佐賀県小城市(旧小城町)2014年3月訪問
70基以上、現存13基
(番号は全て仮、西側からつけています)
1号位置:33°17′23″N 130°09′52″E (日本測地系)
33.29303674 130.1621419(世界測地系)
割と大きな墳丘が残るが石材見かけず

右奥1号、左2号、手前3号
4号僅かな高まり、一部石材露出
5号横穴式石室
割と墳丘が残る

南向きに開口

玄室内部、奥壁、天井が抜かれ内部に細竹が繁茂、かなり掃除しました

奥から外、両袖式、天井はまぐさ石1枚だけ残存
6号僅かな高まりが残るだけ
7号横穴式石室
墳丘背後から、右7号左8号、7号の墳丘の荒れが目立つ

石室正面、天井壊失など状態はよくない

石室前に盛り土、石室内に流入した土を掻きだしたと思ったのですが

細長い羨道、天井石が落下

小さな玄室、右側の石は落下した天井石のようだ、ここもかなり掃除しました

奥壁側壁とも下部に大型石材を据える

天井石1枚残存、今にも落ちそう

奥から外、天井石が落ちている
8号横穴式石室
東向きに開口した2基、右8号左7号

石室正面、羨道上部は壊失、墳丘上が平らなのは元の状態なのでしょうか

手前8号、奥6号、ともに石室前に盛り土があるのがわかる

8号前のは弧状になっていて古墳付属施設のようだ

羨道奥が残る、まぐさ石はあるが袖石は見かけない

玄室奥壁、同型の三角形の石を左右に並べ、上に平石をわたしその上に四角い石とかなりデザインを意識したような積み方

〃縦位置、それ程高くないがドーム状、天井に隙間があって内部は明るい

奥から外、一応両袖式、右は一応石を積み重ねているが左は上部が側壁材となっている
9号小さいがはっきりした墳丘、遠方の林の中に11-13号がある

少し削られているが石材は見えず
10号訪問して真っ先に見られるのがこれ、道路で半分くらい削平

一部石室石材露出
11号横穴式石室
位置:33°17′20″N 130°09′59″E (日本測地系)
33.2922035 130.16408623(世界測地系)
尾根筋平坦面に立地

天井壊失して石室露出

横から

石室正面、天井はまぐさ石1枚だけ残存

玄室、鏡石らしい丸い巨石を据えた奥壁

左側壁、下部に巨石を据える

右側壁、奥の石の方が余程奥壁らしい

奥から外、両袖式、石を重ねた袖部、一部側壁に食い込んでいる、強度の為か
12号横穴式石室
斜面に築かれた墳丘、草刈りされて見やすくなっていた

墳丘背後の開口部

石室正面、羨道上部は大きく破壊

玄門辺りが開口

玄門、左右に板状袖石が残る

ほぼ1枚石の奥壁、玄室自体は小型

右側壁、基部石材がやや大型

左側壁はほぼ1枚石、奥壁隙間から撮影

奥から外、両袖式、左右の袖の構造が微妙に違う
13号はっきりした墳丘が残るが排水路で半分くらい削られている

石室正面、内部は埋没
見学記小城市小城町畑田、国道203号を多久市から小城市に入って200m程細い道に入ると案内表示が出ているのでそこを曲がり後はほぼ1本道、高速道を超えて400m程、大きな説明板が立っています。70基以上ですが現存13基、説明板周辺に10基ありますがかなり小さくなった墳丘もあるので草が茂っていたら見逃すかもね。はっきりした石室が残っているのは3基、説明板近くににあるのは南西に開口、玄室天井石が外れて玄室内に細竹が密生しているので見学は大変です。東側に石室墳が2基並ぶ。片方は細長い石室だが天井石落下玄室内では落下したのが突っ立っています。ここもツル植物が茂っていて掃除が大変。その隣のは良好に残った石室が有ります。入り口は小さく入りづらいですが小型の石室完存、奥壁に特徴がありおむすび型の相似形の石を左右に並べ上に平石をかけその上に四角い石を置いています。デザインを考えてこんな配置をしたんでしょうか。石室前に半円形の盛り土が有りますが古墳関連施設だろうか。隣の石室前にも盛り土があるが半円形になっていない。これだけなら盗掘で掘り出された土が盛り土状になったかと思うけどそうだとすると半円形になることはないだろうしな。50m程東側に3基並んでいます。一番下のは奥壁側が開口するも内部埋没他の2基は石室が残っています。ここは石室内に植物が茂ってないのでその分見学は楽(笑)。一番上のは天井部を失いまぐさ石だけ残っていますが他は良好、両袖式で玄室は長2.2m幅1.8m決して大きくはないが残った中では一番大きいかな。そのすぐ下にあるのも羨道天井を失うが玄室はよく残っている。1.5m四方と小型だが奥壁側壁は1枚石で構成されています。特に駐車場所はないが説明板前辺りになんとか1台分駐車可。市史跡。