八代狐塚古墳

山梨県笛吹市(旧八代町)2000年2月訪問

帆立貝式、TL50,R26,RH5.3
位置:35°37′16″N 138°38′39″E

前方部から後円部、他の前期前方後円墳と違い低い場所にある


果樹園の中に形のいい姿が残っている




(見学記)

町役場北方700m、県道と高速道路に挟まれた果樹園の中に古墳があります。全長50m、後円部径26m、高5.3mの帆立貝式で小さいながらも形の良い墳丘が残っています。この地域の前期前方後円墳としては例外的に低い場所にあります。ブドウ園の中で針金が水平に張られていてまるでワイヤーフレームの水の中から眺めているよう。町史跡。

姥塚古墳

山梨県笛吹市(旧御坂町)2000年2月訪問

円墳、R40,H10
横穴式石室、全長17.5m、玄室幅3.3,高3.6m
位置:35°37′56″N 138°39′43″E

本堂裏に背の高い墳丘がある


羨道・玄室、玄室に社殿があり奥まで入れない


羨道から外、左片袖式、巨大な羨道天井石が1枚落下している


左片袖部


羨道天井、天井は以外と段差や隙間がある


(見学記)

中央高速道一宮御坂IC西方1.1km、高速道路北側にある南照院本堂の裏にある径40m、高10mの円墳です。背の高い墳丘が良好に残っていて南側に横穴石室が開口、全長17.54m玄室幅3.3m、高3.6m巨石を使った大きな石室です。羨道の天井石が1枚落ちていますがそれでも悠々入れるほどの大きさ、玄室は左片袖式、半ばに仕切があり奥に社殿があるので奥までは入れませんがそれでも巨大さは十分わかります。側壁はやや丸みを帯びた自然石でそれほど大きくはありませんが、天井石はかなり巨大、でも加工度は低く積み方もやや雑な感じで段差や隙間があります。石室の大きさの割には技術はいまいちといった感じを受けます。県史跡。

千米寺古墳群

山梨県笛吹市(旧一宮町)2000年2月訪問

釈迦堂PA南側の扇状地に分布する古墳群、かなりの数が消滅している

鎧塚古墳(10号)
横穴式石室、全長9.5m

石室露出、内部は埋没


標柱がなければただの石の集積としか思えない


大塚古墳(1号)
円墳、R17
横穴式石室
位置:35°38′23″N 138°42′51″E

遠くに南アルプスを望む


墳丘、石室正面


玄室


奥から外、両袖式だが羨道は失われている


その他の石室
大塚東側、比較的良好な方(7号)


 〃 石室内部


畑の中に露出した石室が幾つか分布
(8号)


(9号)


(11号)


(見学記)

中央自動車道釈迦堂PA南側の扇状地に立地する横穴石室を主体とする古墳群です。総数68基程ですがかなりの数が消滅しているようです。高速道路沿いの道を西に行くと空き地にぽつんと墳丘があります。盆地越しに南アルプス連峰を望める絶好の場所で、盟主的存在の大塚古墳で径17mの円墳です。南側に石室が開口、全長9.5mの両袖式ということだが羨道は破壊されているようだ。玄室はほぼ完存、奥壁は上下2枚で側壁は中位の割石が使用されています。墳頂に標柱が立っていますがこういうのは脇に立ててほしい、つい何が書いているのかなと思って登ってしまった(書かれていたのは古墳名だけ)。ここから高速道に架かる橋を渡ると左側畑の中にほぼ同規模の古墳があり石室が開口、やはり似たような構造です。更に近くの畑にも3基ほど露出した石室があります。道路右手水道タンク南側に鐙塚古墳があります。墳丘は流失、石室も中が埋没していて上に標柱がなければ古墳とも分からないような状態。現在も段々畑に石垣が使われ畑の中にも大きな石がごろごろしていて石室を造るには全く困らないような場所だったようです。ちなみに釈迦堂PAには縄文遺跡で有名な釈迦堂遺跡群があった。今は膨大な出土物を展示している釈迦堂遺跡博物館がありPAからも直接行くことが出来る。

盃古墳

山梨県笛吹市(旧八代町)2000年2月訪問

円墳、R28,H4.5

復元整備、左遠方に銚子塚古墳


(見学記)

岡銚子塚前方部側に盃塚古墳がありこちらも修復されていますが径23m、高4.5mの円墳です。まさしく盃を伏せて形をしているが元の墳丘はかなり損壊していたようです。町史跡。

竜塚古墳

山梨県笛吹市(旧八代町)2000年2月訪問

方墳
位置:35°35′54″N 138°38′21″E

岡銚子塚からの遠望




(見学記)

岡銚子塚から谷を隔てた西側の丘陵上に墳丘が見えています。この地域では珍しい方墳で全体が笹藪に覆われていますが状態はよさそう。車ですぐ側まで行けますが銚子塚から眺めるにとどめておいた方がよさそう。

岡銚子塚古墳

山梨県笛吹市(旧八代町)2000年2月訪問

前方後円墳、TL92,R48,RH7.5,FW41
位置:35°35′51″N 138°38′50″E

丘陵上にあり墳丘復元整備、付近一帯は公園として整備されている


遠くに甲府盆地を望む



(見学記)

町役場南方1.8km、丘陵上のふるさと公園内にある全長92m、後円部径48m、高7.5m、前方部幅41mの前方後円墳です。墳丘が整備され後円部頂には粘土槨の位置が表示されています。全般に細長いイメージです。公園が一部まだ未整備で余り案内板などはありませんが北側の集落からあがってこれます。県史跡。

団栗塚古墳

山梨県笛吹市(旧八代町)2000年2月訪問

前方後円墳、TL30,R18
位置:35°36′54″N 138°38′51″E

熊野神社境内、前方部消滅


南側の古墳


(見学記)

町役場東方200m、熊野神社境内にある全長30m、径18mの前方後円墳です。前方部は消滅、竪穴石室があるそうだが全く分からず。南側にも1基古墳がある。
(追記)団栗塚とは別物と判明

三星院1号墳

山梨県中央市(旧豊富村)2000年2月訪問

帆立貝式、TL40,R38,RH6
位置:35°34′27″N 138°34′05″

上が代々住職の墓地と、なっているせいか状態はよい、前方部は不明


左手にある高まりも古墳か


(見学記)
王塚東方1km、三星院の北側なだらかな低丘陵上にある全長40m、径38m、高6mの帆立貝式古墳です。後円部は良好だが頂部は寺住職代々の墓地となっていて広い平坦面になっています。前方部ははっきりしない。西側に3カ所ほど高まりがあるのが古墳群の一員だろうか。

王塚古墳

山梨県中央市(旧豊富村)2002年2月訪問

前方後円墳、TL61,R40,RH9
位置:35°34′34″N 138°33′26″E

後円部正面、周囲よりやや高い丘陵頂にあり大変眺めがよい


側面


前方部はかなり削られている


(見学記)

村役場北方1km、丘陵頂部にある全長61m、径40m、高9mの前方後円墳です。後円部は良好ですが前方部はかなり削られているようです。合掌式の竪穴石室を有するそうだがもちろん見ることは出来ない。付近よりやや小高い丘陵頂部のうえに周りが果樹園で樹木が殆ど無く見晴らしが大変よい。大塚や三星院1号等を互いに見通せることが出来ます。
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