浄古庵古墳群

福岡県みやこ町(旧勝山町)2023年1月訪問

(仮称東支群)
その1
    33°42′14″N 130°55′08″E(日本測地系)
    33.70717637 130.91651488(世界測地系)
ほぼ麓にある墳丘


南側に巨石露出するも石室埋没


上に上がると天井部の開口部がありました


どうやら前室のようでした、この辺りでよく見かける丸みを帯びたまぐさ石


前室から見た後室


1枚石の奥壁、奥行きがなくアングルがとれない


奥から外、外側とはまぐさ石の印象がまるで違う


1枚石の天井に不思議な模様、装飾ではないし落書きでもなさそうだしなんだろう


前室奥から、羨道殆ど埋没、左上の隙間から入りました


東側から見た墳丘


その2
古墳なのか丘の削り残しなのか、左の道を登ると上の墓地に至る


石材は全く見当たらず


東から、後方にその1


その3
上の墓地手前に大きな墳丘


南側が浅く掘られて期待薄かと思ったけど


墳頂部で天井開口、でも全く入れず


奥壁、背が高い、下部だけやや大きめの腰石、上は小型


右側壁、こちらも小型石材、むしろ上部の方がやや大きめ


左側壁、こちらも同様


玄門、羨道は埋没、明瞭な袖石がない、左角上部で斜めに石材が架けられている


奥壁上部角も斜めに架けられている


墓地から見た墳丘、傾斜変換点辺りに立地


その4
    33°42′18″N 130°55′09″E(日本測地系)
    33.70828735 130.91679259(世界測地系)
その3から墓地を隔てた東側にその4


全体に太い竹に覆われる


南側が浅く窪む、墳頂も開口部無し、あまり期待できないと思ったのですが


東側が大きく抉られている


奥の方に開口部


狭いけど入るに問題なし


中に入るとそこには驚愕の世界、この辺りではあまり見かけない背の高い玄室


〃縦位置、石材そのものは全体に小型、ここもその3と同様上の方が石材が大きい


玄門には閉塞石がそのまま残存、西向きの石室というのもこの辺りでは殆どない


縦長の狭い天井


奥壁上部が開口していました、ここも左右で斜めに石材が架けられている


〃ストロボ撮影


〃縦位置、最小限の破壊、丁度いい位置に開口している


その5
東側にも同規模の墳丘


その4より周囲の立ち上がりが強いか


北側から、左側は急斜面


下方から


周囲をグルッと周り墳頂に登るも開口部無し、ひょっとして未盗掘か(期待)


その6
その5から見た墳丘


高まりはハッキリしているが石材見られず


その7
低くなった墳丘


南側が削られ上に現代の祠


石室正面の構造はよく残っている、参道にするには天井石は邪魔だったろうに


祠背後に残っているのは奥壁か天井石か


(仮称西支群)
その8
その3の西側獣避け柵の向こうに良好な墳丘、これは行かなくては、結果的に入れる石室は無かったけど


これだけでなくこの付近の古墳群は良好な墳丘が残っているのが多い


南側、浅く掘られているような


いかにも加工した石材転落、まず石室石材でしょう


北側から


上方から


その9
    33°42′18″N 130°55′04″E(日本測地系)
    33.70828732 130.91540383(世界測地系)
すぐ上にも良好な墳丘


南側に隙間開口


複室石室が良好に残っている


上方から


左は墳丘、右は尾根筋斜面、カットした跡が明瞭に残る


その10
尾根筋をどんどん登っていきます、またまた良好な墳丘


墳頂辺り


上から


アングルを変えて


その11
大きさはあるが低い墳丘、左後方がその10か


上方から


その12
    33°42′20″N 130°55′02″E(日本測地系)
    33.70884279 130.91484831(世界測地系)
これもそれ程高さのない墳丘


上方から


南側に石材露出、羨道入り口っぽい


石室は良好に残っているようです、単室かな


その13
尾根筋一番上にあった墳丘


傾斜がきつい場所に立地


下方に小型石材露出、転落かな


_1と反対側


南側、こちらも僅かに石材


その14
その13下方斜面にはっきりした墳丘


下方から、石材見られず


墳頂に石材、側壁かな


上方から


その15
更に下方に僅かな高まり


期待してなかったらはっきり石室と分かるのが露出


でも埋まってます


隙間から撮影、奥壁が何とか見えている


その16
その8まで戻ってきたら北側に小さな墳丘があった


わかりにくいですが周りを周溝が巡っています、前が急斜面なので3/4くらい巡っている


東側から、ここは比較的平坦な場所


墳丘背後の周溝


反対側から、斜面カットした周溝というのは見かけますが、群集墳でこんな周溝はあまり見たことがない


(見学記)
二又池の北側丘陵上にある古墳群、11基だそうですが16基見つけました、多分まだそれ以上ある。南側から登っていくとお墓の手前に藪に包まれた墳丘、南側裾に巨石露出、上の藪が窪んでいるので開口しているかなと登ってみると案の定でした。狭いけど中に入ってみると前室天井部が開口していたようです。玄門も埋まり加減で狭いけど勢いで入る、前室後室とも天井は1枚ですがどちらも低い、玄室天井を撮った写真に何か模様のようなのが写っているが何だろ、壁画じゃないことは確か。道を挟んだ東側にも墳丘のような高まり、かなり周囲を削られているが石材は全く見られず。古墳では無いような気もするが気になって撮影。更に登っていくと墓地がありその手前に墳丘、これも南側はなにもないので未開口かと思いましたが墳頂に登ってみると天井が抜かれて開口していました。複室の多いこちらではあまり見かけない縦に長い石室、この後東側で見た石室と同タイプの石室かもしれません。直ぐ側に縦長の石材を使った記念碑があるがひょっとしたら天井石を使っているかもです。墓地の東側にも4基の古墳があり2基で大きな墳丘が残っています。墓地すぐ東側のはやはり南に開口せず墳頂も何もなし、未開口かと思ったら東側が大きく削られ開口していました。入ってみるとそこは奥壁でした。小型石材を使ったドーム状の長い玄室しかも天井が極端に狭く細長いこの地域では殆ど見たことのない玄室でした。しかも主軸が東西方向とこれまた少ない。更に特筆すべきは玄門に板状の閉塞石(扉石かも)がそっくり残っていることです。大型礫を使った閉塞石はよく見かけますがこのようなのはあまり見かけません。防府市柴山3号で見たことあるけどあれは2枚だったしな。すぐ南側にも良好な墳丘、これも当然石室が予想されますが周囲をグルっと回っても墳頂に登っても何もなし、盗掘されたような跡も見当たらずひょっとして未盗掘かと期待。更に北側に行くと獣避け柵があって目の前に墳丘、これは入っていかなくちゃだけどこの後は古墳はあったけどせいぜい隙間開口ばかり、入れるようなのはありませんでした。傾斜が更にきつくなる辺りまで登ったけどその先はもうなさそう、北側尾根にもあるようですが深い谷を越えなくちゃいけないしもう良好な石室はないだろ(期待)と思ってここで終了しました。結果的には入室できたのは2基だけだったけどなかなか面白い古墳群でした。しかし二又池周辺は東、南、西古墳(群)があるのでここも二又池北古墳群でもよさそうなのになぜか浄古庵古墳群、字名でもなさそうだしお寺か何かがあったかな。

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