小宅古墳群

栃木県益子町 2001年2月訪問

前方後円墳4,帆立貝式1,円墳13基

分布図:亀岡八幡宮東側丘陵一帯、見学しやすい


1号
前方後円墳

東側から遠望


右手前が後円部


2号
円墳、R22,H1.5
大変形がよい、数値よりもっと大きいような気がする


3-6号
右から3,4,6号、左手遠方に5号


9号
前方後円墳
位置:36°30′17″N 140°06′41″E

右手前が前方部


10号
円墳、R22,H3.3

写真の印象よりもっと大きく感じる


12号
前方後円墳、TL42,R21,RH3.2,FW23,FH3.2

右手が後円部、13号と共に南側平野から望めない位置に立地


13号
前方後円墳、TL38,R21,RH2.1,FW19,FH2.1
位置:36°30′30″N 140°06′53″E

右手が後円部、盗掘を受けている


14号
帆立貝式、TL33,R21,RH2

前方部ははっきりしない


(見学記)

亀岡八幡宮西側丘陵一帯に分布する前方後円墳4,帆立貝式1,円墳13基からなる古墳群です。前方後円墳は全長30-40m程度、円墳にも径22m、高3.3mと結構大きな物もあります。全体に東西に伸びる丘陵の尾根上から南側に分布していますが前方後円墳の12,13号は南側平野からが望めない位置に立地しています。国道に面した鳥居の側に古墳群の説明板と分布図があり広い山道も巡り主な古墳も下草が刈られていて見学は容易です。各古墳は比較的良好だが石室を狙ったのか南側が盗掘を受けているのが多い。県史跡。

西坪古墳群

栃木県益子町 2001年2月訪問

前方後円墳1,円墳3基

1号
円墳、R20,H2.5
横穴式石室
位置:36°30′30″N 140°07′08″E

丘陵頂近くの墳丘、平野がよく望める場所に立地


石室開口部


切石胴張りの玄室


両袖式、側壁の一部が崩壊、まぐさ石にもひびが入り状態は良くない


2号
円墳
西側からの遠望、尾根上部を整地し先端に立地


墳丘


3号
前方後円墳、7C初
横穴式石室、玄室長2.9,幅1.75-2.05
位置:36°30′25″N 140°07′08″E

道路崖面に開口した石室、墳丘は大きく損壊


玄門開口部、羨道は殆ど壊失、突き出た石はそのまま玄室天井石となっている


切石胴張りの玄室、1号より一回り小型、切石に鑿の痕が残っている、左右で加工痕が大きく異なっている


両袖式、天井は1枚石の巨石


(見学記)

前方後円墳1,円墳3基からなる古墳群です。

1号:丘陵頂近くにある現状径20m、高2.5m程の円墳で南側に石室が開口しています。羨道は殆ど壊失しているが切石を使った胴張りの強い玄室が残っています。側壁の一部が崩壊まぐさ石にもひびが入っていて状態はあまり良くない。

2号:1号西側、尾根の上を整地した跡が残っていて先端に背の高い墳丘が残っています。当然石室があると思われるが全く見えず。

3号:麓近くにある全長30mの前方後円墳だが墳形は大きく改変している。崖面に石室が露出、見えているのは玄門部分で玄室は完存、1号をやや小型にしたような玄室で長2.9m、幅1.75-2.05m、高1.6m、切石胴張り奥壁は1枚石です。入り口の玄門上に突き出ている巨石がそのまま玄室天井石となっているのにはちょっとびっくり。切石には鑿を使った痕が明瞭に残っていますが左右では加工の仕方が大きく異なるのが興味深い。加工しやすい凝灰岩を使っているせいで一部にひびが入っている。また落書きがあるのも残念です。

4号:民家庭に小さな墳丘が残っている。

風戸塚古墳

栃木県益子町 1999年1月訪問

円墳
位置:36°29′01″N 140°05′58″E

星の宮浅間塚と川を挟んだ東側


(見学記)

浅間塚の小貝川を挟んだ東方1km緩斜面に位置する古墳です。側に石の標柱がある他は説明は何も無し。大きさの割に背の高い墳丘です。県史跡。

星の宮浅間塚古墳

栃木県益子町 1999年1月訪問

前方後方墳、TL52,R28,RH4,FH3.5、4C後半
位置:36°29′00″N 140°05′15″E

前方部隅から後方部、益子高校校庭林の中に良好に残っている


(見学記)

小貝川左岸段丘上、益子高校校庭南側の林の中にある全長52mの前方後方墳です。4C後半の前期古墳ですが保存状況は良好、後方部の各辺も直線上になっています。周りがフェンスで囲まれていますが1ヶ所穴が開いていてここから失礼させてもらいました。

山の神古墳
浅間塚南方800m段丘上にある古墳です。民家の林の境辺りにあって径30m、高4m位、載頭円錐型の円墳です。

荒久台古墳群(天王塚古墳)

栃木県益子町2001年2月訪問

前方後円墳1をはじめ28基

天王塚古墳
前方後円墳、TL43,R21,RH4,FW26,FH4、6C後半
横穴式石室、玄室長4.55,幅1.57,高1.61m
位置:36°28′10″N 140°06′42″E

前方部隅から後円部、丘陵頂近くに立地


羨道、鳥居形の玄門


玄室、側壁に割石を使っている以外は、奥壁1枚、側壁小型石と鬼怒川沿いによく見かける形式


袖石の突き出た両袖式、まぐさ石と天井の間に土が詰められている


麓で見かけた円墳


奥壁が残っている


(見学記)

18基からなる荒久台古墳群の主墳で全長43mの前方後円墳です。丘陵の頂平坦面の南側近くで下から見えるような場所に立地しています。墳丘は良好で真南に石室が開口、玄室長4.55m、幅1.6m、高1.6mの両袖式で奥壁は1枚石側壁は平らな小型の割石が使われています。この地域によく見られる玉石はさすがに山上では困難だったか。まぐさ石の上にも土を詰め込んだ跡が残っています。
南側麓にも小円墳が数基見えていて中には奥壁だけが見えているのもあります。
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