三室山古墳群

奈良県三郷町 1999年4月訪問

2号
方墳、L21.5×17.5、7C前半
横穴式石室2
位置:34°35′13″N 135°41′05″E (日本測地系)
   34.59021071 135.68189773(世界測地系)
墳丘南側


南石室開口部


石室内部、しゃがんで入るのがやっとの大きさ


天井石、奥に向かって高くなるよう斜めに積んでいる


北石室開口部、内部は殆ど埋没


3号
方墳
横穴式石室2
墳丘東側、左右に2基の石室が見えている、2号のすぐ北側に並んでいる


墳丘背後の尾根カット部分、左手が墳丘


北石室開口部


4号
位置:34°35′05″N 135°41′15″E (日本測地系)
   34.58798868 135.68467527(世界測地系)
民家裏の崖面に石室が開口していたが塞がれてしまった


(見学記)
三室山の東側、住宅団地の北側から三室山に至る登山道(車は通れない)があり登っていくとすぐに案内板がありそれに従っていくと東向き斜面の林の中に2(南側),3号墳(北側)があります。斜面をカットして墳丘を作り出した同一企画の双墓双室墳で、ともに各辺 21.5×17.5m の長形墳、東側斜面には2段のテラスが造られています。東向きに石室が2基づつ有りますが中に入れるのは2号墳南石室のみ、あとは2基で石室入り口がわずかに見えている程度、3号墳南石室は全く見えません。2号南石室は切石に近い割石を使った無袖式、入り口部分が破壊されていますが現存奥行きは 4m 程度でそれほど大きいものではありません。天井石が4枚あり手前の1枚は水平ですが奥の3枚は奥の方が高くなるよう傾斜して置かれていてこれで玄室と羨道を区別しているのかもしれません。保存状況は大変良好で墳丘、石室や周辺を整備すればすばらしい物になるでしょうね。それにしても奈良の古墳を紹介した一般図書は幾つも出ていますがここを紹介したのは私の知る限りないですね。十分紹介に値する古墳なんですが。町史跡。
住宅団地の南側の浄林寺西側に4号墳があります。新しい住宅の車庫裏側の崖面に横穴石室が顔をのぞかせていますが入り口が石垣で塞がれています。ここは詳しい場所と状況を知っておかないと見つけることは相当困難でしょうね。1号墳は現在専門家の方でもその存在がわからないそうです。

ボウジ古墳群

奈良県三郷町 1999年4月訪問

3基

1号
方墳、L15
横口式石槨墳、玄室長5,幅1.55,高1.4m
位置:34°36′02″N 135°39′37″E (日本測地系)
   34.60382128 135.65745568(世界測地系)
尾根上から見た墳丘


石室正面


玄室、石槨


横口式石槨


上奥からから、上部がすっかり破壊されているがその分構造がよく分かる


上横から


(見学記)
町役場西方の団地内にのどか村の案内標識があちこちにあるのでそれに従っていく。のどか村に着くとその西側に小さな神社があり赤い鳥居脇の山道を登っていく。最初のピーク辺りから尾根筋を下るとすぐに南側斜面に3,2号があるが共に小さく藪に覆われている。2号でわづかに石材が見えている程度。さらに下っていくと尾根端のやや手前南側斜面に1号がある。臨時第三駐車場から尾根を直接登った方がわかりやすいかも。墳丘も多少残っているが盗掘されて石室がむき出しになっている。巨石を使った無袖式の石室で奥には横口式石槨があるが盗掘で上部を壊失、刳り貫きのある底石しか残ってなく、玄室天井石も2枚だけ残存。しかしその分上から見ることが出来るので石槨の裏込め石など石室の構造がよくわかる。すぐ南側は大阪府でむしろ平尾山千塚古墳群に属するのかもしれない。しかしこれほどの古墳にも関わらず説明板の類は一切無し。
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