若宮古墳

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

前方後円墳
位置:34°15′25″N 134°10′14″E (日本測地系)
   34.26022763 134.16787816(世界測地系)

南東からの遠望


西側から、左が後円部


前方部から後円部


(見学記)
さぬき市昭和、東部流通センター西側にある前方後円墳です。横穴石室があると言うことなので行ってみましたが全く分かりませんでした。後円部に神社前方部に鳥居が建っていますがなんとか前方後円墳らしい姿を残しています。

宇佐神社古墳群

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

25基

宇佐神社古墳
横穴式石室
位置:34°14′51″N 134°10′58″E (日本測地系)
   34.25078471 134.18009949(世界測地系)

見学可能なのはこの1基のみ、外護列石?


石室正面、前が少し開き気味


玄門


良好に残る玄室、背はそれ程高くない


玄室(ストロボ)


奥壁、鏡石を中央に据える


奥から外、袖石を立てた両袖式


露出した天井石


(見学記)
さぬき市長尾名、長尾総合公園西側に宇佐神社がありその境内に分布する古墳群ですが見学できるのは1基のみです。公園駐車場から本殿に向かう左側丘陵裾にあります。廻りに列石が巡っていますが古墳のものかどうかは不明。天井石が露出した石室が南側に開口、羨道はやや開き気味で羨道と言うより前庭でしょうか。小形ながら玄室完存、袖石を立てた両袖式、奥壁はそれ程大きくないけど中央に鏡石を据え廻りに石材を配しています。このようなのは時折見かけるけど下側にも石材があり鏡石がまさしく中央に配置されているという珍しい構造です。

塚原古墳群

香川県さぬき市(旧長尾町)2003年4月訪問

前期前方後円墳を含む古墳群

稲荷山古墳
前方後円墳、TL40,R20
位置:34°14′34″N 134°10′16″E (日本測地系)
   34.24606299 134.16843407(世界測地系)
前方部墳丘、河原石を使った葺石が見えている、墳頂で竪穴石室が一部露出


打越古墳
位置:34°14′23″N 134°10′17″E (日本測地系)
   34.24300784 134.16871194(世界測地系)
背が高いが自然地形の様


大石神社古墳
円墳、5C中
位置:34°13′54″N 134°10′29″E (日本測地系)
   34.2349534 134.17204527(世界測地系)
本殿脇の墳丘、北端がV字型に閉じる竪穴石室を持つ


中代古墳
前方後円墳、TL39,R26,RH2,FW12,FH0.75
位置:34°14′35″N 134°10′04″E (日本測地系)
   34.24634068 134.16510104(世界測地系)
尾根先端に構築、背が低くてはっきりしない


丸井古墳
前方後円墳、TL30,R13,RH1.75,FW7.3,FH0.85
位置:34°14′14″N 134°10′22″E (日本測地系)
   34.24050819 134.1701008(世界測地系)
前方部から後円部、手前前方部端の石列は復元、前方部が撥状に広がる、丘陵奥の尾根上に構築


竪穴石室、右側にもう1基ある(埋戻し)


竪穴石室


(見学記)
丘陵上にある前期前方後円墳を含む古墳群です。北側に稲荷神社がありすぐ上に稲荷山古墳がありますが墳形ははっきりしません。河原石を使った葺石が見えていて墳頂には竪穴石室も見えていますが内部は殆ど埋没しています。西側の尾根先端にある前方後円墳の中代古墳は低い墳丘で殆どわからなかった。東側にある円墳の川上古墳は発見できず。稲荷山古墳から四国の道と言う周遊路が巡っていて所々に案内表示があります。丸井古墳を目指していくと途中に打越古墳があります。背の高い墳丘ですが自然地形と間違えそう。丘陵中央部に丸井古墳があります。名前から来る印象とは違って背の低い全長30mの前方後円墳で短い尾根を利用して構築、前方部が撥形に開く古いタイプです。後円部に竪穴石室が2基あり1基は埋め戻されていますが1基は現状保存、丸みを帯びた石を使った石室です。共通の排水溝も持っているがこれも埋め戻されている。南側麓にある大石神社の脇に大石神社古墳があります。説明板が立っているが墳丘とわかる程度、一端がV字型に閉じる竪穴石室を持つそうだが見ることは出来ない。丸井古墳が市史跡。

富田茶臼山古墳

香川県さぬき市(旧大川町)2003年4月訪問

前方後円墳、TL139,R90,RH15,FW77,FH12.5
位置:34°15′24″N 134°14′50″E (日本測地系)
   34.25995038 134.24453792(世界測地系)

北側前方部隅から


南側尾根上から、尾根先端を整形して構築


前方部から後円部


後円部から前方部、耕作で大分削られている


(見学記)
県道10号、道の駅「みろく」のすぐ北側にある全長139m四国最大の前方後円墳です。「日本の古代遺跡(かがわ)」p25の写真では墳丘全体が樹木に覆われていますが現在は後円部の一部を除いてほぼ裸の状態、墳丘がよく観察できます。特に南側の県道から見ると上から見る状態で全体像がよくわかります。耕作で一部変形していますが全体に良好です。国の史跡なのに説明板の類が殆どないのが残念。

諏訪山古墳

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

円墳、R15
横穴式石室、玄室長4,幅1.5,高2m
位置:34°16′51″N 134°11′50″E (日本測地系)
   34.2841131 134.19454189(世界測地系)

独立丘陵頂きに立地


羨道はかなり崩壊埋没


羨道奥、玄門、まぐさ石が一段下がる


ブロック状の石を積み上げた奥壁


奥から外、片袖式


〃(縦位置)


(見学記)
さぬき市造田乙井、県道37号と141号が交わる交差点北西に標高40m程の独立丘陵がありその頂きに気づかれた古墳です。山頂に諏訪神社があり北側から参道を登っていきます。社殿南側に大きな墳丘があり西南西に石室開口、羨道は上部がかなり崩壊天井石1枚が手前にずり落ちています。羨道自体もかなり埋没、奥に隙間があり何とか中に入れます。この辺りにお賽銭が散らばっていて(殆ど1円玉だけど)それを踏んでは申し訳ない感じで避けて入ろうとすると余計に大変。玄室は完存、さすがに丘の上で巨石というわけにはいかず奥壁はブロック状の石を積み上げていますがそれでもまぐさ石や天井石などはかなりの巨石、小さな独立丘陵では調達出来ないだろうから殆ど下から運び上げたんだろうな。

龍王山古墳

香川県さぬき市(旧津田町)2003年4月訪問

竪穴石室
位置:34°17′54″N 134°14′26″E (日本測地系)
   34.30161263 134.2378718(世界測地系)

津田湾を見下ろす尾根上に構築、石積みの下に石室がある


竪穴石室、かがんでやっと入れるほどの大きさ


上記反対側


(見学記)
岩崎山古墳から更に北西600m、団地の北側奥に案内表示がありそこから山道を入っていきます。急な山道を登った尾根の頂部に古墳があります。津田湾を見下ろす絶好の場所、墳丘ははっきりしませんが竪穴石室が露出しています。天井石の隙間から何とか入ると石室の一端は破壊されていますが他は良好、小口積みの様子がよくわかります。石室の上にケルン状の石積みがありますがとくに石室の石を使ったわけではないようです。市史跡。

大石北谷古墳

香川県さぬき市(旧長尾町)2003年4月訪問

横穴式石室、全長8.3m、玄室長4.3m
位置:34°12′54″N 134°10′29″E (日本測地系)
   34.218289 134.17204541(世界測地系)

開口部、標柱


羨道


玄室、奥壁中段に平石を配しその上が大きく内側に傾いているなど壇の塚穴形に似ている


奥から外、こちらは普通の両袖式


(見学記)
四国の道沿いにあった展望台に古墳群の説明板があり、その中にバクチアナ言う名前の古墳がありました。こういう名前は横穴石室が予感され県道をバイクをゆっくり走らせながら探してみると黒い穴を発見(最近こういうのに敏感になってる)、行ってみたら間違いなく横穴石室でした。側に標柱と説明板も立っていて正式名称は大石北谷古墳でした。石室は良好に残存、玄室は奥壁部分を見ると中段に平石を積みその上の石を大きく内側に傾けていて徳島県にある壇の塚穴形石室とそっくり、でも玄門は普通の両袖式でした。塚原古墳群は前期の古墳群で山の上にあるし石室はなさそうだしあまり訪問する意欲はなかったのだがこの石室を見ることが出来ただけでも随分得をした気分でした。市史跡。

椋の木古墳

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

横穴式石室、玄室長3.5,幅1.6-2m
位置:34°14′18″N 134°10′36″E (日本測地系)
   34.24161921 134.17398926(世界測地系)

石室正面、羨道壊失、左の巨石は羨道天井石か右側壁は皮一枚と言った感じで残る


入り口横から


やや持ち送りのある玄室


巨石を下部に据えた奥壁


奥から外、袖石を立てた両袖式、左右の袖石が前後にずれている


〃(縦位置)


側壁に根が侵入して石材がせり出してきている


(見学記)
さぬき市長尾西、長尾総合公園から西に行き更に県道3号を1km程南下、鉄工所北側に案内表示があります。そこから山道を100m程登ると古墳に行き着きます。耕作で段々になった場所にあり墳丘は全く分かりませんが石室開口、羨道は殆ど破壊されていますが玄室完存しています。袖石を立てた両袖式ですが袖石が前後にずれています。奥壁は巨石を下部に据えその上に3段ほど積み重ねています。右側壁は殆ど露出しているのでセメントで固定していますが太い木の根が侵入して一部の石材を押し出していてかなり危険な状態です。登り口辺りの県道脇に駐車スペースあり。

緑ヶ丘古墳群

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

円墳、R14,H3、6C後半
横穴式石室、全長6m、玄室長3,幅1.5m
位置:34°16′44″N 134°09′44″E (日本測地系)
   34.28216833 134.15954553(世界測地系)
石室正面


羨道は割と良好、天井石3枚が残る


天井を失った玄室


玄室斜め前上から


石室背後上から外方向、左側壁がやは胴張り


斜め後方から


3号?
古墳?


石室?


4号
横穴式石室
天井石の一部が露出、内部は埋没


かなりの巨石


(見学記)
陰浦古墳の案内板から南東に更に100m程行くと緑ヶ丘古墳の案内表示があるのでそれに従って丘を登るとすぐ古墳に行き着きます。これが2号墳、南向きに石室開口、玄室羨道とも比較的よく残っていますが玄室は天井を全て失い羨道も天井石が3枚残っている程度です。玄室はやや胴張り、玄門は右片袖式かな。奥壁側壁とも特に巨石は使われていないようです。南西30mの斜面に4号があり天井石の一部が露出していますが内部は埋没しています。西側にも藪に覆われた墳丘のようなものがあり一部石材が露出していますがこれが3号でしょうか??。

亀島古墳群

香川県さぬき市(旧長尾町)2010年2月訪問

円墳12基、他箱式石棺墓

遠望:現在ため池の中の小島になっている


1号
位置:34°14′56″N 134°11′08″E (日本測地系)
   34.25217344 134.18287698(世界測地系)


2号


3号


4号


5号


6号
最大墳、単独で位置している


8号


9号


10号


11号


12号


13号


(見学記)
宇佐神社の東側に大きなため池がありその中央にある亀島に分布する古墳群で円墳12基他箱式石棺などがありますが主体部が見られるのは皆無です。神社から通路が延びていて亀島に着くと正面に説明板があります。周囲を巡る遊歩道が通っていて左右どちらから行ってもいいけど左に行くほうがすぐ古墳に巡り会えます。墳丘はどれも小形だけど割と良好に残っていて側に標柱が立っています。2,3基ずつグループを作っているようだ。ただ北側に突き出た岬の先端にある6号は単独で立地しているようで規模も他よりずっと大きく盟主墳のようです。古墳築造時は丘陵だったんでしょうがまさかため池の中の島のようになるとは思わなかっただろうな。それでも残っただけましか。水面下に沈んだ古墳はなかったのだろうか。
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