安久諏訪古墳

宮城県仙台市 1986年訪問2000年再訪

円墳、R15
横穴式石室、全長6.4m
石室を公園に移築保存
位置:38°11′37″N 140°53′03″E

石室正面、上は86年、下は00年、すっかり見にくくなり石材も動かされている


玄室、奥が羽子板状に広がる


両袖式、小さな柱状の袖石が立っている、玄門幅は50cm程度、果たしてここから入れたのだろうか


(見学記)

南仙台駅西方の公園の一角にあります。新幹線工事により石室を移築保存したもので発掘当時から石室の上部はなく下部部分のみが残っていますが膨らみのある玄室,玄門,羨道と平面形は良く残っています。雑草が茂ってきて荒れて来つつある状況です

川袋古墳群

宮城県利府町 1990年5月訪問

円墳3基

1号
円墳
横穴式石室
位置:38°19′49″N 140°59′52″E

半壊した墳丘


横穴石室墳の断面模型を見ているよう、奥壁が墳丘中央に位置しているのが分かる


かなり細長い玄室、玄門にしきみ石、左に柱状袖石


玄室側壁、奥壁は1枚、側壁は小型割石小口積み


奥から外、無袖式


3号
円墳、R20、7C後半
横穴式石室、全長4.7m,玄室長3.7,幅1.1m

発掘された石室、下部しか残っていない、床面に礫が敷かれている、現在は埋め戻され奥壁のみ見られる


2号は墳丘が良好に残っているが石室不明

(見学記)

利府自動車学校東側の丘陵北側の平坦面に3基の古墳がまとまって有ります。1号墳は石室,墳丘とも半分削平されまるで石室古墳のカットモデルを見ているようです。玄室床面には仕切石も残っています。2号墳は林の中にあり墳丘はほぼ完全に残っていますが外見からは内部構造は不明です。3号墳は北側の畑の中(現在は荒れ地)に奥壁だけが残っています。最近の発掘で石室下部,床面,周溝が検出されています。ほぼ同じ頃に造られただろう3基の古墳のその後の全く違った状況を見ると運命というものを強く感じました。

石の梅古墳

宮城県大崎市(旧鳴子町)1988年12月訪問

前方後円墳、TL60,R30,RH6.5
位置:38°43′45″N 140°45′22″E

前方部消滅、前方後円墳と確認されたわけではない


(見学記)

R47号沿いの丘麓近くにある前方後方墳です。杉林の中にあり後方部(神社建物有り)ははっきりしていますが前方部はどちらにあるのかはっきりしません。

青塚古墳

宮城県大崎市(旧古川市)1986年11月訪問1995年再訪

前方後円墳、TL100,R60,RH5
周溝を伴う前期古墳
位置:38°34′22″N 140°56′34″E

前方部消滅、左手鳥居の前方に前方部があった


後円部西側


(見学記)

古川市西方の平野部にある前方後円墳です。現状は径60m程度の円墳のようですが,発掘の結果南西側に前方部跡が検出されました。地表にはその跡は全く反映されていません。後円部頂には神社社殿が鎮座しています。

嶋舘古墳

宮城県大河原町 1989年2月訪問

前方後円墳、TL35,R20,FW16,RH5
位置:38°03′46″N 140°44′14″E

前方部隅から後円部


平野の中の僅かな高まりを利用して構築


(見学記)

大河原警察署裏の小さな独立丘陵上にある全長35mの前方後円墳です。後円部下に神社があってこちらから見るとわりと大きく見えていかにも地形を利用しているといった感じです。現在木が伐採されて墳丘が良く見えます。

賽ノ窪古墳群

宮城県名取市 1987年12月訪問、1988年1991年再訪

前方後円墳2を含む20数基からなる古墳群、比較的良く残っている

分布図、名取平野を望む低い丘陵上、広範囲に分布している


1号(名取大塚山古墳)
前方後円墳、TL90,R60,RH8,FH2.3
位置:38°09′23″N 140°51′19″E

前方部は右手、低く小さい


5号


6号


7号


10号


11号


12号(御上古墳)


13号


18号(十石上古墳)
前方後円墳、TL40,RH3.8,FH2.8
位置:38°09′34″N 140°51′03″E

反対側は道路でかなり削られている


27号(天神塚古墳)


30号
唯一麓に立地する円墳、周りの平坦面が墳丘下段


(見学記)

名取大塚山古墳
賽ノ窪古墳群の主墳で全長90mの前方後円墳です。後円部の高さ8.5mに比べ前方部が1.5mとかなり低いのが特徴であまり前方後円墳といった感じがしません。墳丘の側に古墳,古墳群の説明及び分布図が立っています。

十石上古墳
賽ノ窪古墳群に属する全長 40m の前方後円墳です。県道脇にあり道路側の墳丘はかなり削られていますが反対側は前方後円墳らしい姿を残しています。

雷神山古墳

宮城県名取市 1986年3月訪問、1992年4月再訪

前方後円墳、TL168,R96,FW96,RH12,FH6
東北最大の前方後円墳、前方部修復、公園として保存
位置:38°08′54″N 140°52′57″E

大きさの割に意外と薄っぺらい感じ


前方部隅から後円部


前方部から後円部


小塚古墳
円墳、R54,H6
雷神山古墳陪墳、県内最大の円墳

墳丘


周囲に周溝が巡る


(見学記)

R4号西側の丘陵上にあり,全長168m後円部径96mと東北最大の前方後円墳です。現在史跡公園として整備され(駐車場有り)墳丘もあまり手が加えられずほぼそのままの状態で保存されています(そのままというのがいいですね)。後円上部に松が残り,前方部端が墓地になっている以外はほぼ裸の状態で,後円部3段,前方部2段の築成も良く観察できます。周りを遊歩道が巡っていますのでそこを歩きながら古墳を眺めるのも良いですよ。後円部北側に小塚古墳という円墳があります。名前は小塚ですが径58mもあり県内最大級の円墳です。

高舘山古墳

宮城県名取市

画像無し

(見学記)

高舘山東側の尾根上にある全長53m程の前方後方墳です。県内最古の前方後方墳だといわれています。まだ行く道が分からず古墳の所まで行ってないので現状説明は省略。

鴻巣3号

宮城県名取市 1988年12月訪問

前方後方墳、TL45,R20
1,2号墳も方墳、どちらも良好に残存、県農業センター内
位置:38°10′25″N 140°51′35″E

前方部殆ど削平、後方部は林の中、右手に僅かに見える高まりが前方部端の残骸


(見学記)

宮城県農業センター鴻ノ巣圃場内にある全長 45m の前方後方墳ですが前方部は殆ど削平され端が僅かに残っている程度で現状は大小2基の古墳が並んでいる感じです。南東崖際林の中に2基の方墳があって古墳群を形成しています。

飯野坂古墳群

宮城県名取市 1986年4月訪問、1987年1991年再訪

前方後方墳5,方墳2
全て現存、前方後方墳も1基を除いて規模がそろっている

分布図、丘陵北側に沿って分布


観音塚古墳
前方後方墳、TL63,R32,FW30,RH6,FH5

北側斜面に立地、いつ来ても殆ど墳丘は見えない


観音塚北方墳
方墳

2基の方墳中の1基


宮山古墳
前方後方墳、TL60,R30,FW20,RH3.5,FH1.7

前方部隅から後方部、群ほぼ中央、保存も良い


後方部正面


薬師堂古墳
前方後方墳、TL67,RL33,FW25,RH6,RH3.5
位置:38°09′20″N 140°53′12″E

群東端、林の中


山居古墳
前方後方墳、TL60,R30,FW30,RH5,FH2

前方部隅から後方部


後方部から前方部


山居北古墳
前方後方墳、TL40,R25,FW11,RH3,FH1
位置:38°09′32″N 140°52′52″E

群西端、他と比べてやや小型、形が一番よく分かる


前方部隅から後方部


(見学記)

雷神山古墳の北側の丘の北側崖際に5基の前方後方墳と2基の方墳が東南から北西に分布しています。全国的に見ても5基の前方後方墳が集中しているのは珍しいのではないでしょうか。

薬師堂古墳
全長67m群東南端。東側が御堂で少し削られている他は良く残っている

宮山古墳
全長60m墳丘は良く残っているが前方部は低くあまり目立たない。側に説明板有り。

山居古墳
全長60m墳丘は良く残っているが周りを道路で囲まれた少し高みにあるので上に登らないと確認しにくい。

観音塚古墳
全長62m山居古墳の北東斜面下方にある。墳丘は一部削られているが良く残っているが全体が雑木林に覆われ確認しにくい。側に2基の方墳がある。

山居北古墳
全長40m群西北端。松が多少生えている程度で墳形を確認しやすい。
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