山内古墳群(女山古墳群)

福岡県みやま市(旧瀬高町)2015年3月訪問

公園案内図に載っている(掠れているので加筆)


1号
横穴式石室
位置:33°09′31″N 130°31′10″E (日本測地系)
   33.1619469 130.51711441(世界測地系)
尾根状地形の先端に立地


長い羨道は基部しか残っていない


単室石室、玄門まぐさ石が残る


玄室天井もすっかり失う


片側の側壁はほぼ直線的


反対側はややカーブし片胴張りか


石材は全体に小型、奥壁基部だけやや大きい


側壁がややせり出しているが土圧のせいかな


奥から外、下部に袖石を立てた両袖式、袖幅が割りと広い


2号
複室横穴式石室
1号直ぐ側にあるが石室構造はまるで異なる、羨道上部は壊失


前室玄門、石材は切石状


後室玄門、袖石も切石状、しきみ石がある


前室上部、背が高い


左側壁


右側壁、共に平石を積み重ねる


後室、基部に巨石鏡石を据えている、近くにある鶏塚石室とよく似ている


〃縦位置、背の高いドーム状


見事なドーム状天井


奥から外、両袖式


〃縦位置


前室奥から


3号(仮称)
崩壊した石室、元の状態がよく分からない


これは天井石でしょうか


崩落した天井石、石材はかなり大きい


女山神籠石
標柱がないとただの石垣にしか見えません


見学記
鶏塚から300m程行くと女山史跡森林公園が有りこの中にあります。入口辺りに公園内案内表示がありそれに古墳が載っていますがなんとも分かりづらい。一度展望台まで登って尾根伝いに西に下って行くと3号がありますが石材が何枚か散乱状態だけ。更に下っていって尾根先端のピークに1,2号が保存されています。1号は天井を失った単室石室、袖石を立てた両袖式で石材はそれ程大きくはありません。右側壁が胴張りのようです。東側に隣接して2号がありこちらは複室石室、羨道はかなり失われていますが前室後室完存、前室玄門袖石は切り石状の角柱で見事なものです。前室は背が高く側壁は小口積み、後室はやや胴張り、奥壁基部の鏡石がやや巨石で側壁は基部まで小口積み、持ち送りしたドーム状です。説明板に”1,2号とも同じ大きさで共に西向きなので規格性をもって造られている”と書かれていますが石室構造はまるで違いますね。開口部の向きも2号は1号をさけて開口してますよ。公園内には国の史跡である神籠石がありますが予備知識無しに見たら遊歩道整備の際の石垣としか見えないな(汗)。公園には駐車場がなく鶏塚脇が駐車場に指定されているようです。

相撲場古墳群

福岡県みやま市(旧瀬高町)2015年3月訪問

14基

鶏塚古墳
円墳
複室横穴式石室
位置:33°09′36″N 130°31′30″E (日本測地系)
   33.16333572 130.52266959(世界測地系)
山の上だが道路脇広場にあって分かりやすい


右側平坦面よりやや下がった斜面に立地、こういう立地をよく見かけますが石室構築しやすいんでしょうか


墳丘もよく残るが藪に包まれちょっとガッカリ感


羨道は殆ど消失


前室開口部、土圧で袖石がやや傾く


大きな前室、これだけでも群集墳の玄室並みの大きさ


前室も天井が高い


後室、巨石鏡石を据え上部は小型石材を積む


〃縦位置


見事なドーム状天井、コウモリがお休み中


奥から外、両袖式


〃縦位置


前室奥から


〃縦位置、かなり高いの分かる



鶏塚から道路隔てた南側林の中、比較的大きい、他にも入室可能な石室があるようだ


見学記
瀬高町大草、14基からなる古墳群ですが実質見られるのは鶏塚だけでしょうか。清水山2号から道路をそのまま進んで2.7km程で道路脇にすっかり裸になった鶏塚の大きな墳丘が見えています。道路は曲がりくねっていますがそれ程狭くもなく一度下の県道まで降りてから更に登るよりずっと楽です。西向きに開口した複室石室で羨道はあまり残っていませんが前室後室完存、前室もかなり大きく背が高くここだけで小型の玄室くらいの大きさがあります。後室は奥壁に巨石鏡石を据え側壁は小型の石材を持ち送りにしたドーム状です。石室にはお馴染みのコウモリがお休み中でした。道路反対側の林の中にも古墳があります。割と大きいが石材などは一切見られず。道路脇に駐車スペース有り。

清水山古墳群

福岡県みやま市(旧瀬高町)2015年3月訪問

1号
複室横穴式石室
位置:33°08′47″N 130°31′34″E (日本測地系)
   33.14972605 130.52378083世界測地系)
道路下に墳丘が見えている


平坦面に築かれた墳丘


開口部は埋まり気味


羨道、前室玄門


前室、後室玄門


前室天井、高く四角い


後室、奥壁は一応鏡石を据えている、基部にやや大型石材、上部は小型石材を積み上げる


〃縦位置


見事なドーム式天井


奥から外、両袖式


〃縦位置


前室奥から


2号
複室横穴式石室
位置:33°08′48″N 130°31′44″E (日本測地系)
   33.15000384 130.52655843(世界測地系)
道路ヘアピンカーブの内側に残る墳丘


羨道は殆ど壊失、右の石碑は多分羨道石材を使っているんだろうな


開口部、奥に見えているのは前室玄門


前室玄門、1号より整っているような


前室天井、ここも高く四角い


後室、1号よりはっきりした鏡石


〃縦位置


ドーム式天井、こちらは1号の方が見事かな


奥から外、袖石を立てた両袖式


奥から前、後室片側


〃反対側


前室奥から


古墳?その1
1,2号の間にありました


石室?


上から見た様子、左右に袖石?、間口が広い割に奥行きがない、炭焼き窯としても入り口が広すぎ


古墳?その2
割りとはっきりした墳丘


石材散乱?


見学記
瀬高町本吉、みやま柳川IC東側、県道774号沿いに清水公園や清水寺の案内表示があります。そこを曲がって行き寺を通りすぎて更に曲がりくねった道路を登って行って登り口から約2.8km程、右ヘアピンカーブの所に展望のきく駐車スペースがあります。その北側斜面下にあるのが1号、斜面を削って墳丘を造りだしています。西向きに開口する複室石室で良好に残っています。前室も割と大きく後室は基部に大型石材を据え上部を持ち送りしたドーム状、奥壁は基部に鏡石を据えその上にもやや大きな石材を置くなど奥壁らしくなっています。墳丘位置をもう少しずらせば平坦面の広がりがあって造りやすくなると思うのですがやはり斜面をカットした方が作業量の節約になるんでしょうか。道路を更に600m程登ると2号があります。ヘアピンカーブの場所にこじんまりした墳丘が残っています。羨道は基部しか残っていませんが複室石室の前室後室は完存、見かけの墳丘の割には大きく感じられます。ここもドーム状で1号と似たような構造です。カーブの所に駐車スペースあり。1,2号の間に小さな石室のようなのがありましたが奥壁側が湾曲していて炭焼き窯跡かもしれない。その向かい側にも墳丘のような高まりがありますがこれは古墳のような感じがします。

九折大塚古墳

福岡県みやま市(旧山川町)2015年3月訪問

前方後円墳、TL42,R29,RH4.5,FW15,FH1.5、6C
位置:33°08′11″N 130°30′51″E (日本測地系)
   33.13972689 130.51183731(世界測地系)

丘陵端に立地する前方後円墳、丘側から近づくと後円部と説明板が見えている


2段築成の後円部、上部平坦


後円部から前方部、平坦で広い


前方部から後円部、左に短い突出部?があり帆立貝式の説もある


周辺に陪冢4基、これは3号


見学記
山川町河原内、県道774号から高速道沿いの細い道を入って行くと子供の家と書かれた家の前辺りに案内表示があります(錆びていて読めませんが)。そこから尾根上に上がるとすっかり茶畑になっていますが尾根先端に古墳があります。竹林の中ですが後円部と説明板が見えています。帆立貝式ですが説明板では名称が単に大塚、前方後円墳となっています。墳丘はよく残っていますが後円部頂きが広い平坦面になっていて修復されているかもしれない。墳丘と尾根の間が低くなっていて周溝があったようです。陪墳が4基あるそうですが1基しか確認できず。読みは”つづれ”です。市史跡。

春日神社2号

福岡県みやま市(旧山川町)2015年3月訪問

位置:33°08′11″N 130°30′51″E (日本測地系)
   33.13972689 130.51183731(世界測地系)

神社境内にはっきりした墳丘、1号は消滅のようだ


石材露出、横穴式石室のようです


見学記
大塚から南側の溜池堤を渡って行くと春日神社があり境内に10m程度の墳丘が残っています。石材が僅かに露出している程度です。序だから行ってみただけ。

石神山古墳

福岡県みやま市(旧高田町)2013年3月訪問

前方後円墳、TL58.5,R32.RH4.5、5C中
武装石人、舟型石棺3
位置:33°05′26″N 130°28′55″E (日本測地系)
   33.09389798 130.47961834(世界測地系)

丘陵頂部に築かれた前方後円墳


前方部隅から後円部、覆い屋の中に石人や石棺を保存


低く短い前方部


くびれ部にある竪穴石室?


阿蘇凝灰岩製の武装石人、兜や短甲草摺がよく残っている


側背面


舟型石棺、手前にも1基ある、西日が射して撮影には最悪の状態だった


大石棺(長3m)、蓋石が細かく割れている、小口部に縄掛け突起8,蓋石側面にも一対あるよう


中石棺(長2.4m)これが一番状態が良い、蓋石と身小口部に縄掛け突起一対づつ4


蓋石に浅く彫り込まれた模様がある


小石棺(長1.5m)縄掛け突起4


これも蓋石に模様がありそう、身との合わせ目が印籠式のようだ


(見学記)
高田町上楠田、南側を通る道路に案内表示がありそこから急傾斜の道を上っていきます。丘陵頂に構築された前方後円墳ですが墳形は何とか分かる程度、後円部は耕作で階段状になっています。後円部頂に家形石棺と一体の武装石人があり東屋の中に保存されています。舟形石棺は大中小と3基ありどれも縄掛け突起を持ち蓋石には線刻模様があるのもあります。武装石人も多少破壊されていますが甲や鎧をまとっている様子が分かります。夕方で覆い屋の中に西日が射す一番タイミングの悪い時に来てしまった。前方部首部上辺りに蓋石らしきものがありますが竪穴石室なんでしょうか。途中の神社か一番上の納骨堂側に駐車可。

東濃施古墳

福岡県みやま市(旧高田町)2013年3月訪問

円墳、R24、6C後半
複室横穴式石室、全長13.5m、前室長1.5,幅3.1m、後室長4.7,幅3.6m
位置:33°05′52″N 130°27′57″E (日本測地系)
   33.10111924 130.46350805(世界測地系)

公園内に保存、墳丘は復元のようだ


石室正面


前室玄門、幅が狭い


後室玄門、上部に平石を挟む、まぐさ石を安定させる為でしょうか


手前に平石、敷石かな


前室右側


〃左側


〃上から、奥行きの割に幅が広い


基部に巨石を据えた後室


奥から外、袖石を立てた両袖式


天井はすっかり壊失


(見学記)
高田町下楠田、高田濃施山公園内に保存されています。天井部を失った複室石室で長い羨道までよく残っています。前室は奥行きはそれ程無いが横幅が広い。後室玄門前に平石が置かれていますが閉塞石かそれとも単なる踏み石か。玄室は奥壁側壁とも基部に巨石を据えその上の石も結構大きい。天井がないと開放感があり石室がそれ程大きく感じませんが完存だったらさぞかし素晴らしい石室だったろうな。公園に駐車場有り。

宮ヶ浦古墳群

福岡県みやま市(旧高田町)2013年3月訪問

5基、公園内に復元
位置:33°05′58″N 130°27′59″E (日本測地系)
   33.10278577 130.46406351(世界測地系)

東濃施古墳からの遠望


墳丘復元、石室は全て埋戻し


5号、土饅頭ばかりで面白味なし


(見学記)
高田町下楠田、高田濃施山公園内に保存されている古墳群です。5基あり全て横穴式石室を持ちますが埋め戻されています。わざわざ行く場所ではありませんが同じ公園内にある東濃施古墳の序でにどうぞ。北側駐車場からの方が近い。

裏山古墳

福岡県みやま市(旧山川町)2013年3月訪問

竪穴石室、長2,幅0.7-0.8m
位置:33°07′44″N 130°30′36″E (日本測地系)
   33.13222762 130.50767104(世界測地系)

神社境内にある、墳丘は不明


竪穴石室天井石が露出開口


東側を見ると普通に小口積みの竪穴石室


西側を見ると一見小型横穴石室奥壁のよう


〃縦位置、天井石


(見学記)
山川町尾野、中尾天満宮境内にある古墳ですが墳丘はすっかり壊失竪穴石石室天井石が2枚露出しています。緑泥片岩小口積みの石室は長2m幅は西が0.8m東が0.7mで西向きに遺体を埋葬されていたと推定されています。小口部も東側は普通ですが東側は少し構造が違っていて竪穴系横口式石室の可能性もあるとか。わざわざ中に入るまでもないけどシダが生えていたりするので掃除のため入室、ほんと狭いわ。神社前に駐車可。市史跡。
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