西ノ曽古墳群

兵庫県三田市 2010年2月訪問

2基

1号
墳丘良好だが墳頂陥没


2号
円墳、R16、6C後半
横穴式石室、全長4.6m、玄室長3.35,幅1.6,高2.3m
位置:34°55′10″N 135°14′26″E (日本測地系)
   34.92267097 135.23776624(世界測地系)
墳丘が良好に残る


開口部


背の高い玄室、天井幅は狭い


奥壁、大戸松1号奥壁によく似る


奥から外、片袖式、袖石が倒れている


(見学記)
三田市尼寺、有馬富士公園から県道570号を東に行き、最初の信号(有馬富士公園口の手前)を左折、300m程行くと有馬富士東登山道入り口がある。更に400m程行き下り坂に差し掛かる辺りの左側山林内に2基の古墳があります。ともに墳丘はよく残っていて手前の2号で石室開口、羨道はかなり破壊されているが背の高い玄室は完存しています。片袖式だが袖石が倒れている。側壁はかなり持ち送りがあり天井幅は狭い。奥壁は下に2個の腰石を据え上に平石その上に巨石と同じ市内の大戸松1号とよく似ていると言うよりそっくり、同じ技術集団の手になるものなんでしょうか。側の1号は墳丘規模は2号と同じだけど墳頂陥没石材が幾つか散乱している程度です。手前の道路は狭いけど幅寄せすれば短時間なら駐車可。

加茂群集墳

兵庫県三田市 2010年2月訪問

大規模群集墳

48号
双円墳
横穴式石室2
北石室、全長6m以上
南石室、全長7.9m,玄室長4.3,幅1.85,高2.4m
位置:34°55′12″N 135°12′29″E (日本測地系)
   34.92322628 135.205268(世界測地系)
北石室


天井部壊失、奥壁もよく見えない


石室上から


石室斜め上から、隠れている部分が大きな側壁


南石室正面


天井隙間開口部


背の高い玄室、奥壁も乱石積み


奥から外、両袖式


〃(縦位置)


65号
円墳、R15、7C後半
横穴式石室、現存長3.8,幅1.9m
位置:34°55′08″N 135°12′23″E (日本測地系)
   34.9221153 135.2036021 (世界測地系)
石室正面、前部が大きく削平


玄室は奥辺りが残存


奥壁は巨石1枚石


左側壁


右側壁


(その他の古墳)
その1
低平だが大きな墳丘


露出した石材


その2
天井部を失った石室


奥壁辺り


その3
径十数mの墳丘


墳頂に露出した石材


その4
その4に隣接


墳頂に石材露出


その5
径10m程度


その6
その5とともに48号近く


(見学記)
三田市加茂、北摂霊園北側丘陵地帯に分布する三田市最大の群集墳です。ただ未整備で案内板も全くなく見学できるのは少ない。県道176号を南に下りセブンイレブンから100m程行って左側の細い市道に入ると(北摂霊園に行く道)すぐ左側に丘陵に登る山道があります。そこを200m程登ると左手に墳頂を大きく盗掘された古墳がありその反対側林の中に65号があります。斜面をカットして墳丘を構築した様子がよく残っている。反対側に石室開口、前部が大きく盗掘されて石室奥辺りしか残っていませんが奥壁は巨石1枚石露出した天井石も分厚くかなりの規模の石室だったようです。背後の周溝外側の一部も高まりがあって陪墳的な古墳だろうか。
山道を更に登っていって(途中仕切あり)左側から小道が合流する辺りの右手林の中に48号がある。でも林の中に突入すること2度3度中型の古墳は幾つか見られるけど石材が僅かに露出する程度で入れるような石室なし。最後はあまり樹木の生えてない下の方から回ってみてやっと発見してホッ。石室2基を持つ双円墳、西向きの北石室は天井部を失っています。露出した側壁を見ると石室に面した部分に比べて長さが随分長く横向きに使った方が石材節約できたかと思うけどこの方が安定するんでしょうか。南に開口する南石室は羨道がかなり埋まるも完存、天井石の隙間から内部に入れます。玄室長4.3m高2.4mと背の高い石室、両袖式で側壁は下部から一様に持ち送り、奥壁も側壁と同様乱石積みです。
この後の予定がなかったから十分時間をかけられたけどそうでなかったらあきらめていたかも。結果的に元の山道から痕跡のような細い道が48号までまっすぐ延びているんだけどまず分からないだろうな。霊園にも駐車場があるが直接行けず道も狭いのでコンビニを利用した方がいいかも。

角蓮寺古墳群

兵庫県三田市 2010年2月訪問

4号
円墳、R11、6C末
横穴式石室、全長7.3m、玄室幅1.8,高2.1m
位置:34°56′50″N 135°11′53″E (日本測地系)
   34.95044641 135.19526849(世界測地系)
墳丘


石室正面、前部壊失


石材は小型ながら整った玄室


奥壁、手前の石は石棺?


奥から外、無袖式


その他1
墳丘


石室らしき石材露出


その他2
ざっくり抉られている


その他3
墳頂陥没


(見学記)
大戸松古墳群駐車スペースから林の中に入り水路沿いの道を南に行く。大きくカーブした辺りに墳丘があり頂部に石材露出、更に行って別の水路と交差する左手前の林の中に3基程密集、ただ良好なのは4号だけです。南向きに無袖式の石室開口、前部が破壊されているが手前の天井石が一段下がっているようでこの奥が玄室でしょうか。奥壁側壁とも割石積みですが壁面が整えられています。奥壁前に石材が2個転がっている。加工度が高いようで石棺があったのでしょうか。

東仲古墳

兵庫県三田市 2002年4月訪問

横穴式石室、全長7.8m,玄室長3.8,幅2.1,高1.7m
石棚
位置:34°56′59″N 135°13′03″E (日本測地系)
   34.95294619 135.21471145(世界測地系)

墳丘、石室正面


玄室、石棚、側壁から突出た特異な石棚、長70cm


玄室


奥から外、石棚反対側の側壁には受口はなさそう


(見学記)
県道脇に案内表示が出ていて藪に包まれた墳丘があります。西側に石室が開口、玄室が完存しています。最大の特徴は側壁から石棚が突出ていること。長70cm、幅40cm、厚さ10cmの大きさです。反対側の側壁にも受口はないようで途中で折れたわけでもなく何とも中途半端な大きさです。どのような用途に用いられたのでしょうか。県史跡。

双児塚古墳群

兵庫県三田市 2002年4月訪問

1号
大きく盗掘されている


2号
位置:34°55′59″N 135°12′28″E (日本測地系)
   34.9362808 135.2049903(世界測地系)
青野ダム西側で偶然発見


石室が破壊露出


(見学記)
これは全く偶然の発見。道路際に大小2基の古墳が並んでいました。盗掘を受けているのでかえって古墳とわかりやすいですね(笑)。南側の大きい墳丘には僅かに玄室石組が残っています。側の家の人に聞いても名前は分らなかった。
追記:双児塚古墳群と判明

有馬富士東麓古墳群

兵庫県三田市 2010年2月訪問

9基、良好1基のみ

9号
円墳、R16
横穴式石室、全長7.4m、玄室長3.5,幅1.2m
位置:34°55′04″N 135°14′03″E (日本測地系)
   34.92100437 135.23137788(世界測地系)

墳丘上を山道が通る、左側に基壇のようなのがあるが付属施設?


石室正面、手前羨道と奥玄室の間が山道で切断


玄室正面、内部かなり埋没


天井石露出


天井石が傾いている


奥壁


奥から外


玄門辺り、片袖かな


(見学記)
三田市大原、有馬富士麓辺りにある9基からなる古墳群ですが見学容易なのは9号のみ。車が通れる東側登山道(土日祝日のみ解放)を行きNo121番杭に有馬富士登山道の標識があるのでそこから歩いて50m程行くと古墳があります。墳丘上を山道が通っていて羨道破壊、玄室も天井石が露出一部は傾いていて内部もかなり埋まっています。奥壁や玄門辺りは何とか見られるけど小形の玄室です。墳丘背後に基壇のようなのがあるけど古墳に関連したものだろうか。登山道が広いので随所で駐車可。
登山道が複雑だし古墳の位置もよくわからなかったので南側にある有馬富士公園内の自然学習センターで古墳の載っているパンフレットを貰い歩いていきました(かなりあったよ)。東麓と名が付いているが実際は南麓だよね。しかもパンフレットに載っている9号の位置からして少し間違っているし他の古墳も載っていたけど石室は見られないようだし信頼性も怪しいのでパス。
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