山手東古墳

岡山県笠岡市 2012年3月訪問

横穴式石室、玄室長4,幅1.4,高1.2m
位置:34°35′22″N 133°33′37″E (日本測地系)
    34.59268021 133.55765167(世界測地系)

なんとも不思議な光景、右側に大きな高まりがあるがこれは墳丘ではない


一見斜面に開口しているように見える、墳丘は流失しているんだろうがあの高まりは当時もあったのかな


石室は良好に残る、側壁も持ち送り無し


奥壁は巨石1枚石+平石、右側壁も他とは異なる縦長巨石1枚石


奥壁前のは石槨かな、右側壁もそれに関連したもののようだ


奥から外、無袖だろうな


(見学記)
笠岡市甲弩、矢掛町との境界近くの谷筋にある古墳です。北側から渓流脇の道を400m程登っていく。細竹が密生してもうこれ以上進むのが困難と思う辺りから横道があるのでそこを曲がると開けた場所の先に石室が開口しています。西向きの石室で無袖式でしょうか、側壁は持ち送りがなく奥壁はほぼ巨石1枚石です。奥壁手前に仕切があり礫が敷かれていて右側の側壁も天井まで達する1枚石です、石槨か何かでしょうか。石室構造といい立地といいかなり後期のようです。石室はともかく問題は側の一見大きな墳丘とも思える地形、墳丘としてはこんな場所にしては大きすぎるし第一石室の位置が随分ずれている。自然地形だったら石室に墳丘があった場合もっと削られていると思えるけどそんな様子もないしな。入り口辺りに駐車スペースあり。

山椒谷古墳

岡山県笠岡市 2012年3月訪問

横穴式石室、玄室長6.2,幅2,高2.5m
位置:34°34′39″N 133°32′38″E (日本測地系)
    34.58073713 133.54126432(世界測地系)

石室開口部、天井石が落下している


開口部正面


長い石室が良好に残る、左側壁が垂直、右側壁が傾いている、左側に歪んできているのかもしれない


〃(縦位置)


自然光で撮ってみた


特に巨石はないが緻密に積んだ奥壁


奥から外、無袖かな


背後から見た墳丘


(見学記)
笠岡市山口、集落内を通る県道沿いにある畳屋さんから谷筋に入っていきます(私はもう一軒ある畳屋さんの方から入ったけどこちらは分かりにくい)。そこから300m程、川筋沿いからは100m程二つ目の砂防ダム辺りから右手の藪の中に入っていきます(訪問当時矢印でしょうか所々に赤いビニールテープが巻かれていた)。雑木林の中にある古墳は墳丘良好、北西に開口していて一番手前の天井石が落下していますが石室は良好です。大小様々の石を組み合わせた側壁はやや持ち送りがあり割と背が高い。奥壁は下部にやや大型の石材を据えている他は側壁と同様です。無袖式かな。集落南側の県道は幅広く所々駐車スペースあり。

竹ノ内古墳

岡山県笠岡市 2012年3月訪問

横穴式石室、玄室長3.7,幅2.1,高2m
位置:34°34′45″N 133°31′56″E (日本測地系)
    34.58240366 133.52959833(世界測地系)

開口部正面、背後は急斜面で下がれない、羨道もかなり崩落しているかも


開口部から見た石室内部


持ち送りの強い玄室、石材も小型でいかにも古い印象


〃(縦位置)矢掛の石室はなんでこんなに黒くなっているんでしょうね


天井石を自然光で


奥から外、袖石はないが右片袖式


側壁の様子


(見学記)
笠岡市山口、長福寺のある丘陵南側麓の集落西端から寺に上がる道が大きくカーブしている辺り、擁壁の間から入っていき道なりに行って畑に突き当たる手前右側、上にもブロックで囲まれた小さな墓地があるから場所は分かりやすいかと思うけど竹が生えたりしていてほんとにこんな所にあるのと思えるような場所です。周りから見ても開口部は見えないのでとにかく下から登ってみるとポッカリ開口しています。南西に開口した石室は羨道前部が失われているが玄室完存、持ち送りのある側壁、奥壁も中型石材を積み上げ玄門は袖石がなく袖部がやや幅広と全体に古い印象を受けます。

吉田大塚古墳

岡山県笠岡市 2008年3月訪問

横穴式石室、玄室長6.3,幅1.4,高1.7m
位置:34°32′40″N 133°31′17″E (日本測地系)
    34.54768487 133.51876671(世界測地系)

石室正面、墳丘はかなり流失


ゴミ溜め状態の玄室


奥壁上部が抜かれている


奥壁は鏡石と上2段積み重ね


奥から外


(見学記)
笠岡市吉田、県道48号を西に折れ集落入り口辺りに大塚公会堂があるけどここには駐車できないので手前の空き地に車を止めて歩いて捜索。公会堂から西へ100m程行くと大きな石碑が建っている。そこから左後ろ後方を見ると露出した石室が見えています。少し手前の家の間から登っていく道があります。と言えば簡単に見つかったようだけど実際はかなり歩き回った回った。幸い尋ねた人が親切に古墳まで案内してくれたけどね。いつも思うけどこう言うことは女性より男性の方がよく知っていますね。墳丘はかなり流失し樹木の下に石室開口、でも内部は元物置今はゴミ溜め状態になっています。奥の方はそれ程でもないけどここも奥壁上部が抜かれている。ゴミさえなければ立派な石室なんだけどね。すぐ側の石碑のある場所にちょっと紛らわしい石が露出していて2号墳かと思ったけど違ってた。

山廻古墳

岡山県笠岡市 2009年3月訪問

横穴式石室、玄室長6.9,幅1.8m
位置:34°35′15″N 133°32′31″E (日本測地系)
    34.59073606 133.53654203(世界測地系)

丘陵麓に立地


石室すっかり露出


正面から


内部は埋没


天井石


(見学記)
笠岡市走出、独立丘陵南側麓にある古墳です。民家脇に墳丘がすっかり流失した石室が露出、全長6.9mと割と大きいのだが状態もあまりよくなくそんな感じはしない。内部もすっかり埋まっています。古墳犬がうるさい。

聟田古墳

岡山県笠岡市 2009年3月訪問

円墳、R10.5
横穴式石室、玄室長6.3,幅1.3,高1.45m
位置:34°33′12″N 133°33′25″E (日本測地系)
    34.55657291 133.55432008(世界測地系)

谷筋斜面に立地、墳丘は殆ど流失、手前が奥壁側


開口部、左側羨道部は崩壊


玄室は比較的良好


疑似三角形の奥壁、汚れを見ると半ばまで埋まっていたのかな


奥から外、無袖かな


(見学記)
笠岡市尾坂、08年に訪問した亀居古墳の北側100m程、谷筋の斜面に構築された古墳です。ため池のある谷のもう一つ北側の谷筋を入っていくと最奥の果樹園(もう廃園かな)の片隅にあります。墳丘は石室を覆う程度しか残っていない。石室前部は崩壊天井石が傾いていますが玄室奥は比較的良好、奥も石材が一部抜かれて内部は明るい。持ち送りのあまりない玄室で奥壁は疑似三角形1枚石です。奥壁の汚れを見ると近年まで半ば埋まっていたんだろうか。県道脇に駐車スペースあり。

小池古墳

岡山県笠岡市 2003年4月訪問

円墳、R30
横穴式石室、全長11.8m、玄室長6.9,幅2.6,高2.7m
位置:34°35′07″N 133°32′07″E (日本測地系)
    34.58851408 133.53265348(世界測地系)

墳丘、石室正面、羨道の一部を壊失するが概ね良好


市内最大級の玄室


玄室奥


奥から外


(見学記)
古墳公園の案内図に載っていたので探してみました。場所は古墳群のある丘陵北東の麓、小池集落内です。それ程広い場所ではないですが結構手間取り地元の方に聞いてやっと見つけることが出来ました。集落西端民家の裏にあります。背の高い墳丘が割とよく残っていて巨石を使った市内最大クラスの玄室もよく残っています。「吉備の古墳」にはこれや矢掛町向山古墳など大型石室墳が載っておらず岡山県にはまだまだ見逃している石室があるかもしれない。市史跡。
(追記)見逃しているどころじゃない、ごっそりあったよ。

亀居古墳

岡山県笠岡市 2008年3月訪問

横穴式石室、玄室長6,幅1.7,高2.1m
位置:34°33′07″N 133°33′23″E (日本測地系)
    34.55518417 133.55376463(世界測地系)

東側から見た墳丘、左手に石室開口


石室正面、前部崩壊、前が崖でこれ以上後退できない


左側壁


右側壁


玄室


ほぼ1枚石巨石の奥壁


奥から外


(見学記)
笠岡市尾坂、鴨方町から笠岡市に向かう県道168号、町境の峠を越えて200m程右手に左側にため池があり右手に亀居集落があります。集落中央の道を山の方に上って行くと左手に小さな墓地があります。墓地西側に墳丘が見え南側に石室が開口しています。ただ石室前が急斜面になっていてたどり着くのに難儀する。石室自体も前部が崩壊しています。後ろ半分は良好、背の高い玄室が残り奥壁はほぼ巨石の1枚石、上と左右に小石を詰めています。巨石にあわせて小石を使わない方がすっきりしただろうけどなんででしょうね。石室が特に大きくなるわけでもないしね。奥壁前には幾つかの祠がありますがもう詣る人はいない模様。集落入り口の公会堂やため池脇に駐車可。

八幡山古墳

岡山県笠岡市 2008年3月訪問

横穴式石室、玄室長5.3,幅1.4、高1.1m
位置:34°33′11″N 133°31′59″E (日本測地系)
    34.5562953 133.53043249(世界測地系)

丘陵麓辺り、低い墳丘が残る


開口部、羨道は壊失


玄室、内部はかなり埋まる


鏡石を据えた奥壁


奥から外


(見学記)
笠岡市関戸、関戸団地西側に二つのため池があり、西側のため池土手を渡って丘陵に突き当たると左の道を2,30m行くと笹に覆われた低い墳丘があり南側に入り口の石が一つ露出して石室が開口しています。笹が邪魔をしているので入室は草刈りしてから。羨道は壊失しているようだが玄室は残っているようだ。でも土砂が流入して入り口はかなり狭い。奥壁も下半分くらい埋まっているけど巨石の鏡石に上1枚重ねているようだ。ため池側に駐車可。

走出証文谷古墳

岡山県笠岡市 2008年3月訪問

円墳、R17
横穴式石室、全長10.2m、玄室長6m
位置:34°35′01″N 133°32′00″E (日本測地系)
    34.5868476 133.53070922(世界測地系)

石室開口部


石室正面


玄門辺りが埋もれている


天井が外され土砂が流入ここから内部が覗ける


奥壁側


平石を積み重ねた奥壁


玄門、内側から


(見学記)
堂の上塚から北東へ300m、県道脇にプレハブ小屋のような山田集会所があります。そこから真っ直ぐ山の方に向かい竹林に入って左手2,30mの場所にあります。最も竹が密生していて見通しが利かず少しうろちょろしましたが。墳丘は低い尾根先端を利用しているようで比較的よく残っている。南側に開口しているが中を見るとすぐ埋まっている。でも墳頂部で天井石が露出、盗掘で天井石が外され土砂が流入していますが奥壁は何とか見ることが出来ます。側壁より小型の平石を積み重ねています。反対側を見ると玄門も何とか見ることが出来るけど両袖式かな。集会所脇に駐車可。
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