福岡県遠賀町 2005年2月訪問
前方後円墳、円墳、方墳各1
1号(島津丸山古墳)
前方後円墳、TL57,R30,RH4.5~7,FH2~4
位置:33°52′12″N 130°40′31″E (日本測地系)
33.87326416 130.67291953(世界測地系)
丘側から見た側面

前方部隅から後円部

後円部から前方部、前方部端が撥状に広がる古式前方後円墳
2号方墳、L18,H2
現状では円墳状
3号円墳、R17,H1.5
墳丘、右奥に2号
(見学記)遠賀川河口近くの左岸にある独立丘陵上にある古墳群で丘陵全体が島津丸山歴史自然公園となっています。南側の駐車場に行くと石室と箱式石棺が移築保存されていました。ちょっとラッキー。石室は尾崎天神遺跡3号墳で5世紀末の初期型横穴石室です。ガラスの覆い屋の中に保存されていますが写真を撮ると外の風景が写ってしまってちと一苦労でした。箱式石棺はすぐ南側にあった十数基からなる島津・塚の元古墳群2号墳のもので古墳群は消滅しています。丘陵を上っていくと中腹の平坦面に2基の古墳があります。これも予想外。小古野1,2号で2号で箱式石棺の蓋石でしょうか、やや大きな平石が露出していますが動かされているようです。丘陵頂に前方後円墳、円墳、方墳各1からなる丸山古墳群があります。3号墳の円墳が最高所に立地しているようですぐ北側に方墳の2号、更に北側急斜面沿いに前方後円墳の島津丸山古墳があり側面を平野部に晒しています。全長57m、前方部端が撥状に広がる古式の前方後円墳で現在でもその様子が分かります。説明板にも書かれていましたがこの3基はどのような順番で構築されたんでしょうね。立地や形などでかなり迷いそうです。それにしても各時代の古墳が見られて思いがけない収穫でした。