鬼の釜古墳

熊本県あさぎり町(旧免田町)2014年3月訪問

円墳、R11,H4.5(現状)
横穴式石室、玄室長2.4,幅1.9m
位置:32°14′40″N 130°54′21″E (日本測地系)
    32.24787318 130.90350346(世界測地系)

県道脇に保存されている、南向きに開口


墳丘は石室をやっと覆う程度に残る


石室正面、羨道は元々短いようです、手前に扉石が倒れている


刳抜式玄門、扉があるが壊れている


玄門下部は階段状、手前も一段下がっていて中央が高くなっているもよう


石棚のある玄室、石棚は板石状に加工されている


〃縦位置、石棚の上と下で石積みが随分異なる


上部の石は内刳がされている、石棚の上に乗せるための空間確保でしょうか


斜め下から見上げた様子、同じ場所がひび割れしているのは偶然か


狭い天井、画面下が奥壁側


右側壁、下部が内刳され鏨の跡も残っている


反対側はそれ程の加工はなし、右上が石棚を嵌め込むよう加工されている


奥から外、見事な刳抜式玄門


見学記
あさぎり町免田東、国道219号免田東交差点から北に曲がって県道186号を真直ぐ行くと川の手前に墳丘があリます。広い田園地帯で道路脇にあるからすぐわかります。北下がりの緩斜面ですが南西向きに開口、羨道は殆ど失われているのか初めから短かったのか、でも玄室完存です。玄門は見事な刳抜式、通路部分が階段状にした細やかな細工、手前に倒れているのは閉塞扉でしょうか。玄室は左右の側壁は基部に巨石を据えていますが左側はその上も大型石材なのに右側は基部の石に軽い内刳がありその上は小型石材と大分違いがある。奥壁は2段積みで石棚があります。その上の石は奥壁とも天井石ともつかないが内刳されていて空間を確保しているのかな。右側の側壁もやや内刳がありますね。石棚と上部の石に同じ箇所にヒビが入っているのを見ると同時にひび割れしたんでしょうか。石室上部はやや持ち送りされたドーム状、天井石は普通奥方向に並べられますがここは横方向に小型の石材を並べるなどずいぶん変わっています。精緻な所もあれば荒っぽい所もあるし巨石もあれば小型石材もあるというチグハグ感のある石室でした。県史跡。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

平家蟹

Author:平家蟹
古墳のお部屋
ブログ館

へようこそ。

基本的には

と同じ内容です。
メール連絡が必要な方は↑からお願いします

ブログ内検索
市町村名、古墳名などを入力して検索してください
最新記事
FC2ブログランキング

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

各県市町村別
最新コメント
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示