八角目古墳群
熊本県南関町 2013年3月訪問
3基、全て複室石室で石屋形を持つ
1号
石屋形or石棚
位置:33°02′36″N 130°30′10″E (日本測地系)
33.04667972 130.50045174(世界測地系)
尾根筋緩斜面に立地

石室正面

短い羨道、前室玄門、上部に石を嵌め込む切り欠きがある

後室玄門、こちらも上部に切り欠きがあり嵌め込んだ石も残る

前室後室左袖石

〃右袖石

前室側壁

〃反対側、どちらも手前に敷石

巨石で構成された後室、奥壁上部は石棚か袖石のない石屋形か

天井との隙間はあまりない

天井はそれ程高くはない、何故かこの石だけ真っ黒

奥から外、両袖式

奥から左方向

奥から右方向

前室奥から

2号
墳丘、頂部に天井石露出

石室正面、前は前庭でしょうか

ここも短い羨道

前室玄門、切り欠きはないが棒状の石が架けられてている(半分折れている)

後室玄門、こちらは切り欠きがあるが石材壊失

前室左側

前室右側

石屋形のある後室

〃縦位置、背の高いドーム状

後室左側壁、1号と同じく基部巨石

〃右側壁

狭い天井

石屋形左側

〃右側、内側の石はなんだろ

奥から外、両袖式

奥から左方向

〃右方向

前室奥から

3号
墳丘

石室正面

羨道、前室は刳抜式玄門、よく見ると扉石を嵌め込む溝が彫られている

後室玄門、右は切り欠きがあるが左にはない

石屋形のある後室、2号と違い奥壁は2枚

〃縦位置、背の高いドーム状

左側壁、基本構造はどれも同じ

右側壁

石屋形上部奥壁と天井

狭い天井

石屋形左側、右が奥壁

〃右側

奥から外、両袖式、右側袖石に切り欠きがないのが分かる

〃縦位置

奥から左方向

〃右方向

刳抜式玄門奥から、開口部は穴になっているのか下が開いているのか

(見学記)
南関町久重、県道5号を福岡県側から熊本県側に向かい(道は狭く曲がりくねっている)、峠で右側(南側)に目立たない案内表柱が立っています(反対側からだと気がつきにくいかも)。そこから県道を逸れて脇道を100m程行くと両側に建物があり(犬がしっかり吠えてくれます)そこから未舗装の道を2,30m行くと古墳群にたどり着きます。3基からなる古墳群で尾根筋南側の緩斜面に構築、どれも墳丘石室とも良好に残っています。1番手前にあるのが1号、南に開口する複室石室、前室後室玄門袖石は切石を使い前室両側には床面に平石が置かれています。玄室は巨石を使い奥壁は1枚石の巨石、側壁も同様の巨石が使われています。天井は3枚で初めは中高式かと思いましたが2枚目と3枚目の間に空間があり3枚目のは石棚のようです。大分高い位置にあり天井との隙間もあまりないので袖石のない石屋形かもしれません。。山道を挟んで東側にあるのが2号、墳丘がやや低くなっていて天井石が露出していますが複室石室が良好に残っています。後室玄門袖石上部にはしきみ石をはめ込んだ切れ込みがありますがこれは肥後の石室によく見られる形式です。玄室は背の高いドーム状でこれも肥後でよく見かける石屋形があります。高さが1.8mくらいありますがその割に奥行きはそれ程ありません。更に東隣に3号、墳丘は2号より一回り小さくなっていますがこちらも複室石室が良好に残っています。入り口から見てまず目にはいるのが刳抜式玄門、大分小さく手前に仕切石もあってちょっと入りにくい。前面に扉石をはめ込んだ溝が掘られているが撮るのを忘れてしまった。玄室は2号と同様石屋形を持つドーム状、規模も2号より少し小さいようですが石屋形自体がそれ程変わらず、2号のように天井に隙間がない分見事さが際だってます。車で来るにはちょっと分かりにくい場所ですが1,2号は石室に入りやすいし石屋形や石棚が見られるしお勧めの古墳群です。1号側に駐車スペースあり。
3基、全て複室石室で石屋形を持つ
1号
石屋形or石棚
位置:33°02′36″N 130°30′10″E (日本測地系)
33.04667972 130.50045174(世界測地系)
尾根筋緩斜面に立地

石室正面

短い羨道、前室玄門、上部に石を嵌め込む切り欠きがある

後室玄門、こちらも上部に切り欠きがあり嵌め込んだ石も残る

前室後室左袖石

〃右袖石

前室側壁

〃反対側、どちらも手前に敷石

巨石で構成された後室、奥壁上部は石棚か袖石のない石屋形か

天井との隙間はあまりない

天井はそれ程高くはない、何故かこの石だけ真っ黒

奥から外、両袖式

奥から左方向

奥から右方向

前室奥から

2号
墳丘、頂部に天井石露出

石室正面、前は前庭でしょうか

ここも短い羨道

前室玄門、切り欠きはないが棒状の石が架けられてている(半分折れている)

後室玄門、こちらは切り欠きがあるが石材壊失

前室左側

前室右側

石屋形のある後室

〃縦位置、背の高いドーム状

後室左側壁、1号と同じく基部巨石

〃右側壁

狭い天井

石屋形左側

〃右側、内側の石はなんだろ

奥から外、両袖式

奥から左方向

〃右方向

前室奥から

3号
墳丘

石室正面

羨道、前室は刳抜式玄門、よく見ると扉石を嵌め込む溝が彫られている

後室玄門、右は切り欠きがあるが左にはない

石屋形のある後室、2号と違い奥壁は2枚

〃縦位置、背の高いドーム状

左側壁、基本構造はどれも同じ

右側壁

石屋形上部奥壁と天井

狭い天井

石屋形左側、右が奥壁

〃右側

奥から外、両袖式、右側袖石に切り欠きがないのが分かる

〃縦位置

奥から左方向

〃右方向

刳抜式玄門奥から、開口部は穴になっているのか下が開いているのか

(見学記)
南関町久重、県道5号を福岡県側から熊本県側に向かい(道は狭く曲がりくねっている)、峠で右側(南側)に目立たない案内表柱が立っています(反対側からだと気がつきにくいかも)。そこから県道を逸れて脇道を100m程行くと両側に建物があり(犬がしっかり吠えてくれます)そこから未舗装の道を2,30m行くと古墳群にたどり着きます。3基からなる古墳群で尾根筋南側の緩斜面に構築、どれも墳丘石室とも良好に残っています。1番手前にあるのが1号、南に開口する複室石室、前室後室玄門袖石は切石を使い前室両側には床面に平石が置かれています。玄室は巨石を使い奥壁は1枚石の巨石、側壁も同様の巨石が使われています。天井は3枚で初めは中高式かと思いましたが2枚目と3枚目の間に空間があり3枚目のは石棚のようです。大分高い位置にあり天井との隙間もあまりないので袖石のない石屋形かもしれません。。山道を挟んで東側にあるのが2号、墳丘がやや低くなっていて天井石が露出していますが複室石室が良好に残っています。後室玄門袖石上部にはしきみ石をはめ込んだ切れ込みがありますがこれは肥後の石室によく見られる形式です。玄室は背の高いドーム状でこれも肥後でよく見かける石屋形があります。高さが1.8mくらいありますがその割に奥行きはそれ程ありません。更に東隣に3号、墳丘は2号より一回り小さくなっていますがこちらも複室石室が良好に残っています。入り口から見てまず目にはいるのが刳抜式玄門、大分小さく手前に仕切石もあってちょっと入りにくい。前面に扉石をはめ込んだ溝が掘られているが撮るのを忘れてしまった。玄室は2号と同様石屋形を持つドーム状、規模も2号より少し小さいようですが石屋形自体がそれ程変わらず、2号のように天井に隙間がない分見事さが際だってます。車で来るにはちょっと分かりにくい場所ですが1,2号は石室に入りやすいし石屋形や石棚が見られるしお勧めの古墳群です。1号側に駐車スペースあり。