岩崎山古墳群

7基、3基で竪穴石室

(南側から見学順)
6号
 竪穴式石槨、/2.25,0.55,0.45/
墳丘上部が削平され蓋石露出、後方に尾根を走る山道が見えている


岡山全県統合GISでは竪穴式石槨、でも箱式石棺のように見える


元の位置の蓋石は5枚か、左側の2枚はどこにあったんでしょう


斜めから


内部を見ると側壁部分はやはり石槨か


上記と反対側小口部


4号
 前方後円墳
 竪穴式石槨、/5.6,1.0,0.70/
 位置:34°34′43″N 133°26′43″E(日本測地系)
    34.58184817 133.44266125(世界測地系)
前方部から後円部、ハッキリした墳丘があったのはこれだけ


後円横から前方部


竪穴石室は大きく破壊


反対側から


側壁の一部が残る


3号
 竪穴式石槨、/2.72,0.85,0.55/
これもすっかり削平され蓋石露出


盗掘された割には蓋石が動かされてないような


横から


隙間はあったけど内部は埋没


(見学記)
鞍部案内板から北に行くとあり7基からなる古墳群です。細い山道が通っていますが墳丘は殆ど分からず石室が露出しているのがあるので何とか古墳と分かる程度です。最初に出会うのが6号、竪穴石室だそうですがどう見ても箱式石棺、全長2.72mでこれが一番状態が良さそうです。更に北に行くと4号、これは墳丘がハッキリ分かります。前方後円墳だそうで南側に前方部がありますがそう言われればそうかなと思う程度。後円部に主軸に直行して竪穴石室が露出、でも大きく破壊されて側壁の一部しか残っていません。そのすぐ先に3号、これも竪穴石室だそうですがやはり箱式石棺でしょうか。蓋石が何枚か露出していますが内部は埋没しています。この先にもまだ山道が続いていますが見られる石室はこれだけのようなのでここで断念しました。

石塔山古墳

円墳、R15
 竪穴式石室、/3.50,0.85,1.04/
 位置:34°34′33″N 133°26′52″E(日本測地系)
    34.57907075 133.44516107(世界測地系)
尾根鞍部に案内標識、でも普通向こう側(東)から来るだろうに何故か西向き


尾根頂部のような墳丘


頂部に簡単な説明板


竪穴石室端の天井版がずれて開口


良好に残る石室、一見横穴石室のよう


ストロボ撮影すると赤色顔料が塗られていたのがわかる


奥壁と言いたいとこだが小口部


反対側、玄門がないので竪穴式石室と分かる


ストロボ無しで撮影


_1と反対側からの墳丘


(見学記)
井原市リフレッシュ公園の西側丘陵上にある竪穴石室を持つ古墳です。公園駐車場から道路沿いに少し北に行くと尾根に上る道があります。そこを登ると案内表示が出ています。でも西を向いている、車で訪問するなら公園側から来る人の方が多いだろうし駐車場もあるから楽なんですけどね。そこから尾根伝いに南に150m程行くと尾根頂部に古墳があります。径15m程の円墳ですが周囲はハッキリしません。墳頂に簡単な説明板が立っていて竪穴石室露出、西端の天井石がずれて開口しています。全長3.5mで天井石6枚、非常によく残っています。石材は竪穴石室でよく見られる扁平な小口石ではなく普通の割石です。

木田古墳(旧矢ノ側古墳)

横穴式石室(埋没)
 位置:34°34′28″N 133°26′54″E(日本測地系)
    34.57768202 133.44571661(世界測地系)
石塔山から南に行くと人工的な平坦面に僅かな高まり


石材露出するも石室をは分かりづらい


横から


天井石、左は側壁、手前が正面側


内部は殆ど埋没


(見学記)
石塔山から更に南に100m程、尾根頂部が平坦になっている所があってその南端辺りに位置しています。墳丘は殆ど分からず横穴石室の天井石や側壁の一部が露出しています。内部はほぼ埋没、僅かな隙間がありましたが中を見ても殆ど分からず。石室自体は南向きのようです。旧名矢ノ側古墳で石塔山の説明板もそうなっています(だいぶ新しそうだけど)。木田も矢の側も地名だか字名のようです。多分この古墳が境界辺りにあって場所を取り違えたんでしょうか。

狐谷古墳群

岡山県井原市 2017年1月訪問

3基、実質1基

1号
横穴式石室、玄室長3.5、幅1.2、高1.6m(現状)
位置:34°34′53″N 133°26′56″E (日本測地系)
    34.58462572 133.4462719(世界測地系)
石室正面、羨道壊失、前は急斜面の谷筋になっている


岡山では平凡な石室、奥壁は一応鏡石+平石+詰石


奥から外、入ったよという程度


右側壁


奥から右、来るのに凄く苦労したのに2,3枚で済ます訳にはいかない(笑)


(見学記)
下出部町、井原鉄道いずえ駅南東400mの丘陵にある3基からなる古墳群ですが実質1号だけです。井原市で最後に残った石室だしちょっと意地になって捜索、3度目にしてやっと見つけることが出来ました。溜池脇の道路を登っていくと小さな畑がありそこから北東の谷筋を登っていきます。3基の砂防ダムがあり2,3番目の間左側です。2番目の砂防ダムは越えるのが無理なので左側に登り笹薮の中に痕跡道があったので辿っていくとすぐに古墳に至ります。谷筋に面した南向きに開口して長さ3m程度、無袖式かな。石室自体は大したこともなく辿り着いたことに意味がある、言うなれば山があるから登るんだみたいな(笑)。帰りは痕跡道を辿っていけば楽に降りられると思ったけど廃果樹園に出たがそこから下に降りる道が見つからずイバラも生えていて動き回るのも困難、結局元の場所に戻って谷筋を降りていきました。しかしこの痕跡道何時頃の何でしょうね、痕跡道はある程度人が行き来しないと出来ないと思いますが砂防ダム工事の頃は一帯が裸になったと思われますがその後地元の人が通う場所でもないしひょっとして古墳時代のがまだ残っていたりして。

塚原古墳

岡山県井原市(旧美星町)2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長7,幅1.1,高1.2m
位置:34°40′53″N 133°32′57″E (日本測地系)
    34.68461554 133.87984343(世界測地系)

竹林の中に石室側面殆ど露出


天井部もすっかり露出


天井の間が開口、北西向き、大分掃除しました


細長い石室、前部はかなり埋まる


奥壁は四角い鏡石を据える


右側側壁は封土が流失し隙間だらけ


奥から外、奥壁前だけが埋まってないのでこんなアングル


少し前進して奥から外


(見学記)
井原市美星町三山、下を通る県道48号から小さな説明板が見えてます。説明板の背後雑木林の中に石室が殆ど露出、天井石6枚など残存状況は割と良さそう。入り口辺りは多少土砂で埋まってますが奥壁は見えています、四角い鏡石+一段。北西向きに開口していますが地形的には西でも南西でも向けられそうなんだけどね、集落の方向を向いているんでしょうか。県道に駐車スペースあり、古墳側まで行っていけないこともない。町史跡。

後山古墳

岡山県井原市 2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長5.8,幅1.5,高1.6m
位置:34°35′17″N 133°28′31″E (日本測地系)
    34.59129172 133.47265806(世界測地系)

丘陵上果樹園の片隅にある、石室殆ど露出


ここもお約束の物置状態、石室自体は良好


側壁手前はかなりの巨石


反対側も入口側が巨石


奥壁はほぼ1枚石


奥から外、天井もレベルが揃っている


側壁奥から


〃反対側、こちらの方が石材が大きい


(見学記)
井原市七日市町、井原鉄道井原駅南東の丘陵上にある古墳です。農地脇に石室露出、内部は物置状態、偶々いた農地のオーナーさんにもゴミ溜めになっているよと言われてしまった。でも石室自体の状態はよさそうで奥壁は巨石1枚石です。北側麓辺りに小さな墓地がありそこに駐車スペースあり。バイクなら上まで上がっていける。当然歩いて登りましたが途中にオオバイカイカリソウが多く咲いていた、なんとも羨ましい。

猪原古墳

岡山県井原市 2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長5,幅1.4,高1.7m(現状)
位置:34°36′29″N 133°27′07″E (日本測地系)
    34.61128922 133.44932608(世界測地系)

民家敷地内にある、石室殆ど露出


すっかり蔓に覆われている、羨道壊失


こういう状況ではお約束の物置&粗大ごみ溜め状態


奥から外、天井は巨石で平面に整えている


側壁も巨石で平面仕上げ


反対側は少し乱れているかも


(見学記)
井原市井原町猪原古墳といばら3連発、それはともかく国道313号中央病院西側で小田川を渡り北西100m程、民家敷地内にありますが集落内の道が狭くて分かりづらいです。探し歩いている内に怪しい物みっけ、敷地には賃貸物件の看板があったので無人かと思い中に入って見学(でも人が住んでいたみたい)、石室がほぼ露出していますがツタ植物に覆われあまり石室らしく感じません。内部も物置状態ですが石室自体は良好、奥壁は巨石1枚石で持ち送りもなく天井のレベルも揃っているなどなかなかのレベルです。橋を渡った辺りに駐車スペースあり。

坂田古墳

岡山県井原市 2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長3.5,幅1.4,高1.8m
位置:34°36′06″N 133°30′21″E (日本測地系)
    34.60490112 133.50321062(世界測地系)

畑段差部に開口というよくあるパターン


開口部、石室後部しか残ってないようです


小型の石室、HP古墳奮闘にはない金網が入っていた


奥壁は2段積み


(見学記)
井原市東江原町、畑の段差部分に石室が残るというよくあるパターン、石室も後部辺り3m程度しか残っていません。誰かが掃除した後だったせいか開口部が露出していてすぐわかりました。

川附古墳

岡山県井原市 2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長3.5,幅1.2,高1.2m(現状)
位置:34°35′30″N 133°26′50″E (日本測地系)
    34.59490225 133.44460508(世界測地系)

造成された墓地の端に存在、これがなかったら墓地はもっと広くなったかも


開口部、羨道は壊失


玄室はほぼ完存


一応鏡石らしい巨石を据える


奥から外、無袖かな、天井一番外側の石がまぐさ石っぽい


墳丘斜め上方から


真上から、滅多に見られないアングル


(見学記)
井原市笹賀町、新しくできた川附霊園の南端(霊園外)にあります。古墳があったため霊園が広げられなかったのか、保存のためここまでにしたのか。それはともかく羨道は壊失していますが小さな墳丘に玄室完存、奥壁は不定形ながら鏡石らしい石で上に小型石材を積んでいます。霊園に駐車場有り。ちなみに読みは”があつき”です。

山手古墳

岡山県井原市 2013年4月訪問

横穴式石室、玄室長3.9,幅1.5,高1.6m
位置:34°35′26″N 133°25′48″E (日本測地系)
    34.59379097 133.42738443(世界測地系)

丘陵麓辺りに立地、墳丘はそこそこ残る、羨道は壊失のもよう


玄室は天井石の一部が抜け土砂が流入、全体がやや右側に傾いているかも


割石積みの側壁


右側、こちらの方が石材がやや大きい


奥から外、無袖かな、入り口の天井石が一段下がっている


(見学記)
井原市高屋町、吉谷古墳の南方200m丘陵麓近くにあります。麓に擁壁が巡っていてその内側にありますが小さな墓地がありそこに行くために擁壁が途切れています。墓地下にあり墳丘は殆ど流失石室露出、天井石がずり落ちそうなのを前に生えた木が支えているような危ない状態、内部もかなり埋まり状態はあまりよくありません。目印だった県道のバス停は無くなっていて暫く探し回りました。地元の方も殆ど知らないようです。民家敷地内を通り抜けるときも古墳犬がガードしています。
どうもここでウロウロしている間に古墳データを書いたメモ書きを落としてしまいこの後はカーナビのデータで何とか訪問は出来たが狐谷1号は見学できず。市内ではこれ一つだけ残ってしまった。
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