

円墳、R16,H3
位置:36°19′08″N 139°53′02″E

説明板は山の神古墳となっている


(見学記)

結城駅北方3kmすぐ北は栃木県という場所です。畑の中に丸い墳丘が見えていて側に山の神古墳の標識がありますがこれが浅間塚古墳でしょうか。浅間塚は前方部の消滅した前方後円墳で後円部径18m、高5mとなっていますがそれにしては山の神古墳はちょっと小さいような気がする。でも付近見通しの良い畑で他に墳丘らしき物はなかったし、ちょっぴり?。それにしても結城市の指定史跡の標識は今回紹介した古墳は皆そうだったが”市指定○○塚○年○月指定”と書かれているだけで素っ気ないこと甚だしい。確認できるだけ無いよりはましだが、何のため立てるのかということを考えれば、もう少し何とかして欲しい。
(追記)浅間塚でなく山の神塚古墳と判明。

曽我殿台古墳群

茨城県結城市 1999年1月訪問

庚申塚古墳
前方後円墳
位置:36°17′48″N 139°53′13″E

前方部消滅


仙太郎稲荷塚古墳
前方後円墳
位置:36°17′47″N 139°53′17″E

長方形状に変形


(見学記)

結城駅東方1km結城東中学校西側の低い丘陵南端にある2基並んだ前方後円墳です。1号は全長29m上に神社がありどちらが前でどちらが後か分からない程変形、一見長形墳のようです。2号はすぐ西側で全長は23m藪に覆われていますが前方部は消滅したのかな。1,2号は別名がそれぞれ仙太郎稲荷塚、庚申塚、現地の標識はこうなっています。

林古墳群

茨城県結城市 1999年1月訪問

前方後円墳2,円墳3基が市史跡。他数基

林八幡塚古墳
前方後円墳
石室(埋戻し)
位置:36°15′52″N 139°53′30″E

墳丘側面、右が後円部


陪墳


保戸塚古墳
円墳
位置:36°16′16″N 139°53′26″E



その他


(見学記)

舟玉古墳から鬼怒川を挟んだ西方、林地区の低く平坦な丘陵の東側に分布する古墳群です。まるで関城町の古墳と川を挟んで勢力争いをしているよう。かっては林三十三塚と称し前方後円墳4基を含む多数の古墳がありましたが現在は市指定史跡の5基他数基しか残存していません。集落中央辺りのお堂の前に簡単な説明板がありますが(ここには古墳はありません)、史跡指定の5基の古墳の場所が地名で書かれている。せめて簡単な地図でもいいから欲しかった、地名ではわかりっこないって。それでも何とかがんばって史跡の5基と他数基を見つけたがおかげで時間を食って他を回る時間が無くなってしまった。以下史跡指定古墳の紹介。(詳細は不明)

備中塚古墳
丘陵南側麓にある工場近くにある円墳で結構大きい。墳丘は荒れ果てた藪に覆われていて近寄ることもできないが斜面をカットして作った周溝の跡がはっきり残っている。

古山八幡塚古墳
備中塚西側竹林の中に良好な円墳あり。この東側墓地の脇に篠竹に覆われた墳丘らしき物が見えているがこれがそうか。確信は無し。全長50mの前方後円墳。

林八幡塚古墳
古山八幡塚前の道を東に行くと丘陵はずれ辺りに墓地があり、この脇に裸の円墳あり。これが林八幡塚陪墳。これも史跡。このすぐ西側民家の裏にあるのが林八幡塚で全長30mの前方後円墳。前方部に神社があり(家のご主人の手作りだそうな)中に納められている出土物を見せてもらった。鍵を開けると中に細長い箱があり鉄剣でも入っているのかと思ったら鉄剣は鉄剣でも錆びた断片が二,三と刀子が一つ、他は古墳と関係ない物が幾つか、大半は東京に持って行かれたそうな。北側と墓地内にも1基づつ古墳あり。

保戸塚古墳
1km程北に離れた低い位置にある円墳。径30m位か。

坂田古墳群

茨城県土浦市(旧新治村)1997年1月訪問

円墳4基残存
小古墳ながら全て固有名を持つ

塚原古墳
円墳
位置:36°06′47″N 140°09′55″E
畑の中に残る墳丘


まるで前方後円墳のよう


塚山古墳
円墳
石棺出土、土浦二高に保存
位置:36°06′17″N 140°10′14″E
半分以上削平


武者塚古墳(武者塚1号墳)
円墳、墳丘削平
複室構造箱形石室、前室長1.05,幅1m、玄室長2.04,幅1.54m
石室は覆い屋で保護されている、みずらが出土したことで有名
位置:36°06′25″N 140°10′07″E
地下に作られた石室、手前が前室、蓋石があるのが玄室、牛蒡掘りの最中に偶然発見


前室


板石で構成された玄室


武者塚2号
1号墳の側に移築保存


(もう1基の武具八幡古墳は藪の中)

(見学記)
上坂田にある古墳群です。地元の方から聞いた話では,この辺りは石器,縄文土器,弥生土器,須恵器果ては小判まで出土しているそうです。それも正規の発掘ではなくウラヤマシイ。

武者塚古墳
R125(旧道)に案内板がありそれに従っていきます(台地下の県道にも案内板有り)。墳丘はすでになく石室が建物(一見ペンション風,屋根は神社,壁は校倉造り)の中に保存されています。石室は大小二つの枡を合わせたような感じで地下(封土の中でなく文字どうりの地下)に構築され白粘土で密封されていたそうです。それだからこそ美豆良が保存されたんでしょうね。なんでも牛蒡を埋める穴を掘っていて見つけたそうです。側に2号墳の箱式石棺も移築保存されています。

武具八幡古墳
武者塚南方300m程の崖際にあります。墳丘の確認だけで精一杯。

塚山古墳
武具八幡古墳の谷を越えた東側の崖際にあります。梨畑によって墳丘が半分位削られています(畑の持ち主に聞いたから間違いありません)。三十数年前の発掘で内部が朱塗りの石棺(人骨入り)が出土したそうで現在この石棺は土浦三高に保存されているそうです。

塚原古墳
武者塚北方1km程の畑の中にあって見つけるのは容易です。墳丘周囲が削られて一見前方後円墳のようになっています。

稲荷山古墳
坂田古墳群には属しませんが下坂田にある円墳です。畜舎西側の林の中にありますが墳丘の確認だけで精一杯。でも規模は結構ありそう。

菅間大塚山古墳

茨城県つくば市 1999年1月訪問

前方後円墳
位置:36°11′50″N 140°03′30″E

平坦な台地の縁辺に立地


(見学記)

八幡塚から桜川を挟んだ西方2km台地の縁辺に位置する全長30mの前方後円墳です。墳丘は藪の中で墳形は確認できないし、標識も何もないからはっきりとは断定できません(後からチェックしたところでほぼ間違いないようだ)。

佐都ヶ窟古墳

茨城県つくば市 1999年1月訪問

方墳、20×16m
複室・T字型石室、全長7.6m,玄室長2.1,幅5.4m
位置:36°10′57″N 140°06′32″E

石室正面


前室玄門、コの字型の板石を組み合わせている


玄室玄門


玄室右側、床面に仕切り石、天井石が抜かれている


玄室左側


前室(奥から)


(見学記)

土塔山古墳の東側山塊の南側斜面にある方墳です。頂上一帯がゴルフ場でそこに至る道の途中に白い説明板がありその背後の急斜面に立地。南向きに石室が開口、複室構造のT字型石室で全長7.65m前室や玄室の壁や天井は2m前後の巨大な板石で構成されています。羨道と前室の境は逆L字型の2枚の板石を組み合わせ、ちょっと見には刳抜式の玄門みたい、手前に倒れているのは閉塞石でしょうか。前室は長2.5m幅2.1m、玄室は長2.15m幅5.45mの規模、玄門は玄室の壁石をせり出させて構成しています。玄室右側床面には仕切石があります。天井は2枚の板石からなっていますがその内の1枚は墳頂からの盗掘で持ち去られています(あんな大きな物、どうやって持っていったんだ)。もう1枚もひびが入っていて補強の石材が入れられています。最初見たとき変な仕切があるなと思ってしまった。市史跡。
他にも3基の石室墳があって平沢古墳群を形成していますが1基それらしき物を見つけた程度。また麓の山口地区にも横穴石室を主体とする古墳群があるそうで、ちょっと探してみたがやはり地名だけでは分からない。

松塚1号

茨城県つくば市 1997年1月訪問

前方後円墳、TL69,R40,RH6.4,FH5.7
位置:36°06′04″N 140°09′22″E

手前前方部、右奥後円部


後円部から前方部、近くの墓地に前方後円墳の2号がある

栗原愛宕塚古墳

茨城県つくば市 1997年1月訪問

円墳
位置:36°07′00″N 140°07′13″E

墳丘

甲山古墳

茨城県つくば市 1997年1月訪問

前方後円墳?
位置:36°09′38″N 140°06′39″E

周囲を大きく削られた墳丘、後方に筑波山が見えている


(見学記)

ひたちおだ駅北方1kmR125沿いのレストラン背後にあり国道からも墳丘が見えています。前方部はなく墳丘も周りがすっかり削られ台状になっています。「前方後円墳集成」には載っていません。

八幡塚古墳

茨城県つくば市 1999年1月訪問

前方後円墳、TL90,R58,FW35
位置:36°12′12″N 140°04′57″E

墳丘側面、後方部は修復、後方に筑波山


後円部南側にある陪墳


石室内部


(見学記)

筑波山直下といってもいい南側麓、筑波鉄道つくば駅西側にある全長90mの前方後円墳です。背の高い後円部で前方部は復元、最初見たとききれいすぎるを思ったけれどやっぱりね。でもあまり余計なことをせず復元を感じさせないとこがいいですね。県史跡。西側に円墳があり南西に横穴石室が開口、でも殆ど埋まっていて中には入れません。
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