愛知県西尾市 2006年3月訪問
幾つかの支群に分かれる
弘法山支群1号(仮称)
横穴式石室
位置:34°53′06″N 137°08′14″E (日本測地系)
34.88826745 137.1342521(世界測地系)
支群の中で唯一開口

破壊された羨道、結構長い

平石積みの玄室

奥壁、鏡石が片側に配置

奥から外
_1:他の墳丘
五釜古墳円墳、R15,H3
複室石室、全長8.4m
位置:34°52′35″N 137°06′12″E (日本測地系)
34.87965701 137.10036724(世界測地系)
三和小学校に移築復元

羨道、前室は天井を失う

前室、玄室玄門

背の高い玄室

巨石を使った奥壁

奥から外、高い柱石を使った両袖式

前室、羨道を上から
三ノ山古墳横穴式石室、全長6.9m
位置:34°52′58″N 137°08′08″E (日本測地系)
34.88604552 137.13258569(世界測地系)
単独で存在する盟主墳

羨道、前部天井を失う

玄室、側壁は大小の石を組み合わせ、奥壁は1枚石の巨石

奥から外、柱石を立てた両袖式

玄門上部の石組み
住崎1号円墳、R15
複室石室、全長8m
位置:34°52′41″N 137°07′50″E (日本測地系)
34.88132391 137.1275865(世界測地系)
墳丘修復保存、フェンスがあって近づけない
高根1号円墳、R10
横穴式石室、全長4.7m
住崎1号の側に移築復元、松が生えて肝心要の石室が見えづらい
羽根山支群1号横穴式石室
位置:34°53′09″N 137°08′13″E (日本測地系)
34.88910067 137.13397435(世界測地系)
盗掘された石室

玄室奥が何とか残る、構造が弘法山1号と似ている
2号横穴式石室
破壊された羨道

開口部、玄門上辺りか

玄室内部、構造が1号と似るも奥壁が大きい
(見学記)西尾市上羽角町にある羽角山一帯に分布する古墳群で幾つかの支群に分かれています。この日はOBITOさんとのオフで案内して貰いました。ここの支群を含めて18カ所、私一人だと二日分くらいだなと思うと感謝感謝。
弘法山支群羽角山西側麓に最明寺がありそこから山道を登って行くと尾根上に幾つかの古墳があります。そのうち1基だけ開口、大きく盗掘され長い羨道はかなり破壊されていますが玄室は割と良好に残っています。側壁は平石の小口積み、奥壁も左側は同様ですが右側に大きな石が据えられ表面が平面に仕上げられています。
羽根山支群尾根から北側に下っていくと新幹線トンネル上辺りに2基の古墳があります。石室が大きく破壊され露出しているのが1号、玄室奥の方が残っていますが基本的構造は弘法山と同じようです。もう一つのが2号、こちらは羨道が大きく破壊されていますが玄室は残存、入り口が狭くて中に入れませんがこちらも構造は同じ、ただ奥壁はほぼ1枚石のようです。開口部に板状の石が立てられていますが玄門のまぐさ石かな。
三ノ山古墳一旦最明寺に戻り羽角山西側麓の道を南に下ります。最初の突き出た尾根上に薬師山支群があるがここはパス、その次の尾根上に三ノ山古墳があります。単独で存在する群中最大の古墳で全長6.9mの石室が開口しています。羨門片側の石も残っているようですが前部天井は壊失、でも他は良好に残っています。玄室は柱石を立てた両袖式、側壁は大小様々な石を巧みに組み合わせ奥壁はほぼ1枚石の巨石です。玄門羨道側上部の構造が少し変わっていて石を左右に渡しているのではなく縦方向に何枚かの石を並べています。
住崎1号(住崎古墳)
羽角山南側に日本電装の大きな工場がありその西側にある社宅の北側に保存されています。一応電装敷地内ですが特にことわる必要はなさそうだ。墳丘は修復され複式石室を持つそうですがフェンスで囲まれ近づくことは出来ません。折角説明板まで立てているのにね。
高根1号住崎1号の側に石室が移築されました。見学の邪魔をするように松が生えていて肝心の石室がよく見えないのが残念。側に3号もあるそうだが写真を取り損ねた。
五釜1号(五釜古墳)
西尾市米野町、三和小学校に移築復元されました。全長8.4mの複室石室で羨道前室の天井部を失っていますが他は良好に残っています。前室は奥がやや広がる羽子板状、玄室は高い柱石を立てた両袖式、幅の割に背が高く奥壁にも巨石が使われています。