青龍古墳

香川県善通寺市 2002年4月訪問

前方後円墳
位置:34°13′27″N 133°45′10″E (日本測地系)
   34.22744835 133.75014163(世界測地系)

墳丘、横穴石室を持つそうだが不明、周囲に周溝の跡が残る


(見学記)
大塚池北西800m、神社社殿背後にあります。前方後円墳だが前方部は消滅、南側に周溝の跡が残っています。石室があるそうだが不明。市史跡。

大塚池古墳

香川県善通寺市 2002年4月訪問

横穴式石室
位置:34°13′07″N 133°45′30″E (日本測地系)
   34.22189354 133.75569671(世界測地系)

溜め池の中に石室が露出


石室横から


(見学記)
王墓山から我拝師山と筆の山の間の鞍部を通って北側に抜けると団地手前の溜め池の中にあります。水に洗われすっかり石室が露出、無惨な姿をさらしています。

岡古墳群

香川県善通寺市 2002年4月訪問、2010年2月再訪

16基、現存9基、6C後半

5号
円墳、R15
横穴式石室、全長9m、玄室長5,幅2,高2m(現状)
線刻壁画
位置:34°12′26″N133°47′41″E (日本測地系)
   34.21050615 133.79208241(世界測地系)
石室開口部(02年)10年現在草茫々で分からない状態


立って歩けるような羨道


持ち送りのある玄室


鏡石を据えた奥壁


奥から外、両袖式


線刻壁画


このテントのような模様は割と見かける


魚?、表面が剥落


6号
円墳、R15
横穴式石室、全長8m、玄室幅1.5,高2.5m(現状)
開口部


羨道


玄室、奥壁が抜かれている


玄室(ストロボなし)


奥から外、両袖式、右側の側壁がかなり持ち送りされている


玄門(奥から)


石室背後から、トンネル状になっている


10号
横穴式石室
墳丘正面


羨道


玄室、土砂が流入してかなり埋まる


玄室(ストロボ)


奥から外、片袖式


天井中央がやや高くなる


線刻壁画、人物?


11号
横穴式石室
墳丘正面


開口部、天井部がやや壊失


羨道


玄室、あまり奥行きがない


奥から外、両袖式


ここも天井中央が高い


墳頂部に露出した天井石


線刻壁画


13号
横穴式石室
石室正面、墳丘はかなり流失


石室前部は崩れ気味


天井部が開口


玄室奥は良好に残存


奥壁


奥から外、無袖かな


線刻壁画、彫りが深すぎる気がしないでもない


番号不明
石室(02年)羨道部が崩壊、望遠で撮影


(見学記)
(2002年)
大麻山北東麓近くの緩斜面にある古墳群です。位置が分からず適当に走り回ってやっと藪に隠れた小さな案内表示を発見。近くの墓地近くにあるようで行ってみたが見つからず。果樹園と墓地の間を登っていって適当な場所で果樹園に入っていくと2基の石室を発見。かなり崩壊していたがなんとか玄室の様子が分かる。これに意を強くして探しながら下っていくと奥壁の抜かれた石室を発見。すっかりトンネル状になっています。このすぐ近くに1号墳があった。藪に覆われているが背が高く説明板も立っていてさっきはこのすぐ側を通っているのに何で気づかなかったんだか。もっとも先にこれを見つけていると他を探さなかったかもしれないから運がいいと言えばいいけどね。石室は南側に開口、良好に残っていて線刻壁画もあります。羨道右側の線刻がはっきりしていて一見アメリカインディアンのテントのようです。
ここを探す過程で他の古墳の案内板も見つけましたがかなり古い上にそれに従っていっても後が続かず見つけることが出来なかった。

(2010年)
善通寺市大麻町岡、見落としていた石室があったので再訪してみました。8年前なのでもう場所の見当が付かずウロウロしたけどまずはトンネル状になっている6号を発見、このすぐ側に5号があるがすっかり藪に包まれ古墳とも分かりづらい状態、石室入り口に近づくだけでも大変、入り口脇にある説明板もすっかり意味をなくしています。それでも石室内部は植物が侵入しておらず見学容易です。6号西側山林の中に入ると10,11号があります。ともに墳丘はよく残る。10号は石室完存していますが玄室奥から土砂が流入して玄室がかなり埋没しています。ここだけ片袖式の玄室、天井は中央がやや高くなっているようだ。すぐ側に11号、背の高い墳丘が残り頂部に丸い天井石が露出、こちらも羨道玄室ともよく残っています。ここも天井中央がやや高くなっている。10号から斜面を少し登ると13号石室露出、前部が崩れていますが玄室奥はよく残っています。他より石材がやや小さめ。どの古墳も線刻壁画が見られますがどんな模様なのかよく分からないのが多い。
11号西奥にあるという夫婦岩1,2号は分からず。以前見つけていた石室も分からず。この辺りは果樹園だったんでしょうがもう放置状態で見通しが全然利かないもんな。

瓦谷1号

香川県善通寺市 2010年2月訪問

横穴式石室、玄室長5,幅1.5,高2m(現状)
位置:34°12′21″N 133°46′36″E (日本測地系)
   34.20911739 133.77402853(世界測地系)

民家脇石垣の上にあるが分かりづらい


開口部、羨道は消滅


背の高い玄室完存


左側壁


右側壁


ブロック状に積み上げた奥壁、左下の石に線刻壁画があるそうだ


奥から外、片袖式


(見学記)
善通寺市善通寺町瓦谷、宮が尾古墳北東の集落内にありますが正確な場所が分からなかったので歩き回って集落北端辺りのため池近くでなんとか見つけることが出来ました。民家脇にありますが初めは前を通っても気が付かず脇の道を通ろうとしたら竹藪の中に墳丘らしきものが見えたので回り込んでみたら石室が開口していました。石垣が目印になるかな。羨道は殆ど壊失していますが背の高い玄室が完存しています。内部は竹の根っこなどが侵入していて掃除が大変だった。石室前は子供がいたしなんだか落ち着いて見学できず奥壁にあるという線刻壁画は見逃してしまった。

有岡古墳群

香川県善通寺市 2002年4月訪問

王墓山古墳
前方後円墳、TL46,R28,RH6,FW28,FH5、6C前半
横穴式石室
位置:34°12′39″N 133°46′33″E (日本測地系)
   34.21411694 133.7731951(世界測地系)
独立丘陵上の墳丘、県内唯一横穴石室を持つ前方後円墳、岡の周囲に3Cの竪穴石室群がある


羨道、石室は一度解体して整備


奥拡大、かろうじて石屋形があるのがわかる


墳丘図、石室(説明板より)


磨臼山古墳
前方後円墳、TL50,R28,RH4,FW8,FH2、4C後半
家形石棺
位置:34°12′49″N133°47′37″E (日本測地系)
   34.21689443 133.79097117(世界測地系)
一見前方後円墳を思わせる丘、左側の尾根筋に位置している、石棺は郷土博物館に展示


鶴が峰4号
前方後円墳、TL26
(画像無し)

野田院古墳
前方後円墳、TL46,R23,RH2.5,FW14、4C前半
竪穴石室2
位置:34°11′42″N 133°46′56″E (日本測地系)
   34.19828496 133.77958407(世界測地系)
復元整備された墳丘、標高400mの高所に位置する


前方部から後円部、後円部は積み石塚、前方部は盛り土


後円部竪穴石室


北側竪穴石室内部


丸山古墳
前方後円墳、TL54
(画像無し)

御舘神社古墳
円墳
竪穴石室
位置:34°12′14″N 133°46′18″E (日本測地系)
   34.20717307 133.76902908(世界測地系)
向こう側の細長い石組みが竪穴石室のようだが


宮が尾古墳
円墳、7C初
横穴式石室、全長9m、玄室長4.5,幅2,高2m
線刻壁画
位置:34°12′12″N 133°46′17″E (日本測地系)
   34.20661756 133.76875135(世界測地系)
墳丘、石室正面、公園として整備


羨道、玄門


実物大石室模型


線刻画(説明板より)


宮が尾2号
円墳
横穴式石室
線刻壁画

発掘時の石室(説明板より)右奥青いシートが宮が尾古墳、宮が尾古墳整備の過程で発見された


石室奥より、片胴張りの様子がよく分かる


(見学記)
王墓山古墳
市街地南西、大麻山と我拝師山との間の谷状地形の中にある。小独立丘稜頂きに構築され南側に石室が開口、県内唯一の横穴石室を持つ前方後円墳です。入り口に柵があり玄門にも柵があって中がよく見えないがかろうじて石屋形があるのが分かる。熊本県の古墳によく見られるが奥壁でなく側壁沿いにあるのが変わっている。石室を解体修理して復元、墳丘も整備されたようで現在は公園となっている。丘の東側麓に3世紀の竪穴石室郡があり一部が更改されている。善通寺市のホームページを見ると4月29日は古墳の日という事で市内の古墳が公開されているそうだ。私が訪れたのは26日、知っていればもう少しずらすんだった。国史跡。

宮が尾古墳
王墓山前の県道24号を約1km南に行くと左手にある。現在は古墳公園として整備され駐車場もある。南側に開口する石室を持つ円墳で線刻壁画を持つが石室は入り口から覗くだけ。側に実物大の模型があり、詳しい説明板もある。古墳の整備の過程ですぐ側に2号墳の石室が発見された。上部はすっかり失われているがこちらにも線刻壁画があり1号墳の封土中から接合する石の破片が発見されている。国史跡。

御舘神社古墳
宮が尾古墳すぐ北側の神社社殿脇にある。墳丘らしき上に細長い石列があり竪穴石室だと思われるが詳細は不明。

丸山古墳
王墓山東方800m、国立療養所の北にある。道路によって山塊西端の尾根が切断されているがそこに神社があり社殿背後に墳丘がある。全長54mの前方後円墳だが後円部は社殿でかなり削平されているようだ。前方部に石碑が建っているが名前が北向八幡社古墳となっている。

鶴が峰4号
丸山古墳東側の道路を南に行くと上り詰めた辺りに溜め池がある。この東側山頂にある全長26mの前方後円墳だが行く道が分からず眺めるにとどめる(見えるわけではないが)。この溜め池脇に付近の古墳の案内図があったがよく見かける絵地図で殆ど役にたたず。

磨臼山古墳
鶴が峰4号の東側に丘陵があり、南側から見ると前方後円墳そっくり。西側の前方部に相当する尾根上にある全長50mの前方後円墳だがここも遠望するにとどめる。石室がないと分かると今一足が伸びない。ここから出土した舟形石棺が郷土資料館に展示されている。

野田院古墳
上記溜め池から大麻山に登る道がある。九十九折りの道路を登っていくとキャンプ場と駐車場があり古墳は急斜面脇にある。標高400mの高所に構築された全長46mの前方後円墳で後円部が積み石塚、前方部が盛り土と言うのが変わっている。後円部には竪穴石室が二つある。現在墳丘が復元されている。公開前のようだったがちょっと失礼して撮影させて貰った。それにしても何のためにこんな高所に構築したんだか、眺めは最高ですけどね。国史跡。

横岡山古墳

香川県高松市(旧香川町)2010年2月訪問

円墳R22
横穴式石室、全長7.5m、玄室長3,幅1.8m
位置:34°14′47″N 134°02′03″E (日本測地系)
   34.24966961 134.0315059(世界測地系)

墳丘流失、石室完全露出


石室正面


東側から、右側が羨道で天井石がよく残っている


玄室は上部が大きく破壊


奥から外、片袖式、基部に四角い石を据えている


玄室袖部


玄室左後方から


良好に残る羨道


玄室天井石、不安定に乗っていたので近くに移された


(見学記)
高松市香川町浅野、小丘陵の東に張り出した尾根先端の平坦面に築かれた古墳です。墳丘はすっかり流失石室が露出しています。珍しく北向きに開口、羨道は非常によく残っているが玄室は後部が大きく破壊されています。なかなか整った玄室のようなので残念。水も貯まっていて中には入れなかった。思うに石室は南に開口することが多いので盗掘者も南側から掘り進め結果的に玄室後部が破壊されたんではないでしょうか。以前は天井石が1枚乗っていたようですが不安定で危険なのですぐ近くに移動させています。HP大和國古墳墓取調室に元の状態のが載っています。
ここはナビの案内に任せていってみたら北東側にある住宅団地に行ってしまった。古墳は急斜面の上、これはしまったと思ったが上に登る小道があって結果的にはここから行ったほうが最短距離になったみたいでした。

矢野古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

横穴式石室、全長9.5m、玄室長3.8,幅2,高2.3m
位置:34°15′52″N 134°04′04″E (日本測地系)
   34.26772332 134.0651131(世界測地系)

石室正面、石製の立派な説明板が立っている


羨道、かなり壊失


玄室


奥から外


(見学記)
展望台から南側の平地を見てみるとすっかり畑で古墳らしきものはない。これは消滅しているかなと思って行ってみたら思いがけず石室が開口していました。入り口には石製の立派な説明板も立っていました。玄室は長さ3.8mに対して高3mと背の高い玄室でした。床がジメジメしていて上ばかり見上げていて靴を濡らしてしまった。

山下古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

横穴式石室、玄室長5,幅2.7,高2.7m
位置:34°19′07″N 134°06′28″E (日本測地系)
   34.32188428 134.10510769(世界測地系)

石室正面、墳丘流失、石室露出


羨道


玄室、奥壁の隙間から背後が透けている、天井石は巨大な1枚石


奥から外


(見学記)
久本古墳の北方500m、住宅街の中にある古墳ですが墳丘は殆ど流失、石室が露出しています。真新しい案内表示が立っていましたが石室はそのすぐ目の前。羨道はかなり失われているようですが長5m程の玄室はほぼ完存、奥壁は平石積みですが天井石は巨大な一枚岩です。奥壁の隙間からは背後が透けて見えて後ろも墳丘はすっかりなくなっているようだ。東隣の家のトイレの手洗い水が流れ込んでいるのがちょっと気がかり。

滝本神社古墳

香川県高松市 2010年2月訪問

円墳R15-20
T字型横穴式石室
位置:34°18′28″N 134°06′56″E (日本測地系)
   34.31105209 134.1128849(世界測地系)

社殿背後に古墳がある


基部しか残っていない羨道、長4m、幅0.9m程度


玄室


玄室上から、画面左1/4辺りが羨道になる


玄室右側、長1.5m、幅1m程度


玄室左側、天井石落下


(見学記)
高松市前田西町、滝本神社社殿背後にある古墳です。県内唯一のT字型石室ですが基部しか残っておらず墳丘も殆ど流失しています。羨道の長さは4m、幅0.9m程度(現状)、側壁が僅かに顔を覗かせて羨道かなと分かる程度です。玄室は左側は天井石が玄室に落下してよく分かりません。右側は長さ1.5m、幅1m程度一応奥壁相当部分は1枚石のようです。T字型で幅が狭いからまともに棺なんかを入れるのは無理な感じがします。神社に駐車場有り。

高松市茶臼山古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

前方後方墳、TL75,R35,RH2.4,FW17,FH1.8
竪穴石室2,第一主体部長5.45,幅0.7~1.1,高1.35m
位置:34°18′18″N 134°06′24″E (日本測地系)
   34.30827459 134.10399707(世界測地系)

第一主体部開口部


竪穴石室内部


第二主体部開口部


内部





(見学記)
久本古墳南方500m、丘陵頂にある全長75mの前方後円墳です。西側の神社から登っていく道があります。丘陵が北や東側が土取りで大きく削られ後円部の一部が削平されていますが細長い墳丘は割と良好に残っています。後円部頂きに2基の竪穴石室が露出、中央の第一主体部は薄い板石を積み上げた典型的な竪穴石室、南側の天井部が壊失しているなど大きく損なわれているのが残念。西側に巨石が並んでいるのがこの天井石でしょうか。東側に平行してもう一つの竪穴石室があります。こちらはかなり細長く側壁も乱石積みです。ちなみに名称にわざわざ「高松市」とつけたのは後円部が市内3町の境界にあるためだそうです。国史跡。
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