杵ヶ森古墳

福島県会津坂下町 1999年5月訪問

前方後円墳、TL45.6,R25.6,RH2,FW19、4C後半
位置:37°33′46″N 139°48′47″E

平野部にある古式な前方後円墳、発掘前は円墳と思われていた、公園として保存


上記反対側から


周囲に4基の方形周溝墓がある


本体を埋め戻して復元


(見学記)

町立第2中学校北西にあって小型の円墳かと思われていましたが土地改良事業に伴う発掘で全長45mの前方後円墳,それも4世紀前半東北最古級の前方後円墳と判明しました。前方部は削平され後円部が僅かな高まりとして残っているだけですが周りに前方後円形の周溝が巡っています。更に周囲に住居跡(稲荷塚遺跡)や前方後方形の周溝墓が6基分布しています。まづ集落があってその後に古墳を造営更にその周りに方形周溝墓が次々に造られたようです。調査後破壊される予定でしたがその歴史的価値や関係者の努力により公園として現状保存され前方部は植生で表され方形周溝墓も4基復元されています。しかし1度決まっていたのを変更するのは道路の付け替えや代替え地の確保など結構大変なようですね,ますます関係者の努力に感謝。北側400mの所に臼ガ森古墳があって臼の杵がセットになっています。こちらの方は現状は上に神社があって載頭円錐形の円墳状,「図説」の方では前方後円墳となっていますが「前方後円墳集成」には載っていません。円を臼に前方後円墳を杵に見立てたのでしょうか,そういえば前方部が杵に見えないこともないですね,命名当時は前方部が残っていたのかも。

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