東山古墳

佐賀県吉野ケ里町 2013年3月訪問

円墳、R15.3,H4.5
複室横穴式石室
位置:33°21′13″N 130°24′47″E (日本測地系)
    33.35692538 130.41073045(世界測地系)

工業団地側の林の中に現状保存


開口部正面、手前は羨道天井石か


開口部から石室内部、複室石室


前室、横幅はそれ程広くない


あまり奥行きのない後室、奥壁は巨石1枚石


後室右側壁、基部が巨石


〃左側壁、こちらも基部巨石


背の高い後室天井、石材2枚


奥から外、両袖式、シキミ石が突き出ている


左袖部、板石を利用


右袖部、こちらも板石


前室奥から外


(見学記)
吉野ヶ里町石動(いしなり)、高速道北側にある工業団地内にある古墳です。北側にエフピコの工場がありその西側雑木林に覆われた丘頂部にあります。側の茶畠が目印。林の中にはいると大きな墳丘が目に入る、南側に開口しているが現墳丘と石室の位置がずれているようで墳丘も多少変形しているようだ。複室石室で羨道前部は破壊されているが前室後室は完存しています。前室は特に天井は高くない、玄門は幅広の袖石を使った両袖式で床面にしきみ石があります。後室は背の高いドーム状で奥壁は見事な巨石1枚石です。工場団地内の道路が広いので駐車問題なし。

西ノ田古墳

佐賀県吉野ケ里町 2014年3月訪問

複室横穴式石室、前室長2.5,幅2,後室長3,幅2m程度
位置:33°20′30″N 130°23′13″E (日本測地系)
    33.34498133 130.38462186(世界測地系)

林の中にポッカリ開口


羨道壊失、ここは前室開口部


前室、左右側壁はほぼ1枚石


巨石1枚ずつで構成された後室


右側壁は奥壁より巨石


左側壁、背後が見えていて大きさの割に薄い、近くの東山古墳に酷似している


奥から外、両袖式だが左右の幅が随分異なる


左袖部、分厚い板石


右袖部、大分奥に食い込んでいる


前室奥から外


(見学記)
吉野ヶ里町三津、昨年は下三津西古墳の方を先に見つけたので西ノ田古墳は見つけられず(佐賀県遺跡地図で下三津西古墳の位置が間違っているせい)。今年は位置をしっかり確認してから行ってきました。でも他のサイトを見てもっと開けた場所にあるイメージがあったのでちょっと手間取ってしまった。ほぼ林際にあって低い墳丘が残り南に大きく開口、複室石室で羨道は基部しか残っていませんが前室後室は完存。全体に巨石で特に後室は奥壁側壁ともほぼ1枚石です。袖石を立てた両袖式ですが左側は分厚い板状の石が大きく突き出ているのに対して右側は柱状の袖石が僅かに出ている程度です。

下三津西古墳

佐賀県吉野ケ里町 2013年3月訪問

前方後円墳、TL52
横穴式石室
位置:33°20′22″N 130°23′11″E (日本測地系)
    33.34275928 130.3840664(世界測地系)

南北に伸びる細長い尾根状丘陵上に立地、手前が前方部


墳形は比較的良好、左が前方部


後円部から前方部


前方部から後円部


後円部西側、大きく盗掘を受けている


天井を失った石室露出


残っているのは奥壁と側壁2程度


奥壁には割ろうとした跡が残っている


(見学記)
吉野ヶ里町大曲、肥前精神医療センター南西、丘陵頂部に造られた前方後円墳で雑木林の中に形のいい姿を残しています。でも後円部頂に上ってみるとざっくり掘りこまれた大きな盗掘跡があり横穴石室が破壊されています。奥壁1枚と側壁2枚が元の位置のままなんとか残っていますがかなりの巨石です。
ここは南側にあるという西ノ田古墳の序でで行ってみたのですが肝心の本命は見つからず。複室石室を持つそうなんだけどな。西側医療センター宿舎脇にも墳丘があったけど石室は全く見られなかったしな。ちなみに「前方後円墳集成」では”所在地不明、堙滅か”となっています。こんなにはっきり残っているのにな。
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