横岡山古墳

香川県高松市(旧香川町)2010年2月訪問

円墳R22
横穴式石室、全長7.5m、玄室長3,幅1.8m
位置:34°14′47″N 134°02′03″E (日本測地系)
   34.24966961 134.0315059(世界測地系)

墳丘流失、石室完全露出


石室正面


東側から、右側が羨道で天井石がよく残っている


玄室は上部が大きく破壊


奥から外、片袖式、基部に四角い石を据えている


玄室袖部


玄室左後方から


良好に残る羨道


玄室天井石、不安定に乗っていたので近くに移された


(見学記)
高松市香川町浅野、小丘陵の東に張り出した尾根先端の平坦面に築かれた古墳です。墳丘はすっかり流失石室が露出しています。珍しく北向きに開口、羨道は非常によく残っているが玄室は後部が大きく破壊されています。なかなか整った玄室のようなので残念。水も貯まっていて中には入れなかった。思うに石室は南に開口することが多いので盗掘者も南側から掘り進め結果的に玄室後部が破壊されたんではないでしょうか。以前は天井石が1枚乗っていたようですが不安定で危険なのですぐ近くに移動させています。HP大和國古墳墓取調室に元の状態のが載っています。
ここはナビの案内に任せていってみたら北東側にある住宅団地に行ってしまった。古墳は急斜面の上、これはしまったと思ったが上に登る小道があって結果的にはここから行ったほうが最短距離になったみたいでした。

矢野古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

横穴式石室、全長9.5m、玄室長3.8,幅2,高2.3m
位置:34°15′52″N 134°04′04″E (日本測地系)
   34.26772332 134.0651131(世界測地系)

石室正面、石製の立派な説明板が立っている


羨道、かなり壊失


玄室


奥から外


(見学記)
展望台から南側の平地を見てみるとすっかり畑で古墳らしきものはない。これは消滅しているかなと思って行ってみたら思いがけず石室が開口していました。入り口には石製の立派な説明板も立っていました。玄室は長さ3.8mに対して高3mと背の高い玄室でした。床がジメジメしていて上ばかり見上げていて靴を濡らしてしまった。

山下古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

横穴式石室、玄室長5,幅2.7,高2.7m
位置:34°19′07″N 134°06′28″E (日本測地系)
   34.32188428 134.10510769(世界測地系)

石室正面、墳丘流失、石室露出


羨道


玄室、奥壁の隙間から背後が透けている、天井石は巨大な1枚石


奥から外


(見学記)
久本古墳の北方500m、住宅街の中にある古墳ですが墳丘は殆ど流失、石室が露出しています。真新しい案内表示が立っていましたが石室はそのすぐ目の前。羨道はかなり失われているようですが長5m程の玄室はほぼ完存、奥壁は平石積みですが天井石は巨大な一枚岩です。奥壁の隙間からは背後が透けて見えて後ろも墳丘はすっかりなくなっているようだ。東隣の家のトイレの手洗い水が流れ込んでいるのがちょっと気がかり。

滝本神社古墳

香川県高松市 2010年2月訪問

円墳R15-20
T字型横穴式石室
位置:34°18′28″N 134°06′56″E (日本測地系)
   34.31105209 134.1128849(世界測地系)

社殿背後に古墳がある


基部しか残っていない羨道、長4m、幅0.9m程度


玄室


玄室上から、画面左1/4辺りが羨道になる


玄室右側、長1.5m、幅1m程度


玄室左側、天井石落下


(見学記)
高松市前田西町、滝本神社社殿背後にある古墳です。県内唯一のT字型石室ですが基部しか残っておらず墳丘も殆ど流失しています。羨道の長さは4m、幅0.9m程度(現状)、側壁が僅かに顔を覗かせて羨道かなと分かる程度です。玄室は左側は天井石が玄室に落下してよく分かりません。右側は長さ1.5m、幅1m程度一応奥壁相当部分は1枚石のようです。T字型で幅が狭いからまともに棺なんかを入れるのは無理な感じがします。神社に駐車場有り。

高松市茶臼山古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

前方後方墳、TL75,R35,RH2.4,FW17,FH1.8
竪穴石室2,第一主体部長5.45,幅0.7~1.1,高1.35m
位置:34°18′18″N 134°06′24″E (日本測地系)
   34.30827459 134.10399707(世界測地系)

第一主体部開口部


竪穴石室内部


第二主体部開口部


内部





(見学記)
久本古墳南方500m、丘陵頂にある全長75mの前方後円墳です。西側の神社から登っていく道があります。丘陵が北や東側が土取りで大きく削られ後円部の一部が削平されていますが細長い墳丘は割と良好に残っています。後円部頂きに2基の竪穴石室が露出、中央の第一主体部は薄い板石を積み上げた典型的な竪穴石室、南側の天井部が壊失しているなど大きく損なわれているのが残念。西側に巨石が並んでいるのがこの天井石でしょうか。東側に平行してもう一つの竪穴石室があります。こちらはかなり細長く側壁も乱石積みです。ちなみに名称にわざわざ「高松市」とつけたのは後円部が市内3町の境界にあるためだそうです。国史跡。

佐賀神社古墳

香川県高松市(旧香南町)2003年4月訪問

横穴式石室、玄室長7,幅2.5,高2.5m
位置:34°14′56″N 134°01′13″E (日本測地系)
   34.25216904 134.01761864(世界測地系)

社殿裏に石室が露出


石室西側


天井部、枕状の側壁の積み方がよくわかる


(見学記)
町内吉光にある古墳です。神社に行ってみると小さな小さな境内なのに古墳らしきものは何もない。この前に若宮神社古墳を見学して小さな墳丘がある程度だったのでここもそうかと思っていたら説明板があった。それによると横穴石室があると言うことなので社殿の裏に回ってみると確かに石室がありました。玄室部分しか残っておらずすっかり露出していますが枕状の石を使った側壁などはっきりと石室とわかる程度には残っていました。町史跡。

龍満山1号

香川県高松市(旧香川町)2010年2月訪問

円墳R12、7C
横穴式石室、全長6.7m、玄室長4.0,幅1.5-1.73,高1.3m以上
位置:34°14′54″N 134°01′54″E (日本測地系)
   34.25161372 134.02900614(世界測地系)

保存公開された石室


上部を失う


石室正面


河原石と自然石を組み合わせた玄室


斜め前方から、玄室は1.5m縮めているそうだ


玄室上から、奥壁前に敷石がある


奥から外、両袖かな


(見学記)
横岡山古墳のある丘陵北西にあるマツノイパレス裏門近くにある古墳です。天井部を失った石室が保存されています。本来の玄室長4mですが敷地の関係でしょうか1.5mほど短くされているそうです。側壁は小さな河原石と中位の自然石という変わった組み合わせ、特に左側壁は下部に河原石上部に自然石とちょっと不安定な感じです。奥壁前の床面に敷石があるけど棺台代わりなんでしょうか。裏門前に駐車可。

六ツ目古墳

香川県高松市(旧国分寺町)2010年2月訪問

前方後円墳、TL20.7,R11.7
主体部3基
第一主体部、竪穴石室3.20×0.51、割竹形木棺
第二主体部、粘土槨
第三主体部、礫槨を伴う箱式石棺0.56×0.19(内法)
位置:34°17′10″N 133°58′28″E (日本測地系)
   34.28938631 133.97178709(世界測地系)

移築された墳丘


前方部後方から、斜面にあるため墳丘が下方に膨らんでいる、後円部主体部を覆い屋で保存公開


3基の主体部、手前粘土槨、中央竪穴石室、左に礫槨を伴う箱式石棺


上記反対側から


竪穴石室はかなり破壊、元々天井石はなかったそうだ


礫槨を伴う箱式石棺


蓋石を開けた状態で公開


墳丘図(説明板より)


(見学記)
高松市国分寺町福家、石ヶ鼻古墳に向かう途中県道39号が高松自動車道を潜った所に案内表示があったのでどんな古墳か分からないけど急遽変更してそちらへ向かう。高速脇の道路を約1km北上すると次の案内表示があるのでそこから階段を2,30m上るとありました。正体は全長20mほどの前方後円墳、高松自動車道の建設に伴い移築されたようです。多分元のまま移築されたようで上部は平のまま後円部に主体部が3基あり覆い屋で保存公開されています。墳丘は斜面にあって後円部が斜面下方に膨らみ気味、前方部は撥型に広がっていて古式の前方後円墳のようです。第一主題部は竪穴石室ですがかなり破壊されています。天井石は元々なかったそうだ。第2主体部は粘土床、割竹形木棺でも納めていたんでしょうか、これは多分復元だろうな。第3主体部は礫槨を伴う長さ60cmほどの小形箱式石棺、これは完存していて蓋石を開けた状態で公開されています。第一主体部の足下にあってここに葬られた人の子供でしょうか、随分丁寧な作りです。これが見られただけでも来てよかった。西側の平野が一望できる現在でも見晴らしのよい場所です。

三谷石舟古墳

香川県高松市 2003年4月訪問

前方後円墳、TL88,R44,RH4.5,FW27、5C前半
舟形石棺
位置:34°15′58″N 134°04′40″E (日本測地系)
   34.26938996 134.07511188(世界測地系)

後円部頂きに横たわる石棺、周囲の石材は石棺蓋の破片らしい


側面船岡山古墳石棺と似ている


造り付けの石枕、石清尾山古墳群石船塚古墳石棺とそっくり、蓋との合わせ目用の小さな彫り込みがある


(見学記)
日山から溜池を隔てた東側、低い尾根の先端に造られた全長88mの前方後円墳です。墳丘の状態は大変いいですが全体が疎林の中で墳丘の写真は撮りづらかった。後円部頂きに刳抜式舟形石棺が露出、蓋はなくなっていて(周囲の破片がそうらしい)身だけが残存、底面の形は船岡山古墳石棺と同じです。中には石枕が浮き彫りされていてこれも石清尾山古墳群石船塚古墳の石棺と全く同じ形です。興味深いのは両端の合わせ面に蓋との合わせ目用の彫り込みがあること、しかも頭と足下では形が違っていて上下を間違えないようにしています。

峰山墓地古墳

香川県高松市 2000年4月訪問

円墳
位置:34°19′59″N 134°01′52″E (日本測地系)
   34.33632668 134.02844686(世界測地系)

麓近くの墓地の中に石室が残存


羨道から玄室


(見学記)
市民病院から石清尾山に至る登り口辺りにある墓地の中、急傾斜地にある。周りが墓の中で石室が残っている。中に祠があるので残ったようだ。この程度でもしっかり説明板が付いているのがうれしい。
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