保田古墳群

広島県東広島市 2009年3月訪問

2基

1号
前方後円墳?、現存長25m
横穴石室3基(現存1基、全長4.8m)
位置:34°20′18″N 132°43′17″E (日本測地系)
   34.34158891 132.71884829(世界測地系)
細長い墳丘が残る、画面中央に石室、左右にも石室跡


中央石室正面


良好に残る玄室


奥壁は1枚石+α


奥から外、無袖かな


2号
円墳、R12
横穴式石室、幅1,高1.3m

1号西側に残る墳丘


開口部、羨道は埋没


石室内部


奥壁、左側壁がせり出してきている


奥から外、天井が一段下がって玄室と区別しているようだ


(見学記)
黒瀬町小多田、板城西小学校南東500m保田窯側に2基の古墳があります。近くまで行くと保田窯の案内がありそこを曲がって突き当たりに古墳群の案内表示があります。保田窯南側に隣接するように細長い墳丘があります。これが1号、前方後円墳の可能性があるそうです。南向きに石室が3基ありましたが残っているのは中央の石室のみ、東側のはすっかり盗掘され無惨な窪みが残っています。西側のも盗掘されているようでビニールシートが懸かっていました。窪みの大きさからすると中央の石室より大きそうです。中央の石室は全長4.8m、持ち送りのあまりない無袖式、奥壁は四角い鏡石1枚+α、最奥の天井石も一段下がっています。祠があって祀り事が行われているようですがその為破壊から免れたのかな。すぐ西側に比較的墳丘の残る古墳があります。小型の石室が開口、羨道は埋まっていますが玄室にはなんとか入れる。左側側壁がせり出していて少し奥壁を隠しています。古墳側に駐車スペースあり。読みは”やすだ”。市史跡。

宮ヶ迫古墳

広島県東広島市(旧豊栄町)1996年4月訪問

円墳、R14,H5
横穴式石室、全長9m,玄室幅2.1,高2.1m
位置:34°33′56″N 132°47′58″E (日本測地系)
   34.5687851 132.79688803(世界測地系)

石室入り口


玄室、荒れ方がひどい、天井の土砂は盗掘坑によるもの


玄室奥


奥から外、無袖式、左側側壁が一部崩壊している


(見学記)
県道脇に案内板がありため池の南側に位置しています。墳丘,石室とも比較的良く残っていて石室長9m程あります。石室右側の壁は元々なのかどうかは判りませんが少し傾いていて今にも崩れそうで怖かった。事実一部崩壊している部分もあります。

三ツ城古墳

広島県東広島市 1999年4月訪問

前方後円墳、TL92,R62,FW56
竪穴石室
県内最大の前方後円墳、公園内に整備保存
位置:34°24′47″N 132°44′13″E (日本測地系)
   34.41630333 132.73439879(世界測地系)

前方部斜め後方から、くびれ部両側に造出がある


墳丘側面


右側に造出


手前に2号墳


後円部石槨、ドームに覆われ保存公開


(見学記)
R2西条バイパスのすぐ脇にありますが直接は見えず案内板も出ていません。広島大学の案内板に従ってバイパスを降りると案内板が出ているのでそれに従って行きます。全長92m、高12m左右に造出の付いた広島県最大の前方後円墳で、現在公園化され墳丘はきれいに整備されています。墳丘は全面に葺石がしかれ各段や造出には埴輪が並べられています。最上段の埴輪は焼き物、他はプラスチック製ですが焼き物の方が一部壊されているのが残念。後円部頂に3基の箱式石棺があり透明ドームに覆われていて見学することが出来ます(この手の施設は今回遠征だけでも3カ所目、最近の流行なんでしょうか。でも竪穴石室の保存と公開をかねるにはこれが一番ですね)。石棺の周囲は板状の石が並べられ2重の石棺状になっています。1号石棺から中年女性、2号からは壮年男性、3号からは子供の人骨が出土、夫婦と子供なんでしょうね。ほぼ中央にある2号石棺が一番立派で3号が貧弱なこともこれを裏付けています。後円部北側に径25mの円墳2号墳がある。いかにも陪墳のようで実際そう思われていたが公園化に伴う発掘で1号(5C前半)より古い古墳と判明。本当に陪墳かどうかは位置や大きさからだけではわかりませんね。こちらも竪穴石室があるが現在は埋戻されている。さらにすぐ北側に3号墳がある。こちらは新発見で8×4mの長円墳、1号の後に造築された古墳です。竪穴石室があるが副葬品は全く無かったとのこと、3代目(か、どうかはわからないが)になって没落、かろうじて墓だけ造ることが出来たというところか。石室は埋戻し、実物大の写真で表示している。公園内に当時の地形模型がありそれによれば古墳群は南側山塊から北に伸びる3本の尾根の中央に立地していてあまり目立たないように造られたようだが、現在は周囲がすっかり開発され当時の様子を思い知ることは全く出来ない。国史跡。同じ公園内に助平古墳の移築石室もある。

丸山神社2号

広島県東広島市 1995年4月訪問

円墳、R8
箱式石棺、L1.8m
位置:34°25′01″N 132°46′02″E (日本測地系)
   34.42019208 132.76467413(世界測地系)

倒木の下から現れた箱式石棺


蓋石


〃、1号はTL47mの前方後円墳

小松古墳

広島県東広島市(旧福富町)1996年4月訪問

円墳、R16,H3
横穴式石室、全長8.5m,玄室長4.8,幅1.95,高1.82m
位置:34°32′37″N 132°47′11″E (日本測地系)
   34.54684299 132.7838341(世界測地系)

墳丘、石室正面、共に良好に残っている、入り口の石は羨道側壁が崩壊したためのようだ


玄室、奥がやや広がる


奥から外、右側に袖石を立て上にまぐさ石をかけて羨道と区別している


(見学記)
国道375号線沿い民家の裏にあって墳丘,石室とも良く残っています。石室長8.5m玄室長4.8mあります。
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