原口古墳

長崎県雲仙市(旧国見町)2014年3月訪問

横穴式石室
位置:32°50′49″N 130°18′20″E (日本測地系)
    32.85030414 130.30325375(世界測地系)

平坦な丘陵端、急傾斜面に変わる辺りに立地


天井を殆ど失った石室露出


割と幅の広い羨道、天井石はあったんだろうか


玄門前に閉塞石が倒れている


袖石やまぐさ石に閉塞石を嵌めこむ溝が彫られている


玄門から見た玄室内部、奥壁基部は左右に石を並べる


奥から外、板状の袖石を立てた両袖式


玄室奥後方から、左右に石障がある


奥壁沿いにも石障があるが分かりにくい


玄室横上部から


羨道横上部から


見学記
雲仙市国見町多比良丁、金山古墳前の広域農道を東に行き最初の信号を左に曲がって50m程で原口公民館があります(建物は分かりにくいですがゴミステーション有り)。そこから北東300m程台地上の平坦面と急傾斜地への変換点辺りに立地しています。現状では林縁、墳丘はそこそこに残っていて天井部を失った石室が東に開口、板石を使った両袖式で手前に閉塞石が倒れています。袖石にも閉塞石を嵌めこむ溝が彫られています。玄室内には3基の石障が有りますが内側が土に埋まって分かりづらいです。直前まで車で入ってこれないことはないですがUターンするのは困難なので止めたほうがいいでしょう。とにかく場所が分かりづらい、公民館を見逃し入り口の細い道も見逃しナビが案内するままに行ってみたら台地下の道に案内されたよ。確かに直線距離ではそこが最短には違いないんだろうけどさ。ゴミの収集が終わっていれば公民館前に駐車可。教えてもらった地元の方がその辺の開いてる場所に止めても構わないんだよと言ってくれましたがさすがにそうもいかないしな。市史跡。

金山古墳

長崎県雲仙市(旧国見町)2014年3月訪問

6C中
横穴式石室
位置:32°50′49″N 130°17′57″E (日本測地系)
    32.85030412 130.29686534(世界測地系)

石室露出、奥壁と側壁の片側しか残っていない


小型石材の側壁、これでよく倒れないもんだ


奥壁も概ね小型石材、下部に鏡石らしい石がある


見学記
雲仙市国見町多比良戊、国見斎場北側果樹園(廃園かな)の中にあり道路脇に説明板が立っています。藪に包まれて分かりづらいですが石室露出、側壁片側と奥壁しか残っていません。ともに小型の石材を積み上げているので背が高いこともあってよく崩壊しないなと思われる状態です。市史跡。西側にあるコンビニに車を止めて見学したほうがよさそう。

柿ノ本古墳

長崎県雲仙市(旧瑞穂町)2014年3月訪問

円墳、R12
横穴式石室、全長3.2m、玄室長2,幅1.4m
位置:32°51′14″N 130°13′22″E (日本測地系)
    32.85724705 130.22048253(世界測地系)

西からの遠望、北に伸びる尾根上丘陵先端に立地


説明板が立っているから分かるけど古墳自体は近くに寄らないと分かりにくい


石室正面、上部はすっかり壊失、北側海の方向に開口している


基部しか残っていない小型玄室、袖石は側壁に組み込まれてないようだ


玄室斜め前から


玄室奥後方から、両袖式


見学記
雲仙市瑞穂町古部甲、北に伸びる舌状台地先端に立地、墓地となっていてそのなかにあり大きな説明板が立っています。上部を失った石室露出、羨道も残っていて北側海の方に開口しています。玄室箱形で長2m、袖石を立てた両袖式です。西側から接近すると墓地下に駐車スペース有り。市史跡。

一本松古墳

長崎県雲仙市(旧愛野町)2014年3月訪問

円墳、R16,H2
複室石室、全長11.6m、前室長1.3,幅1.2m、後室長3.2,幅1.9m
位置:32°48′52″N 130°10′09″E (日本測地系)
    32.81780691 130.16687265(世界測地系)

平坦な丘陵の縁辺に位置する


反対側は急傾斜、墳丘上部は流失


天井を失った石室露出、左右に積み重なった石が天井石でしょうか


複室石室ですがどれも天井がない


前室袖石、これがあるので何とか複室と分かる


後室、全体がやや左に傾いているような


巨石を据えた奥壁、その割に他の石材は小型


奥から外、両袖式


前室奥から、左の袖石は無かったのかな


石室後方上から


玄門前室を上から


見学記
雲仙市愛野町甲、光正寺南500m程の丘陵上にある古墳です。麓にある寺から登って行くと墓地を過ぎた辺りで一本松古墳と刻んだ石柱が立っていてそこから林に入るとすぐです。西向きに開口した複室石室ですが盗掘で墳丘上部が大きくえぐられ石室上部を失っています。前室玄門片側の袖石が残っていて何とか複室だとわかります。玄室は長3.2m幅1.9m基部に大型石材を据え上部に中型石材を積んでいます。とにかく道が狭い、寺から登ってくる道も狭いが帰りは台地上の畑の中の道を通って行きましたが軽で通るのがやっと何度か直角に曲がる際もヒヤヒヤしました。石柱辺りに1台分の駐車スペース有り。市史跡。

首塚古墳

長崎県雲仙市(旧愛野町)2014年3月訪問

円墳、R10,H5
位置:32°47′42″N 130°08′54″E (日本測地系)
    32.79836426 130.14604277(世界測地系)

端正な姿が残っている、元々の姿なんでしょうか


キリシタンの首を埋めたとも古墳の再利用とも云われている


見学記
雲仙市愛野町乙、墳丘大きさの割に背の高い墳丘が残っています。キリシタン一揆の首を埋葬したとも古墳を再利用した塚とも言われています。地図に首塚が載っていますが場所が間違っていて実際はあれより100m程西ですね。市史跡。

尾首古墳

長崎県諫早市 2014年3月訪問

横穴式石室
位置:32°52′24″N 130°05′43″E (日本測地系)
    32.8766887 130.09299368(世界測地系)

南に伸びる低い尾根上丘陵に立地


墳丘流失、石室奥辺りしか残っていない


石材は割りと大型


奥壁はほぼ1枚石


天井石は2枚残存しているが奥側(右)は奥壁の後に位置している、4枚目の奥壁上部に見えているのがその石材


見学記
諫早市高天町、南に伸びる舌状台地の先端近くに構築、高天神社境内鳥居を潜って大きな石灯籠の西側に有りますが墳丘流失石室後部だけが残存しています。奥壁は巨石1枚石天井石は2枚残っていますが後ろの1枚は奥壁より後ろにあって天井の役割を果たしていません。まさか背後に隠し部屋でもあるんではないだろうな(笑)。神社中間辺りの広場に駐車可。

柏原古墳群

長崎県諫早市(旧森山町)2014年3月訪問

残存3基、見つけられたのは1基のみ
位置:32°47′56″N 130°06′27″E (日本測地系)
    32.80225284 130.10521392(世界測地系)

公民館越しに説明板が見えている


林に入るとすぐ大きな墳丘


反対側から、斜面に立地している


墳頂に天井石露出、状態は良くない


こちらが入口側、殆ど埋まっている


奥壁側、奥壁は露出してない


側壁に開口部


石室内部、右が玄門部


奥側、天井石も傾いている、左側の石は石棺材?


見学記
諫早市森山町上井牟田、県道124号から新興住宅地に入る所に案内表示が有りそこから100m程で公民館、その背後の林縁に説明板が立っています。そこから林の中に入るとすぐ斜面を利用した大きな墳丘が有り墳頂に石室露出内部は殆ど埋まっています。内部に板状の石が見えているけど箱式石棺でもあったのだろうか。7基の横穴石室墳と3基の積石塚らなり現存3基だそうで他も大分探してみましたが見つかりませんでした。林の中もかっては果樹園だったようで石垣が広範囲に有り地形がかなり改変されているようです。公民館に駐車場あり。

小野古墳

長崎県諫早市 2014年3月訪問

横口系石室、6C
位置:32°49′42″N 130°05′18″E (日本測地系)
    32.83169346 130.08604973(世界測地系)

小野小学校に石室移築


手前に石材があるあたりが普通の横穴石室ではないな


天井石は1枚のみ残存、一応文化財なんだからスイセンは植えて欲しくないな


見学記
諫早市宗方町、小野小学校内に移築された石室です。竪穴系横口式石室だそうですが規模はそれ程大きくはない。石室内にスイセンが植えられ現状では大きな天井石が見えるだけ。野山なら掃除をするんだけどここではそういうわけにもいかないしな。

飯盛鬼塚古墳

長崎県諫早市(旧飯盛町)2014年3月訪問

横穴式石室、玄室長2.1,幅1.4m
位置:32°46′05″N 130°02′30″E (日本測地系)
    32.77142102 130.03938964(世界測地系)

海の望む丘陵中腹に立地、まるで凹地の中で移築のようですがこれでも現状保存


墳丘流失、基部のみ残存


玄室床面には平石が敷き詰められている、手前の石は説明板写真にはのっておらず古墳とは関係なさそう


石室左上方から


袖石が突き出ている、側壁に食い込んでいない


右上から


見学記
諫早市飯盛町後田、天草灘を南に望む丘陵頂部近くに位置する古墳です。墳丘はすっかり流失天井席を失った石室が露出しています。玄室長2.1mの小型で床面には敷石、袖石は片方が残っています。羨道幅も玄室とそれ程変わりません。何故か玄室にお賽銭が置かれている、特に祀るようなものはないのにね。周辺が大規模に農地として整理され湖の周りも盛り土されて逆に古墳の場所が凹地のようになっています。場所が正確には分からなかったのですがこのおかげでgooglemapでなんとかそれらしい場所を確認できました。駐車場あり。

木秀古墳

長崎県諫早市 2014年3月訪問

横穴式石室
位置:32°48′06″N 130°05′47″E (日本測地系)
    32.80503013 130.09410381(世界測地系)

北に向かって下る谷地形の上部に立地


奥壁と側壁の一部のみ残存


奥壁はかなりの巨石


その割に厚みは少ない、この電柱位置をずらせなかったのかな


斜め後方から


完全に残っていればかなり立派な石室だったろうな


見学記
諫早市長野町、木秀公民館南200mの道路沿いにありますが墳丘流失奥壁と側壁2,3枚しか残っていません。巨石ですが厚みはそれ程ありません。地形的には谷奥の斜面に位置していますが開口部は谷斜面下や谷出口でなく上方南側を向いています。方位を優先したのでしょうか。ちなみに読みは”きしゅう”のようです。側の墓地駐車場を利用可。
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