芝山古墳群
千葉県横芝光町(旧横芝町)1986年7月訪問、1993年3月再訪
前方後円墳4,円墳13,残存9基
古墳群模型、手前が殿塚、奥が姫塚

殿塚古墳
前方後円墳、TL86,R51,RH8,FW58,FH7.74
横穴式石室(埋戻し)
位置:35°40′37″N 140°25′25″E
姫塚から見た墳丘

前方部北西側から

後円部北東側から

左が殿塚墳丘と外堤、右が姫塚外堤

姫塚古墳
前方後円墳、TL58,R35,FH4.4,FW35,FH5
横穴式石室(埋戻し)
前方部南西側から、前方部木の根元近くに石室がある

後円部南東から

殿塚から見た墳丘、精美な姿をしている

3号
姫塚外堤上にある、右に見えているのが殿塚

7号
横穴式石室
墳丘流失、石室が露出

緑泥片岩板石を使った石室

上から、千葉県は古墳は多いが見学できる横穴石室は数少ない

13号

18号
手前18、奥15号

(見学記)
成田市三里塚と松尾町を結ぶ県道280号(埴輪道路)を行くと途中に標識がでているのですぐ分かります。埴輪で有名ですが近くに2つの埴輪博物館(町営と民営)があって埴輪をみることが出来ます。なお名前は「芝山」古墳群ですが行政区としては横芝町に属します(現在は更に横芝光町となった)。では標識に従って細い道路を西に行くと最初の杉林の中に4基の古墳があります。左が16,17号、右が15,18号です。17号は前方後円墳ですが「前方後円墳集成」では消滅となっています。しかしどう見ても高まりがあるし円墳と言うには少し細長いし,分布図にはここには4基しか載ってないし詳細は?です。ここから西の畑越しに殿塚、姫塚が見えています。名前のとおり殿塚は大きくどっしりしていて姫塚は一回り小さくほっそりした感じです。プロポーションは次の通りです。
殿塚:全長88m、後円部径55m、高8.6m、前方部幅55m
姫塚:全長59m、後円部径35m、高4.5m、前方部幅36m
共に横穴式石室があり殿塚は後円部、姫塚は前方部の南側にありますが今はその入り口さえもはっきり分かりません。殿塚の周りには周溝と外堤が巡っています。殿塚の南側に2基の円墳があり(6,7号)西側の7号に石室が露出しています。平たく大きな石材を使って箱のような石室を構築しています。この2基とも大きさのわりに高さが低く偏平なのが特徴です。殿塚後円部東側にも4,5号がありましたがこれは消滅しています。さらに殿塚と姫塚の間に3号、姫塚の北側尾根の先端に8号があります。さらに3号のそばの道を西に行くと左側崖際に9号があります。右側には10,11号があるはずですがその場所は畑になっていて消滅したかもしれません。さらにこの北側に12号があります。一応前方後円墳と言うことですが現状は長円形という感じで高さも低く林の中にありますから近くまで行かないと存在が分かりません。元の山道に戻って西に行くと丘陵端に13,14号があります。全般に墳丘の保存状況もいいです。3号から北側の沢沿いに降りて行きさらに北の丘に登ると(ここは芝山町です)崖側に舟塚古墳群小池大塚古墳があります。全長 72m、 後円部径 46m、 高5.2m、 前方部幅 51m、 程の大きさで保存状況も良好です。こちらも横穴式石室があるそうですが全く判りません。殿塚と数値的には変わらない大きさですが殿塚の方が大きく見えるのは高さのせいでしょうか。谷を隔てているとはいえ至近距離にあってもやはり別の古墳群になるのでしょうか。築造時期は分かりませんがお互いに相手のことを意識しあって作っていたかも。それくらい近距離にあると言うことです。
前方後円墳4,円墳13,残存9基
古墳群模型、手前が殿塚、奥が姫塚

殿塚古墳
前方後円墳、TL86,R51,RH8,FW58,FH7.74
横穴式石室(埋戻し)
位置:35°40′37″N 140°25′25″E
姫塚から見た墳丘

前方部北西側から

後円部北東側から

左が殿塚墳丘と外堤、右が姫塚外堤

姫塚古墳
前方後円墳、TL58,R35,FH4.4,FW35,FH5
横穴式石室(埋戻し)
前方部南西側から、前方部木の根元近くに石室がある

後円部南東から

殿塚から見た墳丘、精美な姿をしている

3号
姫塚外堤上にある、右に見えているのが殿塚

7号
横穴式石室
墳丘流失、石室が露出

緑泥片岩板石を使った石室

上から、千葉県は古墳は多いが見学できる横穴石室は数少ない

13号

18号
手前18、奥15号

(見学記)
成田市三里塚と松尾町を結ぶ県道280号(埴輪道路)を行くと途中に標識がでているのですぐ分かります。埴輪で有名ですが近くに2つの埴輪博物館(町営と民営)があって埴輪をみることが出来ます。なお名前は「芝山」古墳群ですが行政区としては横芝町に属します(現在は更に横芝光町となった)。では標識に従って細い道路を西に行くと最初の杉林の中に4基の古墳があります。左が16,17号、右が15,18号です。17号は前方後円墳ですが「前方後円墳集成」では消滅となっています。しかしどう見ても高まりがあるし円墳と言うには少し細長いし,分布図にはここには4基しか載ってないし詳細は?です。ここから西の畑越しに殿塚、姫塚が見えています。名前のとおり殿塚は大きくどっしりしていて姫塚は一回り小さくほっそりした感じです。プロポーションは次の通りです。
殿塚:全長88m、後円部径55m、高8.6m、前方部幅55m
姫塚:全長59m、後円部径35m、高4.5m、前方部幅36m
共に横穴式石室があり殿塚は後円部、姫塚は前方部の南側にありますが今はその入り口さえもはっきり分かりません。殿塚の周りには周溝と外堤が巡っています。殿塚の南側に2基の円墳があり(6,7号)西側の7号に石室が露出しています。平たく大きな石材を使って箱のような石室を構築しています。この2基とも大きさのわりに高さが低く偏平なのが特徴です。殿塚後円部東側にも4,5号がありましたがこれは消滅しています。さらに殿塚と姫塚の間に3号、姫塚の北側尾根の先端に8号があります。さらに3号のそばの道を西に行くと左側崖際に9号があります。右側には10,11号があるはずですがその場所は畑になっていて消滅したかもしれません。さらにこの北側に12号があります。一応前方後円墳と言うことですが現状は長円形という感じで高さも低く林の中にありますから近くまで行かないと存在が分かりません。元の山道に戻って西に行くと丘陵端に13,14号があります。全般に墳丘の保存状況もいいです。3号から北側の沢沿いに降りて行きさらに北の丘に登ると(ここは芝山町です)崖側に舟塚古墳群小池大塚古墳があります。全長 72m、 後円部径 46m、 高5.2m、 前方部幅 51m、 程の大きさで保存状況も良好です。こちらも横穴式石室があるそうですが全く判りません。殿塚と数値的には変わらない大きさですが殿塚の方が大きく見えるのは高さのせいでしょうか。谷を隔てているとはいえ至近距離にあってもやはり別の古墳群になるのでしょうか。築造時期は分かりませんがお互いに相手のことを意識しあって作っていたかも。それくらい近距離にあると言うことです。