須多田古墳群

福岡県福津市(旧津屋崎町)2022年1月訪問

前方後円墳5,円墳1基

分布図
ニタ塚説明板に載っています、画面上が東


(見学順)
須多田ニタ塚古墳
 円墳、R34、5C後半
 竪穴石室(埋戻し)
 位置:33°47′53″N 130°28′42″E(日本測地系)
    33.80132457 130.4759933(世界測地系)
県道脇に標柱、奥に大きな墳丘が見えている


群中最初に築かれた


南側に前方部の痕跡がある様に見えるが円墳、円墳と確定してなければ前方後円墳と思われるかも


周辺部がかなり削られています、これだけの規模なのに国土地理院陰影図では出て来ない、ニタ塚や下ノ口古墳は出ているのにね


須多田ミソ塚古墳(須多田16号)
 前方後円墳、TL60,R22,RH4,FW25,FH4(現状)
 位置:33°47′51″N 130°29′00″E(日本測地系)
    33.80076921 130.48099285(世界測地系)
ニタ塚辺りからみた墳丘


真横から、何故かこの古墳の時だけ鮮明に撮れてないな


後円部、右後方にニタ塚


_2と反対側から


須多田下ノ口古墳(須多田15号)
 前方後円墳、TL82,R44,RH5.6
 位置:33°47′52″N 130°29′03″E(日本測地系)
    33.80104698 130.48182609(世界測地系)
大きな後円部が残るが前方部削平


中断に神社があり大きく削られる


社殿背後に墳丘上段、半分以上削られる


巨石が露出


薄い板石、横穴式石室だそうで天井石か奥壁か


須多田天降神社古墳
 前方後円墳、TL80,R43,FW56,FH3.5(現状)
 位置:33°47′59″N 130°29′01″E(日本測地系)
    33.80299116 130.48127054(世界測地系)
古墳周辺は神社の森になっている、扁額は天降天神社となっている


社殿背後に大きな後円部


前方部も良好


右が前方部、左が外堤か丘陵削り残しか


前方部から後円部


後円部から前方部、後円部がだいぶ高い


後円部に大きな盗掘跡


社殿背後の祠の天井、まづ石室石材でしょうね


この形状だと竪穴石室天井石かな


須多田上ノ口古墳
 前方後円墳、TL40,R16,RH8,FW25,FH7
 位置:33°47′59″N 130°29′12″E(日本測地系)
    33.80299124 130.4843258(世界測地系)
路地を入ると行き止まりに石の祠、この右奥にある


竹が密生して墳丘がよく見えず、多分正面が前方部正面


前方部から後円部


更に接近して後円部


後円部から前方部


後円部頂きにあった祠、右側の石が古墳関連の可能性があるかも


剣塚古墳
 前方後円墳、TL85,R36.5,RH7,FW57.5,FH5.5
 位置:33°47′39″N 130°29′17″E(日本測地系)
    33.79743642 130.48571471(世界測地系)
後円部北側から、道を間違えてこれを見つけてホッ


後円部正面、手前が下段か


後円部脇から前方部、二段築成のようです


長い前方部、上部は平坦


後円部から前方部、端が広がっている


前方部から後円部


前方部端から後円部


前方部隅から後円部


道路からの遠望、前方部の長さがよく分かる、宮崎県持田古墳群計塚に似ている


その他の古墳
剣塚からの帰りに林の奥に高まりがあった


短い尾根先端、まず古墳ですね


下側から


(見学記)
福津市須多田、丘陵西側に広がる緩斜面上に分布する前方後円墳5、円墳1からなる古墳群で全て国史跡となっています。

須多田ニタ塚古墳
国道495号沿いに説明板があり簡単な分布図もあります、案内板とかは特にありません。事前に衛星写真で見ているとよくある畑の中の墳丘だと思っていましたが現地で見ると意外と大きな円墳でした。でも国土地理院陰影図で見ると全く見えていない、ミソ塚や下ノ口古墳は見えているが天降神社古墳も見えていない。微妙に等高線に引っかかってないんでしょうか径34m、竪穴石室を持ち群中最初に造られた古墳だそうです。2重周溝を持つそうですが耕地整理されている為現状ではその痕跡は全くわかりません。

須多田ミソ塚古墳
ニタ塚から東方400mに墳丘が見えています。ほぼ裸の状態ですが藪に覆われ上には上がれません、細長そうな墳形だなと分かる程度です。墳丘図を見ると南側がだいぶ削られているかもしれません。

須多田下ノ口古墳
ミソ塚すぐ北東側にある前方後円墳ですが前方部壊失、後円部も上部が半分くらい削られ群中では一番状態が悪い。上に社殿、その背後の削られた面に平石が1枚転落状態でありました、石室石材かな。横穴式石室だそうです。この南側に駐車スペースがあります。

須多田天降神社古墳
下ノ口古墳北方100mに天降天神社がありその背後にあります、鳥居前に説明板があるようですが見逃した(汗)。墳丘は非常に良好、前方部も橋の方が高くなる様子がわかります、後円部頂がやや窪んでいますが竪穴石室が中央にあるとしたら盗掘なら外しているかな。南側に周溝、と言っても元の地形を採土の為削った跡のようです。後円部南側に祠が並びその一つの屋根が平石で石室石材を使ったのかもしれません。説明板や前方後円墳集成では古墳名は天降神社古墳となっていますが神社の扁額は天降天神社となっています。

須多田上ノ口古墳
上記神社東方200mにある前方後円墳ですがここが一番わかりにくい。集落内の道路を行くと公民館がありその正面の脇道に入り更に右に細い道に入ると竹林内に祠があります。その右手側にありますが竹林が密生し倒竹も激しく移動するだけでも困難で写真を撮っても何を撮ったのやらさっぱりわかりません。墳形自体は割と良好に残っているようです。

剣塚古墳
これはやや離れた丘陵上にあり須多田地区ではないので須多田の名前はついていません。群中最大の前方後円墳で保存状態もよい、後円部に比べて前方部が随分長い、上部も平坦面になっています。宮崎県の計塚古墳に似た印象を受けました。グーグルマップの衛星写真だと墳丘の様子がわかりますが(最初に衛星写真で探そうとするとわからないかも)ストリートビューでは樹木の葉が茂っていて墳丘が見られません。
ここはナビで案内させようと思いましたが細い道の上にかなり遠回りするルート、それでも従っていくと途中最接近した辺りで丘の上に登る道がある、ちょうど駐車スペースもあったので車を止めてその道を歩いて行きました、農作業用の道のようで行き止まり、仕方なく急斜面を登って尾根の上に登ったら尾根ではなく高台、そこにはナビが案内していた道路もありました、それ程狭い道でもないじゃないか、近道しようとして余計な時間を喰らいました(汗)。帰り道に小型の古墳を見かけたから良かったけどね、陪墳と言うには距離がだいぶ離れています。ミソ塚が別名須多田16号となっているのでもっと小型古墳があったんでしょうね。古墳が見える辺りの道路で駐車しても特に問題なし。

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