笹屋古墳群

岡山県高梁市(旧備中町)2016年3月訪問

5基、3-5号不明

1号
横穴式石室
位置:34°49′55″N 133°25′09″E (日本測地系)
    34.83514982 133.41654622(世界測地系)
空き地の中にある、墳丘に樹木が生える


南側墳丘上部に開口


石室は埋まらず残るが


側壁左側上部が今にも崩れそう


近くの森迫古墳と同様石を左右に並べる、ここも祠があったようだ


奥から外、左側側壁が孕んできている


2号
1号南側杉林の中に形の良い墳丘が残る


緩斜面に立地、石材見られず


見学記
森迫古墳西方400mの所にありますが歩いて行くのは無理、県道を大きく迂回したほうが楽です。ナビだと県道から逸れる道は狭いかと思いましたがこれも全く問題はありませんでした。開拓地の中に1号が残されています、3月だと咲いているアセビが目印、とはいえ行けばすぐ分かりますけどね。古墳は周囲が削られていて現墳丘上部に石室露出、南側に開口しているので真南から登ると石室にジャストインします。ここも入り口が土砂で埋まっていますが無袖式でしょうか、全長4m程で森迫古墳より一回り小さい。奥壁は縦長の石材を2枚左右に並べています。森迫古墳よりは一回り小さい。ここも奥壁前に積み重ねられた石があります。南側杉林の中に2号がありますが小さな墳丘で石材は見当たりません。5基からなる古墳群だそうですが3-5号は不明。それにしてもこの辺りは標高500mを超える高原、当時はどんな集団がいて生計をたてていたんでしょうね。開拓地入り口手前に駐車スペースあり。

森迫古墳

岡山県高梁市(旧備中町)2016年3月訪問

横穴式石室
位置:34°49′54″N 133°25′26″E (日本測地系)
    34.83487229 133.42126799(世界測地系)

竹林の中に大きな墳丘が残る、竹が太いでの意外と見通しが利かない


大きく抉られて開口、あるいは前庭があったかも


大きな開口部、手前は埋まる


玄室が良好に残る、側壁は少し内傾


近くの笹屋古墳群と同様奥壁は横に2枚並べる、手前の石材も石室のを使っているんだろうな、祠でもあって祭り事が行われていたようだ


奥から外、入り口辺りはすっかり埋まってる


見学記
高梁市備中町東油野、県道438号沿いにある古墳ですが目印はないのでナビを頼りに訪ねてみました。ナビが県道から斜めに入る道を行くように指示してましたが無理だってば(奥に廃屋があってかっては通れたようだ)。ここを歩いて行くと左手に竹林がありそこを入って行く。太い竹が生えていて中は薄暗く歩きにくいけど墳丘は割と残っているので探すのはさほど困難ではありません。尾根先端を利用して構築されているようで南側に開口、こんな場所にこんな石室がと驚くほどの大きな石室で全長6m程。入口付近に土砂が流入しているけど無袖式かな。奥壁は四角い鏡石を並べ上に平石を重ねています。奥壁前に石が積み重ねられていますがかっては祠か何かがあったようです。近くの廃屋に住んでいた人がお参りしていたんでしょうか、引っ越しの際祠も持って行ったのかな。斜めに入る道から県道50m程先に駐車スペースあり。これが目印といえば目印かな。ここに来る県道438号は地図を見ると道がクネクネしていてどんだけ道路が狭いんだろと戦々恐々としていましたが道路は急勾配だけど道幅は全く問題はありませんでした。

公文古墳群

岡山県高梁市(旧川上町)2016年3月訪問

4基、実質1号だけか

1号
円墳、R20、6C末~7C初
横穴式石室、全長8.7m
位置:34°45′16″N 133°29′54″E (日本測地系)
    34.75766106 133.49570609(世界測地系)

道路脇に開口


墳丘は割と残っているようだ、手前の石も石室石材か


羨道は天井壊失


石室は極めて良好、右側がやや膨らんだ片胴張り


奥壁は四角くほぼ1枚石


奥から外、側壁はほぼ垂直


〃ストロボ無し


小さな袖石を立てた両袖式


見学記
高梁市川上町領家、名原古墳から国道を更に北上、右側にJA備北川上GSがありその向かい側に左上に登っていく道があります。60m程登ると社があってその側に古墳があります。説明板が立っていて4基からなる古墳群ですが見学できるのは実質この1号だけのようです。南向きに開口、入り口辺り両側に独立した立柱石があってこれが袖石のようです。ここも羨道が短く玄室が長いタイプか。全長8.7mの細長い石室はよく残っていて奥壁は四角い鏡石+平石、右側壁がやや膨らんだ片胴張り式です。道路向かいの藪の中に2号があるそうですが石室残骸状態のようなので突っ込まず。社前に駐車可、ただバックで駐車しようとしたら底を擦ってしまった(泣)、擦るとは想像もしないような場所なんですけどね。最低車高の低い車は要注意です。市史跡。

名原古墳

岡山県高梁市(旧川上町)2016年3月訪問

横穴式石室、全長12m
位置:34°44′01″N 133°28′56″E (日本測地系)
    34.73683019 133.47959665(世界測地系)

道路が180度カーブした内側に位置する


墳丘上に神社、左側に開口部


奥壁側が開口


奥壁の平石の積み方が分かる


開口部からの撮影、羨道側から土砂流入


石室自体は良好、玄室前部が窄まっているそうだ


一段下がったまぐさ石、左の袖石が見えている、右側の四角い穴は人為的なものか


玄室後部、左側壁が傾いているようだ


左右に石を並べた奥壁、この地域の共通性でしょうか


羨道入り口、殆ど埋没


すぐ奥にまぐさ石が見えている


見学記
高梁市川上町地頭、国道313号沿いにある地頭集落の西方丘陵斜面、領家川を見下ろす標高180mの所にある古墳です。墳丘は割と残り上に社があります。南向きに開口していますが羨道入り口は殆ど埋没、でも奥壁側が開口して入ることが出来ます。全長12mもあるそうですが前部が埋まっている。埋まっている部分に玄門があるようで写真を見るとまぐさ石と左袖石が写っていました。なんでも独立した立柱石だそうです。そこが玄門だとすると羨道は短く玄室の方が長いようです。玄室全体も入口に向かって窄まっているような。古墳の側まで車で入って行けて駐車スペースあり。市史跡。

塚根山古墳

岡山県高梁市(旧成羽町)2016年3月訪問

横穴式石室
位置:34°46′53″N 133°31′36″E (日本測地系)
    34.78460255 133.52403635(世界測地系)

緩斜面に立地、林という程ではないけど冬枯れでいい雰囲気


前が少し削られているが墳丘よく残る、階段があるが祠でもあったんでしょうか


墳丘背後から、遠くに成羽町中心部を望む


開口部はかなり狭い


カメラを突っ込んで撮影、実際はかなり暗い


やや埋まるが石室よく残る、石材は全般に小型


下が埋まっているが奥壁2段積みかな


奥から外、右片袖式かな、ここも入り口が窄まっているそうだ


〃ストロボ無し


見学記
高梁市成羽町成羽、国道313号から県道300号に曲がってかぐら橋を渡ると右側に墓地があり道路向かい側の半独立丘陵上に疫神社があります。神社は入り口はちっとも神社らしくなく暫く迷ってしまった。しかも上の方にある鳥居の扁額は別の名前だったし。上の社殿脇に小さな墳丘がありこれが古墳で天王山古墳と言うそうです、何とも名前負けしている。ここを通りすぎて下って行くと前方に古墳が見えてきます。墳丘の上に何本も細い高木が生えていてなんともいい雰囲気。南東側、神社のある丘陵方向に開口、入り口は狭く久しぶりに泥だらけになりました。説明板によると玄室天井石より羨道天井石の方が大きいそうだがそんな感じはしなかったな。内部が狭く確認しづらかったけどね。右側奥壁に他の側壁とは雰囲気が違う袖石のようなのが埋め込まれています。ここから奥が玄室だとすると狭すぎる感じもしますが。全長8mだそうですがそれよりは短い感じです。神社入口辺りの路側帯に駐車可。市史跡。

天王山古墳

岡山県高梁市(旧成羽町)2016年3月訪問

位置:34°46′51″N 133°34′40″E (日本測地系)
    34.78404773 133.57514178(世界測地系)

神社境内に小さな墳丘、完全に名前負け


葺石があったんでしょうか


見学記
塚根山古墳参照

高田古墳

岡山県高梁市(旧有漢町)2006年2月訪問

円墳、6C後半
横穴式石室、全長9.5m、玄室長6.6,幅1.7,高1.7m
位置:34°53′58″N 133°40′50″E (日本測地系)
    34.90264685 133.67790814(世界測地系)

墳丘


石室正面


羨道、玄門に柱状の石がある


玄室、左右の側壁は石を立てて並べている


鏡石を据えた奥壁


奥から外、片袖式


(見学記)
県道49号に戻って更に東進し有漢中学校を過ぎて暫くすると老人ホームの案内表示が出ています。これに従っていくと老人ホームの前に裸の状態の古墳があります。墳丘は割ときれいに残っていて南側に石室が開口、全長7m程の片袖式の石室でこちらも良好に残っています。側壁は基本的に石を立てて並べた珍しい構造(このせいか1枚倒れている)、奥壁もほぼ1枚石ですがこの側壁の石と変わらない大きさです。市史跡。

大鳴古墳

岡山県高梁市(旧有漢町)2006年2月訪問

円墳、R10
横穴式石室、全長7.2m、玄室幅1.6,高1.7m
位置:34°52′54″N 133°40′12″E (日本測地系)
    34.88487067 133.66735415(世界測地系)

墳丘遠望


拡大


墳丘正面


石室入り口


羨道


玄室


ほぼ1枚石の奥壁、左上の隙間も巧く小石を填め込んでいる


奥から外、無袖式


(見学記)
高梁市有漢町有漢、岡山自動車道高梁SA北北東約1kmにある古墳です。国道313号から県道49号に入り更に県道156号を右折、岡山自動車道の下をくぐって200m程行くと左右に道が分かれている所に小さなため池があります。ため池西側民家の脇に古墳が見えています。南側に石室が開口、前部が少し破壊されていますが状態はよい。全長5mの無袖式で玄門の天井石を一段低くして前後を区別しています。奥壁はほぼ一枚石、左上の隙間にも小さな石をきっちり詰め込んでいます。今でも付近に人家は殆どなく当時も集落から殆ど見えない場所だったと思われ終末期に近い古墳だろうな。市史跡

今津1号(今津古墳)

岡山県高梁市 2006年2月訪問

円墳、R9.5,H4
横穴式石室、現存長凡そ8m
位置:34°46′37″N 133°35′03″E (日本測地系)
    34.78015954 133.58153021(世界測地系)

墳丘背後から、高梁川を望む丘陵斜面に立地


石室正面


玄室


奥から外、無袖式だが入り口部分が狭まる、天井も1段下がっている


(見学記)
高梁川沿いの今津集落北端辺り、下を通る国道180号からも見えています。墳丘は川を望む丘陵斜面、尾根上の平坦面を利用して構築墳丘石室ともよく残っていますが入り口の天井席が木の棒で支えられているのがちと怖い。玄室は無袖式でしょうが入り口部分がハの字状に急激に狭まり天井も一段低くなっています。側壁は殆ど持ち送りが無く奥壁は2段積み、下に鏡石を据えています。入り口に高梁市観光百選と書かれた石が立っていますが観光巡りで来る人はいるのかな。市史跡。

拝頭古墳群

岡山県高梁市 2006年2月訪問

3基

1号
円墳、R12、6C後半
横穴式石室、現存長凡そ7m
位置:34°46′44″N 133°35′29″E (日本測地系)
    34.78210368 133.58875153(世界測地系)
墳丘、石室開口部、羨道は基部しか残っていない


石室正面


玄室、長さの割に背が低い


奥から外、今津1号と同じく入り口部分が狭まる、天井が平面に整えられている


3号
円墳、R9、6C後半
横穴式石室、現存長凡そ4m
墳丘


石室開口部


小型玄室、人一人が入るのがやっと


奥から外


(見学記)
国道180号に面した落合小学校西側に案内表示がありますがその後は全くなし、暫く探し回ってしまった。一番上の丘陵山裾の道沿い、石垣の上に標柱が立っていて古墳群はそのすぐ上で3基の古墳があります。1号は羨道は壊失しているようだが玄室完存、近くの今津1号と似ていて入り口部分がハの字状に狭まっています。玄室長6mほどだが背が低く奥壁は1枚石です。側の2号は石室は不明、北側の3号は小型の石室で現存長3m程です。
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