歌道谷古墳

兵庫県丹波市(旧春日町)2009年4月訪問

円墳、R10
横穴式石室、全長6.5m,玄室幅1.5,高1.5m(現状)
位置:35°09′41″N 135°04′27″E (日本測地系)
   35.1645906 135.0713869(世界測地系)

斜面に立地


斜面下から見た墳丘


石室正面、後ろに下がれないのでこれが精一杯


石室内部


2段積み奥壁


奥から外、片袖式、鹿除け柵を見ると急傾斜地であることが分かる


(見学記)
丹波市春日町歌道谷、船越神社近くの杉林の中にあります。社殿前の石段から右側(西側)に行くとトタン板を並べた鹿除け柵がありそれに沿って下っていくと墳丘があります。かなり急傾斜地に立地しているがその割に墳丘が残っている。西向きに開口した石室は羨道はかなり壊失しているようだが玄室完存、割石積みで奥壁は鏡石を据え上に石を重ねている。玄門は袖石を立てた片袖式です。天井はまぐさ石より一段高い程度でそれ程高くない。斜面下方に巨石がゴロゴロ露出しているが石室かどうかはっきりしない。神社前に駐車可。

ツキ山古墳

兵庫県丹波市(旧青垣町)2009年4月訪問

円墳、R10
横穴式石室、全長5m
位置:35°13′35″N 135°00′57″E (日本測地系)
   35.22958172 135.01305735(世界測地系)

北から見た古墳のある丘陵、中央やや右辺り、右端辺りに防ヶ谷古墳群


尾根筋に位置する墳丘


南向きの羨道はほぼ埋没


奥壁側が開口


開口部


玄室奥から羨道


奥壁の抜かれた玄室


側にある宝篋印塔、古墳は画面右奥


(見学記)
丹波市青垣町栗住野、道の駅あおがき南方1km、西芦田との境界をなす東に突き出た丘陵上にあります。東側から山道を登っていき電気柵が設置されている辺りから左手尾根の上に上ってみるとピッタシ古墳にたどり着きました。尾根筋よりやや南側に構築、石室は南向きだが入り口辺りは殆ど埋まっているが奥壁側が開口しています。奥壁が抜かれているだけでなく玄室自体も少し短くなっているかも。天井石は巨石で2枚残存。
すぐ側に南北朝時代の宝篋印塔がありこちらは県の史跡で説明板もあるのに古墳の方は市の史跡だが説明板は一切無し。

東奥古墳群(大安寺古墳群)

兵庫県丹波市(旧柏原町)2009年4月訪問

2号
横穴式石室、全長6m、玄室長3.6,幅1.9,高2.5m
位置:35°07′43″N 135°05′25″E (日本測地系)
   35.13181671 135.087498(世界測地系)
尖り帽のような墳形が残る、右側の露出部分が奥壁側


露出した玄室後部、左側が奥壁


隙間から見た玄室内部


石室正面側


開口部、羨道前面は埋まる


土取りで石室が大きく露出


背の高い玄室


奥壁、上部の石が大きい


奥から外、両袖式、左右の袖幅が不揃い


3号
横穴式石室

墳丘流失石室露出


天井石と分かる程度


4号
横穴式石室
残骸状態


(見学記)
丹波市柏原町東奥、藤の目古墳群南東谷筋出口当たりにある古墳群です。小川南側にある集落奥、林の廻りにフェンスが巡らされ鍵の懸かっていない入り口から入っていくと左手杉林の中に3,4号があります。墳丘は殆ど流失して石室露出内部もすっかり埋まってます。小さなため池脇を通っていくと2号があります。周囲がかなり削られているの多高さだけは残っていて円錐形の異様な姿をとどめています。山道側に石材が露出していますがこちらは奥壁側、内部を覗けるほどの隙間があります。反対側に廻ると石室開口、羨道前部は多少破壊されています。玄室側壁も土取りで大きく露出よく崩壊しなかったもんだと感心するくらいです。玄室は長3.6m幅1.9m高2.5m程、奥壁上部に隙間がある程度で他は良好。奥壁は3段積みですが一番上の石が一番の巨石です。両袖式でしょうが右袖はごく僅かです。

天王稲荷古墳

兵庫県丹波市(旧春日町)2009年4月訪問

横穴式石室
位置:35°10′33″N 135°04′24″E (日本測地系)
   35.1790335 135.0705531(世界測地系)

杉林の中の古墳


墳丘高まりは残るが頂部に石室露出、説明板は古墳でなく古木の山桜のもの


苔むした天井石


かなり埋まった玄室


(見学記)
丹波市春日町長王、幅広い谷間のような地形の奥まった場所に一軒家がありその右手から杉林の中に入っていくと赤い鳥居の立った古墳が見えてきます。墳丘の高まりは残っていますがかなり小さくなっているようで石室天井石が露出、内部もかなり埋まっています。脇に説明板が立っているがこれは墳丘上に生えている山桜の古木の説明板、古墳の説明はありません。一軒家の左手にも巨石が露出しているがこれも石室のようだ。

谷川野田古墳群

兵庫県丹波市(旧山南町)2009年4月訪問

25基

2号
円墳、R16
横穴式石室、全長5.5m
石棚
墳丘流失、石室露出


石室内部、手前が石棚みたい


入り口側から、石棚がはっきり写っている


10号
円墳、R13
横穴式石室、全長4m
位置:35°04′10″N 135°02′16″E (日本測地系)
   35.07265462 135.03500355(世界測地系)
よく残っている墳丘


開口部


石室は良好、規模も石材も全体に小ぶり


鏡石を据え上と左に積み増し


奥から外、無袖かな


(見学記)
丹波市山南町谷川、山南支所南側に天神池がありその西側の神社から南側の低い丘陵上にに分布する24基からなる古墳群ですが現状では低い墳丘が残っているだけ、それもあまりはっきりしません。その中で2号と10号で石室が見学できます。神社から山道を登っていくとまず10号の墳丘がある。古墳群の中では一番よく墳丘が残っているかな。南側に石室開口、入り口はかなり狭いですが全長5.5m程の石室がよく残っています。石材は小型、奥壁は鏡石を据え上と左に石材を詰めています。南側に2号、墳丘ははっきりせず石室露出、山道側の開口部がどうやら奥壁側のようで反対側の開口部から写真を撮ると奥に石棚が見えてます。雨が降っていて中に入らなかったのが残念。神社に駐車場有り。

塩ヶ谷古墳

兵庫県丹波市(旧春日町)2009年4月訪問

横穴式石室
位置:35°09′27″N 135°07′43″E (日本測地系)
   35.16070302 135.12582686(世界測地系)

現状では墳丘は殆ど分からず


前の天井石は崖際で落ちそう、同行者が隙間から撮影中


天井部隙間、左側が玄室


石室内部、大分埋まっている


(見学記)
丹波市春日町野上野、二間塚古墳から県道旧道を真っ直ぐ南に1.5km、野々間遺跡銅鐸出土地の案内板があります。階段道を登るとすぐに銅鐸出土地、その東側竹藪の中に古墳があります。二つの天井石が露出していますが崖際の為前のがずれているのか隙間が大きく開いています。ただ内部を直接覗くのは難しくカメラを突っ込んで撮影するのがやっと。無理して入れないこともないだろうけど出るのが難しそう。内部も大分埋まっていますが奥壁まで何とか見えてます。

下新庄群集墳

兵庫県丹波市(旧氷上町)2009年4月訪問

8基

(全て横穴石室、番号は仮称)

全景、丘陵麓近く南北に直線状に分布


1号
位置:35°10′49″N 135°01′28″E (日本測地系)
   35.18347627 135.02166858(世界測地系)
一番北側、墳丘良好


天井石1枚露出、内部埋没


2号
比較的よく残る墳丘


開口部、天井石が傾いている


羨道


玄室、奥は埋没


奥から外、片袖式


3号
4号から見た墳丘、これだけ少し下方に立地


南側から


北側、奥壁も露出


開口部、天井石が傾く


玄室


奥壁は1枚石か、右に傾いているようだ


奥から外、石室全体も左に傾いているかも


4号
墳丘かなり流失、石室かなり露出


石室正面、前部は崩壊


奥の天井石が抜かれている


玄室


奥壁は3段か4段


奥から外、無袖かな


5号
石室露出、南側の4基はみなこんな状態


6号
細長い小型石室、天井石が落下している


7号
墳丘も多少残っている


8号
奥に7号


残骸状態


(見学記)
丹波市氷上町下新庄、南北に伸びる丘陵東側麓辺りに構築された8基からなる古墳群でほぼ直線状に分布しています。一番北側の1号(番号は全て仮称)は墳丘はよく残っていますが入り口辺りの天井石が1枚露出している程度、内部も殆ど埋まっています。すぐ南側の2号も墳丘はよく残っている。南側に開口している入り口部分は埋まり気味だが羨道玄室ともよく残っているようだ。ただ奥も土砂が流入して奥壁は見えない。3号は2号の下方にありこれだけ直線からずれています。墳丘は石室を覆う程度に残存、背後の奥壁も露出しています。南側に開口する石室は前部が破壊され露出している羨道天井石も傾いているようだ。玄室は比較的良好だが1枚石の奥壁が少しずれている感じです。2号南の4号は石室がかなり露出、南側に開口していますが玄室奥の天井石が抜かれています。それ以外は比較的良好。更に南側に5-8号が並んでいますが小型の石室が露出、殆ど残骸状態です。南に行くほど状態が悪いのは墳丘の造りが悪いせいかな、慣れるに従って段々手抜きをしたかもね。
HP「古墳とあれ」の情報で行ってみましたが額田さんが訪れたときは林の中だったのに今回はすっかり伐採されて古墳群が露わになっていました。見学にはちょうどよい状況だったけど何か開発が行われるんだろうか。発掘するような感じではなかったけどな。

坂古墳群

兵庫県丹波市(旧春日町)2009年4月訪問

前方後円墳2,円墳6

1号
前方後円墳、TL22
横穴式石室、全長6.17m、玄室長4.22,幅2.41,高2.6m
位置:35°09′30″N 135°04′12″E (日本測地系)
   35.1615353 135.0672207(世界測地系)
後円部墳丘、露出部分は玄室奥辺り


石室正面


背の高い玄室


乱石積みの奥壁、左上に三角持ち送りがある


奥から外、両袖式


2号
前方後円墳、TL18
横穴式石室、全長5.17m、玄室長3.55,幅1.7,高1.75m
墳丘、左が前方部かな


後円部に石室開口


開口部


1号と似た玄室、背はやや低い、左上に三角持ち送り


奥から外、片袖式、1号に比べて荒々しい感じ


3号
円墳、R14
横穴式石室、全長4.2m、玄室長3,幅1.82,高1.78m(現状)
石室かなり露出、前部は一部破壊


石室内部


2段積み+αの奥壁、石材自体は1,2号より巨石


奥から外


(見学記)
丹波市春日町坂、歌道谷から国道17号を南下、すぐに国道が分かれているので右側の旧道を行って200m程、左側に送電線鉄塔がありその辺りです。丘陵麓辺りの平坦面を利用した前方後円墳2を含む8基からなる古墳群ですが現状でははっきり分かるのは1-3号のみ。鉄塔脇から登っていってすぐ右の林にはいると2号がある。全長18mの小型前方後円墳、なんとか前方後円墳かなと思われる姿が残っている。後円部南西側に石室開口、入り口はかなり狭いが玄室完存。全長3.5m程とそれ程大きくなく奥壁側壁とも割石積みです。奥壁上部に三角持ち送りが見られる。玄門は片袖式。南西側にあるのが円墳の3号、やはり南西側に開口石室がかなり露出しています。前部はかなり破壊されているが現存長4m程、奥壁は2段積み+αだがα部分は抜き取られている。石材そのものは1,2号より大きい感じ。この東側トンネル側に1号がある。藪の中で墳形ははっきりしないが全長22mの前方後円墳で後円部に石室開口、1号と似ていて奥壁も乱石積みだが背が2.6mと高くその分大きく感じられる。ここも奥壁上部に三角持ち送りがある。国道脇に駐車スペース有り。

大歳神社古墳群

兵庫県丹波市(旧柏原町)2009年4月訪問

1号
横穴式石室、玄室長2.6,幅1.5,高1.7m
位置:35°08′18″N 135°04′39″E (日本測地系)
   35.14153755 135.074721(世界測地系)

群中一番奥一番高所に立地、墳丘石室とも良好


羨道


玄室


奥から外、片袖式、羨道天井が一段下がっているようだ


2号(推定)


3号(推定)
上が窪んでいる


6号
石室がすっかり露出


(見学記)
丹波市柏原町南多田、柏原中学校北側200m大歳神社裏の山林内にある古墳群です。神社側に6号石室が露出、内部は埋まり巨岩の集積としか思えない状態です。小川沿いに歩いていくと岩を積み上げた堰がありそこから小川を渡って斜面を少し登ると1号があります。割と背の高い墳丘が残り南西側に開口した石室も良好です。玄室長2.6mの片袖式、奥壁は3段積みです。はっきりしたまぐさ石はなく羨道天井が一段下がっているようだ。1号下方に2,3号(推定)があるようですが石室は見られません。神社駐車場有り。

大河土山古墳群

兵庫県丹波市(旧山南町)2009年4月訪問

5基

1号
円墳、R15
横穴式石室、全長8m
位置:35°05′01″N 135°04′00″E (日本測地系)
   35.08682036 135.06388974(世界測地系)

山裾に立地、比較的墳丘が残る


開口部、石室前面は破壊されている模様


幅の割に背の高い石室、床面には敷石か


4段積みの奥壁


奥から外、側壁がかなり孕んでいる、入り口にはしきみ石があり、床面が下がっているようだ


縦位置、天井石も入り口側が一段下がっている


(見学記)
丹波市山南町大河、5基からなる古墳群だが良好なのは1号のみ。県道77号を南から篠山川を渡り福知山線の踏切を越えると左手山裾に民家が並びその一番南側民家の裏辺りに1号があります。フェンスが巡っていますが少し右手に入り口があります。墳丘は比較的残っていて東南側に石室開口、前部が破壊されているようですが割石積みの玄室は割とよく残っています。ただ左側側壁が大きく孕んでいて危険な状態です。奥壁は4段積み、幅の割に背の高い石室です。後で写真を見てみると入り口にしきみ石があって玄室床面が一段下がっているようだし、天井石も入り口側が一段下がっているようだ。あんまりゆっくり出来ないような場所だからよく観察してないな。踏切北側辺りに駐車スペース有り。
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