雪野山古墳

滋賀県竜王町 2000年3月訪問

前方後円墳、TL70,R40,RH4.5,FW30,FH2.5
位置:35°04′24″N 136°08′56″E (日本測地系)
    35.07655638 136.14601239(世界測地系)

後円部正面、墳頂に竪穴石室がある(埋戻し)雪野山山頂にある4C中頃の古式前方後円墳、竜王町、近江八幡市、八日市市にまたがる


前方部から後円部、上を山道が通っているがうっかりすると気づかずに通り過ぎる


(見学記)
雪野山山頂近江八幡市、八日市市、竜王町の3市町に跨る前方後円墳です。全長70m、後円部径40m、高4.5mで前方部がばち形に開く古式(4C中)な前方後円墳です。後円部に全長6.1mの竪穴石室(埋戻し)がありここから内行花文鏡や三角縁神獣鏡、各種石製品が出土しています。尾根沿いに山道が走っているので行くのは容易だが(疲れるけれど)前方後円墳を期待していくとちょっとがっかりする。後円部脇に説明板があるので全体の形が想像できる状態です。前方部は尾根を利用して造られていて整った形に作るのはさすがに無理だったようだ。それにしてもばち形に開いているなんてよく分かったもんだ。でも周囲の平野を見通せて築造当時はさぞかし目立ったでしょうね。
墳丘の流失を防ぐため下から土を運んでいた。2tの土を3人がかりで1週間掛けて運び上げるとのこと、現代の墓守も大変やね。

天神山古墳群

滋賀県竜王町 2000年3月訪問

雪野山南西麓に分布する古墳群
位置:35°04′01″N 136°09′32″E (日本測地系)
    35.07016817 136.15601174(世界測地系)

4号
横穴式石室
石室正面、天井石も露出している


玄室、奥左に副室があり玄室が逆L字型をなす


巨石を使った副室、奥行きはあまりない


奥から外、両袖式、巨大なまぐさ石、更にその上にも巨石があり背が高い


5号
横穴式石室
石室正面、1号すぐ上にある


玄室、奥壁は1枚石、玄室断面は台形をなす


両袖式号と似たような構造、まぐさ石右側の小型の石まで積み方が似ている、石の積み方が丁寧でこちらの方が新しそうだ


(見学記)
雪野山南側麓辺り神社前の山道を少し登っていくと2基の大型石室が開口している。手前のは巨石を使った両袖式、最大の特徴は奥壁左側に副室を持ち玄室平面形が逆L字型をしている。奥行きはそれ程ないがここだけ見れば本来の奥壁と殆ど変わりない。本来の奥壁は巨石を縦に2枚並べその上にも石を重ねている。
上側のも副室はないがほぼ似たような構造で巨石を使った両袖式、巨石のまぐさ石だが右側で小型の石を上下2個重ねているところまで似ている。構造的にはこの様にする必要性もないと思うのだが下側のに似せたのだろうか。奥壁は高3mはあろうかという巨大な1枚石。全体に石の積み方が下のより丁寧でこちらの方が後からの築造のようだ。

砂山北古墳群

滋賀県竜王町 2005年4月訪問

(番号仮称)

1号
横穴式石室
位置:35°03′44″N 136°06′14″E (日本測地系)
    35.06544649 136.10101765(世界測地系)
尾根頂部にある墳丘、石室はすっかり破壊


石室右前から


2号
1号麓にある墳丘、周溝があるようだ


(見学記)
広谷池古墳から工場の前を通って国道477号に出て1.2kmほど南下、右手に団地がありその北側にある古墳群です。松林の中、下は地名通りの砂地でまるで海岸の雰囲気。正確な場所が分からないので中を歩き回ったがなかなか見つからない。その内古墳を思わせる大きな丘があった。この辺りの古墳にしてはちょっと大きいかなと思いつつ上に登ってみたら石室がありました。尾根の先端に造られているようです。でも石室はすっかり破壊され奥壁と側壁の一部が残るのみでした。この下にも2,3基の低平な墳丘がありました。周溝もあるようです。

オウゴ古墳

滋賀県竜王町 2005年4月訪問

方墳、L20、H2-5
横穴式石室、全長10.5m、玄室長5.7,幅2.14,高3.27m
位置:35°03′24″N 136°06′14″E (日本測地系)
    35.05989149 136.10101771(世界測地系)

墳丘正面、状態はよいがすっかり竹林となっている


石室正面


羨道


背の高い巨大な石室


奥から外


(見学記)
岩屋古墳の東側に松が丘団地がありこの北端辺りから小川越しに見た北側の竹林の中にあります。石仏巡りの小さな祠が目印。ただここから直接には行けずかなり大回りして歩いていく必要があります。古墳は方墳で墳丘も良好に残っているようですが太い竹が密生していて観察しづらい。南側に石室が開口、こちらも良好に残っています。羨道がやや埋まっていて前屈みになって入っていくと背の高い巨大な玄室が現れます。特大とまでは行かないがかなりの巨石を使った玄室です。奥壁は下に巨石の鏡石を据えて上に平石を3枚ほど積み重ねているのは1枚ですむほどの巨石が調達できなかったんでしょうか。ここも竹の根が天井から進入してきているし壁面の一部が白っぽくなっているなどあまり気持ちよくない。史跡だろうな。

岩屋古墳

滋賀県竜王町 2005年4月訪問

横穴式石室
位置:35°03′24″N 136°06′21″E (日本測地系)
    35.05989153 136.10296199(世界測地系)

巨石石室だが前部が破壊


すっかりお堂と化している


(見学記)
国道を更に500m程南下、最初の信号の手前左手に岩屋不動明王があります。ここに巨大な石室が露出、ただ前部が破壊され奥もすっかりお堂と化しています。せめて天井石だけでも写そうと背後に登ってみたらセメントでしっかり覆われていた。

広谷池古墳

滋賀県竜王町 2005年4月訪問

横穴式石室、全長5.6m、玄室長3.2,幅1.45,高1.2m
位置:35°04′43″N 136°05′12″E (日本測地系)
    35.08183318 136.08379683(世界測地系)

墳丘だけ取り残されている


墳丘


石室正面


墳丘背後、奥壁が抜かれている


玄室、手前に倒れているのが奥壁か


奥から外、測量した跡がある、内部もかなり埋まっていたようだ


(見学記)
道の駅龍王かがみの里南東700mにある石室墳です。古い資料ではスケートリンク駐車場跡地にあると書かれていましたが今は周囲を工場や住宅ため池に囲まれて墳丘だけがポツンと残されています。説明板には尾根先端に立地と書かれているがその面影も全くなし。南側に石室が開口していますが背後の奥壁も抜かれてこちらも開口、羨道はかなり埋まっているのでこちらの方からが入りやすい。石室は奥壁以外は割と良好に残っています。内部はかなり埋まっていたようで発掘で取り残された土層が残っていました。内部も測量したのでしょうか壁面にもチョークの跡がありますがこれから整備されるのでしょうか。史跡かな。

雨宮古墳

滋賀県竜王町 2005年4月訪問

帆立貝式、TL82,R67,RH9,FW35,FH1.9、5C中
位置:35°02′27″N 136°07′54″E (日本測地系)
    35.04406001 136.12879337(世界測地系)

前方部隅から後円部、非常に状態がよい


前方部から後円部、丘陵から平野に移る傾斜面に構築


(見学記)
岩屋古墳南東3km、丘陵麓近くの緩斜面を利用して作られた帆立貝式の古墳です。墳丘も良好に残っていて北側の短い前方部辺りから見るのが一番よく観察できる。上に小さな祠があり、西側に参道があってこの登り口辺りに外堤の一部が残っています。県史跡。
プロフィール

平家蟹

Author:平家蟹
古墳のお部屋
ブログ館

へようこそ。

基本的には

と同じ内容です。
メール連絡が必要な方は↑からお願いします

ブログ内検索
市町村名、古墳名などを入力して検索してください
最新記事
FC2ブログランキング

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

各県市町村別
最新コメント
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示