亥子田古墳群

岡山県瀬戸内市(旧長船町)2014年1月訪問

6基

1号
横穴式石室、玄室長6,幅1.4,高1.8m
位置:34°40′24″N 134°07′45″E (日本測地系)
    34.67656801 134.1264868(世界測地系)
藪の中に開口、群中一番行きづらい


石室正面


長い石室が良好に残る、以前あったゴミは撤去


席室中程から、石材はそれ程大きくない


奥壁は一応鏡石らしい石を据えているが先が尖っているので上の積み方に苦労したようだ


奥から外、無袖式


2号
横穴式石室、全長9.6m、玄室長5,幅1.4,高1.8m
山道脇に墳丘、少し削られている


斜面下方側に開口


長い石室が良好に残る、特に崩れた様子もないが床面の石材は何でしょう


割と背の高い玄室、1号より石材大きい


奥壁は縦長の巨石+上に平石2枚、右に詰石


奥から外、一見左片袖のようですが


羨道奥から、左右に柱状袖石が見えている、右の袖石は壁面に埋まっている


3号
横穴式石室
2号東側、大きな墳丘が残る


石室正面、最前部は残っているが上部壊失


石室後部は良好に残る


側壁石材は小型、天井石は2枚残存


奥壁は巨石ほぼ1枚石


奥から外、無袖かな


4号
横穴式石室
2号南西下方、上から見ると墳丘良好


墳丘前面は大きく削られている


石室後部残存、ゴミが残念、奥壁は変形の鏡石


奥から外、天井石が1段下がっているのでここが玄門かな


5号
横穴式石室
4号東側、ここも上から見ると墳丘良好


前面は少し削られ開口


隙間開口、入るのはそれ程難しくない


隙間から見ると内部良好、これは入らなくては


奥壁は平石3段積み、側壁はやや持ち送り


奥から外、羨道は埋没、両袖式だがまぐさ石はなさそう


6号
横穴式石室
小さな墳丘が残る


上に巨木、石材露出


内部埋没、意外と残っているかも


見学記
瀬戸内市長船町西須恵、6基からなる古墳群で斜面上から1基、2基、3基と三角形状に分布し1号以外は疎林の中で分かりやすく6号以外は石室に入室可能でお得な古墳群です。南を通る県道39号からいのこだ建築の大きな看板が見えていてその背後の林の中にあります。1号は後回しにしてまず2号から。背後を山道が通っていて墳丘が少し削られているが南に開口する石室は羨道玄室とも良好、全長9m玄室長5mの大型石室です。羨道に石材が転がっているが側壁は特に崩れてないような。玄室は左片袖式で袖石は1本の柱状石です。奥壁は縦長の巨石1枚石+上に平石2枚と右に詰石です。山道沿いの東側に3号、こちらも墳丘良好、石室前部は上部を失っていますが奥の方は良好、側壁石材は小型ですが奥壁はほぼ巨石1枚石、上部の幅が狭くなりより奥壁っぽい。2号から西側下方にあるのが4号、背後から見た墳丘は良好で斜面をカットした跡も残っている。石室は前部がかなり破壊されているが後部は良好、奥壁は不定形の鏡石で積み方はやや粗い。奥壁前にゴミが溜まっているのが残念。更に東側にあるのが5号、墳丘は良好に残るも南側の開口部はかなり土砂で埋まっているが羨道部分だけで玄室はそれ程埋まっていない。奥壁は平石3段積み+α、両袖式だが柱状の袖石ではない。更に東にあるのが6号、例外的に小さな墳丘で石室も大きく破壊されている。上に巨木が生えているがこのせいではなさそう。1号は山道北側、藪が酷くて無理やり突入するしかない。三角形の頂点辺りで背の高い木(多分キリの木、冬でも黒っぽい実がなっている)が生えているのでその辺だろうと感で突入したら正解でした。長い石室が良好に残っていて無袖式でしょうか、奥壁は変形5角形の鏡石は半分くらいの大きさを占め跡は適当に石を積んでいます。古墳奮闘では中にゴミがありましたがこの時は綺麗に掃除されていました。背後に池か何かがあるようで床面に水が染み出してきています。前の水路沿いの道が広いので駐車可。

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