石貫穴観音横穴群
熊本県玉名市2002年4月訪問、15年3月再訪
【石貫穴観音横穴群】
5基
位置:32°57′58″N 130°33′55″E (日本測地系)
32.9694668 130.56294887(世界測地系)
(2015年)
遠望、横穴によくある崖面でなく丘陵中腹に立地

拝殿背後に1-3号、右側4号、少し離れて5号

分布図と装飾(説明板より)

1号
拝殿背後の1-3号

開口部の状態は1号が一番いい、円文の痕跡が見えているようだ

奥に石屋形、左右に屍床、左右壁中段に熊本の横穴に見られる段差がある

奥から外、入り口は丸みを帯びる、左右屍床の仕切りも鋭く彫られている

2号
入口正面、他と比べて豪華です

装飾はよく確認出来ない、開口部は四角

右上に扉石用の軸受けや穴

左下にも同様の穴がある

奥に石屋形、屋根に軒丸瓦のような円形突起がある、奥壁に観音像浮き彫りがあるが撮り忘れた

左側屍床、屋根があるのが珍しい

右側屍床にも屋根がある

石屋形屋根部分

奥から外、石屋形ほど複雑ではない

3号
左3号、右4号

開口部、右側には段差があるが左にはない

開口部正面、僅かに色が残っているかな

奥に石屋形、左右に屍床と1号とよく似た構造

右側屍床

左側屍床

奥から外、入り口も丸みを帯びる、左右の仕切り部分が1号より複雑になっている

4号
開口部は四角系、3号と同様右に段差があるが左にはない

奥と左右に屍床、1-3号に比べてずっと簡略化

奥から外、開口部分も簡略化

5号
入り口正面、はっきり四角くなっている

内部は更に簡略、奥に屍床がない

奥から外、左右屍床の仕切り石はあるような

(2002年)
本尊と左右の脇侍仏のように並ぶ

1号
正面、刳り抜きが見事

内部、屋形はやや簡略化、左右に死床があるのは皆共通

2号
正面、入り口左側に閉塞扉の軸受けを、はめ込む穴が上下に穿たれている

複雑さの極致に至った内部、寺院の屋根軒先を模した屋形、奥壁には千手観音浮き彫りがある、石仏は後世のもの、左右の屍床にも短いながらも屋根が付く

千手観音浮き彫り拡大

奥左側、複雑に彫り込まれている様子が分かる

3号
正面、赤い色が残る

内部、屋形はかなり簡略され殆ど浮き彫りだけ、左右の屍床のへりはゴンドラ風

奥から外、天井は屋根状、屍床の縁と入り口の浮き彫りが一体化している

4号
3基よりやや右手に離れてある、正面は簡単な構造

内部も他と比べて簡単な構造、奥と左右に屍床がある基本的なタイプ

(見学記)
ナギノ横穴群北西300m、南面する崖に開いた横穴群で数は5基と少ないですが主墳と言うべき穴観音古墳の内部の複雑さには驚かされます。奥に屋形、左右に屍床は他と共通ですが屋形の屋根部分は丸瓦が掘り出されていてまるで寺院の屋根の軒先の様、屋形の奥壁にも千手観音が浮き彫りされていて仏教の影響が色濃く出ています。左右の屍床にも短いながらも屋根が付くなどこれらが全て刳り抜きで作られているのだからその複雑さには驚かされます。また入り口には扉石の軸受けをはめ込む窪みがあります。仏教の影響という観点から見れば左右に並ぶ横穴もまるで本尊の両脇に立つ脇侍仏といった感じですね。横穴群はあまり好みではなかったのですがここと言い、ナギノ横穴群と言い、これ程複雑だと面白いですね。国史跡。
【石貫穴観音横穴群】
5基
位置:32°57′58″N 130°33′55″E (日本測地系)
32.9694668 130.56294887(世界測地系)
(2015年)
遠望、横穴によくある崖面でなく丘陵中腹に立地

拝殿背後に1-3号、右側4号、少し離れて5号

分布図と装飾(説明板より)

1号
拝殿背後の1-3号

開口部の状態は1号が一番いい、円文の痕跡が見えているようだ

奥に石屋形、左右に屍床、左右壁中段に熊本の横穴に見られる段差がある

奥から外、入り口は丸みを帯びる、左右屍床の仕切りも鋭く彫られている

2号
入口正面、他と比べて豪華です

装飾はよく確認出来ない、開口部は四角

右上に扉石用の軸受けや穴

左下にも同様の穴がある

奥に石屋形、屋根に軒丸瓦のような円形突起がある、奥壁に観音像浮き彫りがあるが撮り忘れた

左側屍床、屋根があるのが珍しい

右側屍床にも屋根がある

石屋形屋根部分

奥から外、石屋形ほど複雑ではない

3号
左3号、右4号

開口部、右側には段差があるが左にはない

開口部正面、僅かに色が残っているかな

奥に石屋形、左右に屍床と1号とよく似た構造

右側屍床

左側屍床

奥から外、入り口も丸みを帯びる、左右の仕切り部分が1号より複雑になっている

4号
開口部は四角系、3号と同様右に段差があるが左にはない

奥と左右に屍床、1-3号に比べてずっと簡略化

奥から外、開口部分も簡略化

5号
入り口正面、はっきり四角くなっている

内部は更に簡略、奥に屍床がない

奥から外、左右屍床の仕切り石はあるような

(2002年)
本尊と左右の脇侍仏のように並ぶ

1号
正面、刳り抜きが見事

内部、屋形はやや簡略化、左右に死床があるのは皆共通

2号
正面、入り口左側に閉塞扉の軸受けを、はめ込む穴が上下に穿たれている

複雑さの極致に至った内部、寺院の屋根軒先を模した屋形、奥壁には千手観音浮き彫りがある、石仏は後世のもの、左右の屍床にも短いながらも屋根が付く

千手観音浮き彫り拡大

奥左側、複雑に彫り込まれている様子が分かる

3号
正面、赤い色が残る

内部、屋形はかなり簡略され殆ど浮き彫りだけ、左右の屍床のへりはゴンドラ風

奥から外、天井は屋根状、屍床の縁と入り口の浮き彫りが一体化している

4号
3基よりやや右手に離れてある、正面は簡単な構造

内部も他と比べて簡単な構造、奥と左右に屍床がある基本的なタイプ

(見学記)
ナギノ横穴群北西300m、南面する崖に開いた横穴群で数は5基と少ないですが主墳と言うべき穴観音古墳の内部の複雑さには驚かされます。奥に屋形、左右に屍床は他と共通ですが屋形の屋根部分は丸瓦が掘り出されていてまるで寺院の屋根の軒先の様、屋形の奥壁にも千手観音が浮き彫りされていて仏教の影響が色濃く出ています。左右の屍床にも短いながらも屋根が付くなどこれらが全て刳り抜きで作られているのだからその複雑さには驚かされます。また入り口には扉石の軸受けをはめ込む窪みがあります。仏教の影響という観点から見れば左右に並ぶ横穴もまるで本尊の両脇に立つ脇侍仏といった感じですね。横穴群はあまり好みではなかったのですがここと言い、ナギノ横穴群と言い、これ程複雑だと面白いですね。国史跡。