奈良原古墳群

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広島県福山市(旧神辺町)2013年4月訪問

新発見の古墳群、2013年現在横穴石室墳7基

A号(奈良原古墳)
残存長2.5m程
位置:34°35′06″N 133°24′39″E (日本測地系)
   34.58823574 133.40821991(世界測地系)
山道を歩き始めると最初に出会う、既知ののようです


上記反対側から、前は急斜面


背後から、幅に比べて奥壁が小さく側壁は少し動いているかも


正面から、天井石落下


奥の天井石も動いているようです


B号
残存長3m程
位置:34°35′09″N 133°24′36″E (日本測地系)
   34.58906901 133.40738661(世界測地系)
石室正面


斜め前から、墳丘はかなり流失


小型ながら奥壁1枚石


左側壁、高さ調整した石がまるで切石


意味もなく奥から外


C号
B号側にある、基部は割と残っているようだが


天井石1枚残存、落下、奥壁辺りも埋まっている


D号
横穴式石室全長6m、玄室長4,幅2m(目測)
位置:34°35′09″N 133°24′44″E (日本測地系)
   34.58906897 133.40960861(世界測地系)
墳丘は石室を覆う程度


手前の天井石は平石を使用


石室正面、前は急傾斜で下がれない


巨石で構成された玄室、奥壁もほぼ1枚石


左側壁は奥壁より巨石ほぼ1枚


右側壁は更に巨石、上の積み重ねも殆どない


奥から外、片袖式、柱状の袖石がやや傾く


E号
斜面をカットして造られた、左が元の斜面で右が古墳


墳丘は殆ど流失


天井石2枚露出、手前の石も割られた天井石のようだ


石室斜め前から、ここも前は急斜面


内部は多少埋まる、奥壁も下部が埋まるが鏡石+平石のようだ


奥から外


F号
残存長1m程
位置:34°35′07″N 133°24′31″E (日本測地系)
   34.58851352 133.4059979(世界測地系)
天井を失った石室


奥辺りが僅かに残るのみ


小型ながら鏡石らしい奥壁


G号
残存長3m程
F号側、天井を失う、手前の石までいれると5m程度


右側壁は残るが左は壊失のもよう


側壁も加工されているもよう


鏡石+平石の奥壁


(おまけ)
石切場跡、山頂近くに何カ所かある


天井石に使えそうな巨石、巨大すぎて運べなかったか


(見学記)
福山市神辺町上御領、地元有志の方によってあらたに発見された古墳群とのニュースを見ました。相互リンクしている備陽史探訪の会によって遊歩道が整備されているとのこと、行き方も尋ねて訪問しました。国道313号岡山との県境近くから北に曲がりため池辺りから急に道が狭くなりますが行けるところまで行くと一軒家があります。そこから更に100m程未舗装の道を行くと奈良原遺跡入り口の立て看板があります。山道は整備されているので歩きやすく途中にすっかり露出した石室があります。A号となっていますがこれは既知の奈良原古墳のようです。更に進んで途中に神田や採石場跡などがあり古墳群は山頂近くや尾根筋に分布しているようです。山頂近くのがF,G号、共に天井石を失い石室後部しか残っていません。東側尾根筋(岡山との県境のようだ)にB号、天井石2枚残存奥壁1枚石ですが残存長3m程度、すぐ脇にC号がありますが状態はよくありません。更に東に進むと尾根南側斜面にD号、墳丘は僅かに残っている程度で石材一部露出石室の保存状況はよく玄室は右片袖式、奥壁は巨石1枚石左右の側壁もそれを上回る巨石で上に石を重ねることはなく構成されています。少し離れてE号、斜面をカットした様子がよく残っていますが墳丘は殆ど流失石室露出D号より規模は劣りますが大型の石室です。こうやって6基を見ると2基ずつペアになっているようで前は急斜面と共通性があります。新発見なので正式名称はまだ無くそれぞれの古墳も仮符号となっています。一軒家や遺跡入り口に駐車スペースあり。
(追記)上御領古墳群(仮称)から奈良原古墳群に変更

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