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童男山古墳群

福岡県八女市 2002年4月訪問、15年3月再訪

3支群27基

(2015年)
分布図(説明板より)


1号(童男山古墳)
円墳、R48,H6.7、6C後半
複室石室、全長18m
石屋形、刳抜式石棺
位置:33°13′20″N 130°36′53″E
小丘頂部、大きな墳丘が残るがどこまで元の状態でしょうか、手前の巨石は多分羨道天井石


石室正面、ここは前室玄門


2重袖石を持つ玄門、袖石は切石状、まぐさ石上部に隙間、床面に敷石


前室左側、側壁は平面に整えられている


右側も同様の構造、首をすげ替えられた石仏が不気味


石屋形を持つ玄室


〃縦位置


石屋形内部に刳抜式石棺の身


石棺に石屋形袖石が食い込んでいる


玄室左側


こちらにも刳抜式石棺身、反対側には無い


ドーム状の天井、隙間がある


奥から外、両袖式


前室奥から外


2号
円墳、R22
複室石室
石棚、石障
1号南側、墳丘石室ともよく残る


石室正面、羨道はかなり破壊、通路の石は元のままなんでしょうか


あまり幅のない前室、左側は土圧でせり出している


巨石で構成された玄室、石棚と石障


〃縦位置、天井が見えている


石棚下部は巨石1枚石、上部は平石を重ねる


石障、床面は巨石敷石1枚か2枚か、手前玄室床面にも敷石


狭く四角く細長い天井


奥から外、両袖式


〃縦位置


前室奥から、天井が高くなっているのが分かる


3号
円墳、R17
複室石室、全長8m
石屋形
2号南側、これも墳丘石室良好


石室正面、羨道先端までよく残る、天井石が一段下がり床面には敷石


羨道


前室、袖石は柱状1本石


前室左側壁、見事に平面に整えられている


反対側、こちらも1枚石だが平面度はやや粗い


玄室はあまり奥行きが無いので左右が写らない、これは石棚でなく石屋形でしょうね


上部の石も石棚ではありえない構造でせり出している、その上は天井


奥から外、両袖式


前室奥から、天井は高くない


4号
位置:33°13′23″N 130°36′55″E
大きな墳丘が残るが石材見られず


5号
表示版があるだけ、墳丘不明


6号
後方の高まりが墳丘でしょうか


7号
複室石室
位置:33°13′20″N 130°36′57″E
シダに覆われた墳丘


極狭の開口部、ここを探すだけでも大変、でもここに入った人がいたとは


カメラを突っ込んで撮影、複室石室で長い羨道も残る


後室、石棚を持つようです


8号
複室石室
下から見た墳丘


ずり落ちた巨大な天井石、右後方に石室


天井部を失った石室


後室玄門、12号に似ている


前室左側壁、平石を重ねる


前室玄門奥から、羨道は埋没


後室、鏡石以外平石を重ねる


奥から外、右側はシダや土砂で隠れている


側壁、こちらも平石


9号
僅かな高まり程度だがシダが生えてないので分かりやすい


10号
斜面に僅かな高まり


盗掘坑があり石材が僅かに散乱


12号
複室石室、石棚
位置:33°13′18″N 130°36′56″E
車で来ると真っ先に目にする、右後方に13号、背後の林の中に7-10号


石室正面、羨道は殆ど消滅


前室はそれ程大きくはない、まぐさ石も巨大で前後に突き出ている


石棚のある後室、鏡石だけ巨大、他の石材は概ね平石を積み重ねる


〃縦位置、背が高い


石棚上部の奥壁


やや縦長の天井石


奥から外、上部が斜めになった特徴的な袖石


〃縦位置


奥から左、最下部の石だけが1枚石で大きい


奥から右、下部がやや大きいが1枚石ではない


前室奥から


13号
複室石室
林縁に開口、羨道は消滅


前室、後室玄門、袖石は切石のよう


鏡石だけ巨石、他は平石、石棚がないだけで他は12号と似ている


〃縦位置、背が高い


狭い天井


奥から外、両袖式


〃縦位置


前室奥から、ツル植物が入っているが状態は良い


墳丘背後から


18号?
分布図の推定位置にありました


平石と間に丸い石材、石室?


直ぐ側にも石組みがあった、奥に見えているのが1枚目の写真の高まり


21号
横穴式石室
位置:33°13′17″N 130°36′50″E
道路から離れた谷のような場所にある、不自然な地形で右側は多分盛り土、19,20号は埋戻しかな


古墳があるとは思えない場所、初めは見逃した


石室は基部しか残っていない


背後から、結構大きそうです


22号
複式横穴式石室
位置:33°13′15″N 130°36′48″E
大きな墳丘が良好に残る、手前の石垣は後世のでしょうね


墳丘上に巨木が何本も生える、わざわざこんな場所に生えなくてもな


石室正面、羨道は壊失


根っこが石材を割っている、巨木が倒れたら石室も大被害を受けそう


前室、後室玄門、袖石は割り石状


前室右側、面が整えられている


左側も同様、平石を積み重ねている


巨石で構成された後室、右側壁がかなり傾いている


〃縦位置、奥壁はほぼ1枚石の巨石


床面に敷石、奥壁前に棺台or屍床、内刳があり刳抜式石棺底石のように見えます


四角い天井、それ程狭くはない


奥から外、両袖式、側壁が傾いて袖石を隠している


前室奥から、まぐさ石と言うより仕切り石のよう


25号
複式横穴式石室、石棚
位置:33°13′18″N 130°36′44″E
道路脇に大きな墳丘大きな開口部


この古墳群の中では墳丘石室とも一番良好


大きな開口部、立ったままゆうゆう入れる


長い羨道も良好に残る、側壁は小型石材


羨道天井石も巨石で平面に仕上げられている


羨道左側、玄門が2重柱石、その手前にも柱状の石が埋め込まれている


右側も玄門は2重だが埋め込み石はない


前室、後室玄門、しきみ石が四角い切石


前室左側、側壁は巨石1枚石


右側も同様1枚石


石棚のある後室、薄い板石に加工されている、石棚は左右の巨石側壁に乗っているようだ、奥壁もほぼ1枚石で石棚の上に頭が出ている


縦位置、最後発の石棚墳でしょうね


それにしても見事な石棚、必見です


石棚上部の石組み


長方形の天井、天井石も1枚、左にわずかに見えているのが奥壁、右はまぐさ石


奥から外、両袖式、まぐさ石も巨石


奥から左側、巨石の側壁


〃右側、こちらも巨石


前室奥から


26号
位置:33°13′20″N 130°36′43″E
江戸時代の古い墓地の中にはっきりした高まり


墳頂が凹んでいるが石材は見られず


(2002年)
1号(童男山古墳)
丘陵頂にある墳丘、羨道は完全に壊失、手前の石が天井石か


前室、玄室玄門、二重構造のような玄門


玄室、石屋形、ドーム状、石屋形という肥後型玄室


奥壁左側、上部が隅丸でドーム状になっているのがわかる


石棺の身、玄室左右にある


天井石、上部が円形状になっている


奥から外、袖石は切石に近く、まぐさ石は自然石の巨石


2号
石室正面


前室、側壁が土圧で膨らんでいる


石棚のある玄室、それ程持ち送りはない


奥から外、下部に巨石を据え上は平石積み


3号
石室正面


前室


石屋形のある玄室、上の石は1枚石をカットして2枚重ねのように見せている、天井との間に隙間は殆どない


奥から外、玄室はそれ程大きくない


12号
石室正面


前室玄門、前室


玄室、巨石の奥壁の上に幅の狭い石棚がある、上部が丸くなっているのが分かる


奥から外、左右対称の袖石が特徴的


(見学記)
(2015年)
13年ぶりの訪問、前回は4基しか見てないので再訪してみました。今は2号の所に説明板があり詳しい分布図も載っていますが当時はどうだったかな、あれば探していたと思うんだけどね。分布図が2つあるけど八女古墳群自然遊歩道と書かれている方が微妙に正確なような気がする。とりあえず前回見学した1-3号は割愛。
4号:1号北側にふれあいの家が出来ていてその北側に裸の状態の墳丘があります。石材などは一切見られず。
5,6号:4号から東側の尾根に遊歩道がありますがもう誰も通らないようで草茫々の状態、尾根筋最高所に5号がありますが表示板があるから墳丘だなと分かる程度。その北側に6号があり表示板が立っているが全く分かりません。
7号:5号から尾根筋を南下、ふれあいの家の南側に尾根筋高所を利用した大きな墳丘があります。OBITOさんのサイトでは裸の状態だったようですがこの時はシダに覆われていて開口部を探すだけでも一苦労でした。南西方向に開口、入り口は狭く入るのは断念、多分これ一つだけだったら無理してでも入るだろうな。中の石室は良好のようです(どうやら石棚のある立派な石室のようです)。
8号:7号すぐ南尾根頂部を利用した墳丘がありますがこちらもすっかりシダで覆われています。ただ墳頂部に天井をほとんど失った石室が露出しているのでこれは分かりやすい。西向きに開口した複室石室で羨道は埋没、玄室は鏡石以外は側壁も小口積みです。
それにしてもコフニストの天敵”藪”その中でも最悪なのがサルトリイバラとここのようなコシダ、ウラジロ、常緑だけでなく枯れてもそのままの形で残っているのでシダの海となり石室は隠すし踏み分け道も分からなくなって移動も困難と最悪です。
9,10号:8号南側に東西に並ぶも低い小さな墳丘が残っている程度。
11号:駐車場の場所消滅
12号:墳丘が復元されて入室禁止となっていました。入り口だけ撮るつもりが撮っている内につい我慢できず・・・
13号:12号すぐ東林際にあります。8号から降りてきてもいいけど12号から行ったほうが楽でしょう(実際は13号から7,8号へ登って行きました)。林際に開口、羨道は失っていますた複室の前室後室は完存、後室は背の高いドーム状、奥壁鏡石以外は小口積み、他には特に構造などはありません。
14,15号:消滅
(16号:かなり破壊されているがどうやら石棚が残っているらしい)
18号:3号南側平坦面に石材が露出しているけど分布図からしてこれかな。もう殆ど石室とはわからない状況だし自信無し。この斜面下に17号、更に東側に16号があるはずだがこれも分からず。
21号:3号から西に行くと山側窪地になっている場所奥に表示板が立っています。玄室基部が残っている程度。この東側に19,20号があるはずですが地形からして大きく盛り土されて埋まっているようです。
22号:21号から少し行くと案内表示あり。茶畑の中を通って行くと竹林の中に大きな墳丘が見えています。南向きに開口、羨道は失っていますが複室の前室後室は完存、ここは全般に巨石が使われ前室後室玄門袖石は巨石立柱石、後室奥壁もほぼ1枚石の巨石、側壁も巨石ですが右側は少し傾いてきている。少し持ち送りがあり天井はそれ程高くはないが天井石は1枚石です。前室後室とも床面に敷石、奥壁沿いに棺台or屍床があります。刳抜式の石棺底部のようですが上部が破壊されてのではなく初めからこんな状態もしくは底石を再利用したようにも見えます。
25号:22号から更に西に行き突き当りを右に曲がると25号の案内板があります。林際に大きな墳丘が残り南側に開口、複室石室で羨道までよく残っています。前室袖石は立柱席だがその前にも左に2、右に1個の立柱石が埋め込まれています。熊本県で時々見かける構造です。後室玄門袖石も巨石立柱石、平石のしきみ石が置かれています。後室も奥壁側壁は基部にそれぞれ1枚の巨石を据え上部を少し持ち送りここは天井が高い。奥壁中段に石棚、かなりの巨石で奥行きもありますが大きさの割にかなり薄く造られている。ここまで薄い板石状に加工された石棚もそうそうありません。背後の奥壁も巨石1枚石、他の石棚は下部は1枚石巨石でも上部は平石を積み重ねているのが多いがここは石棚上部まで突き抜けています。多分この群の中でも最後の石棚墳でしょうね。この南側新しい家との間に23、24号があるはずだがそれらしきものは全く見られず。
26号:25号北西の斜面にあります。はっきりした墳丘が残っているが石材などは全く見られず。この辺りは古い墓地で江戸後期の年号が入った墓石があり昭和のもあってかなり長く営まれたようです。でも今は殆どの墓石が倒れ無残な状態、訪れる人もなく竹林の中に墓石が佇む状況は侘しいものです。
27号:26号西側にありますが間の谷が思った以上に深く急斜面、石室があるのなら無理してでも行けないことはないが26号の状況を見るとそれも期待できず諦めました。しかし手前に幾らでも古墳を作る場所があるのに何であんな離れた場所に作ったんだ。現代のコフニストが迷惑するじゃないか(笑)。

(2002年)
丸山古墳から東に行って国道442号に出て2km程東に行くと案内表示があり、そこから少し上ると古墳群があります。一部公園になっていて駐車場もあり。丘陵頂部にあるのが1号墳の童男山古墳(県史跡)、径48mの大型円墳ですが南側が大きく削平され羨道も完全に壊失しています。でも複室構造の前室や玄室は完存、その構造の複雑さには驚かされます。前室も相当大きいのに玄室は肥後型ドーム状で更に上回る大きさです。奥壁沿いには石屋形があり左右には刳抜式の石棺の身が置かれています。それにしてもなんたる複雑、なんたる壮大な石室、羨道が失われているのが本当に惜しまれます。他に2,3,11号で石室が開口(他にもあるかもしれない)、それぞれ複室構造でなかなか個性的な石室、2,11号では石棚があります。
[ 2016年11月03日 19:19 ] カテゴリ:八女市 | TB(-) | CM(0)
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