木村古墳群

滋賀県東近江市(旧蒲生町)2000年3月訪問

円墳6,方墳2があったが2基を除いて消滅
2基は墳丘を復元し公園として保存

天乞山古墳
方墳、L66,H10.3
竪穴式石室(復元)
北側高速バス停からの眺め、方墳としては全国第4位の規模


かなり大きな造出、南側にも造出があり造出を2基持つ方墳としては松江市大庭鶏塚古墳等全国に数例しかない


左手に南側の造出、北側に比べて小さく墳丘軸からもやや外れている


墳頂竪穴石室、破壊が激しく推定復元


久保田山古墳
円墳、R57,H6
位置:35°04′14″N 136°10′10″E (日本測地系)
    35.07377884 136.16656624(世界測地系)
天乞山墳頂からの眺め、南北に造出を持つ、遠方の山が雪野山、頂に雪野山古墳がある


南側造出、一見帆立貝式のよう、信楽焼製の埴輪が並んでいる


高速バス停からの眺め、こちらは北側の造出が小さく主軸からも外れている、右手に県内最大の円墳ケンサイ塚(R70-80)があったが今は跡形もない


大型古墳が2基並ぶ


(見学記)
雪野山南東の平野にある円墳6基、方墳2基からなる古墳群だが紹介する2基以外は全て消滅。特にケンサイ塚古墳は径7-80mと県内最大の円墳だったが痕跡さえ残っていない。残存の2基は公園として保存されきれいに修復されている。

久保田山古墳
径57m、高6.0mの円墳で5C中頃の築造。南北に造出があり南側のがやや大きく帆立貝式に近い感じの墳丘です。北側のはやや小さく軸も墳丘中心からややずれている。後から築造したんだろうか。修復前に既にかなり削平を受けて主体部も殆ど残っていなかったが基底部の葺石が明瞭に残っていた。全体を葺石で覆って復元し信楽焼の円筒埴輪が並べられている。

天乞山古墳
一辺66m、高10.3m、2段築成の方墳で南北に造出があり5C前半の築造。方墳としては全国第4位の規模、又造出を2基持つ方墳としては他に三重県明合古墳、島根県大庭鶏塚古墳など数例が知られているだけの貴重な存在です。造出は久保田山と違って北側のが大きく、南側は小さくやはり軸が中心からずれています。墳頂には竪穴石室が復元されていますが盗掘でかなり石が抜き取られていたため推定復元にとどまっています。平野にあるので墳頂からの眺めは大変良く、目の前には雪野山がそびえています。でも山頂の雪野山古墳から既に百年近く立っており当時は見えていたんだろうか。
修復前は墳丘が森に覆われていたようで側の高速道路を通っても全く気がつかなかった。ある年突然巨大な墳丘が出現しびっくりしたなーもー。高速だもの早々脇見運転もできないし。

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