七ツ坦古墳群(本宮市)

福島県本宮市(旧本宮町)1999年3月訪問
(大玉村側はこちらから)

本宮市と大玉村境界辺りに分布

庚申壇古墳
前方後円墳、R30,H5
位置:37°31′37″N 140°24′05″E

低平な丘陵頂を利用して構築、前方部ははっきりしない


天王壇古墳
円墳、R38,H4、5C後半
位置:37°31′43″N 140°23′47″E

墳丘東側、金山古墳西側、同じ丘陵上にある


墳丘図(説明板より)、濃い部分が発掘部、小さな造出がある、ここから多数の象形埴輪や円筒埴輪棺が出土


(見学記)

天王壇古墳
金山古墳東方100m同じ丘陵上にある古墳ですがこちらは本宮町に属します。82年に西側の一部が発掘され造出のある径38mの円墳と判明(「前方後円墳集成」では帆立貝式となっている)。発掘面積が小さいにも関わらず多数の埴輪が出土、それも円筒形、朝顔形、人物、動物、器財埴輪と種類も豊富で、時代も5C後半の比較的古いタイプの埴輪です。これらの埴輪は本宮町歴史民俗資料館で保管展示されています。また周溝内から4基の円筒埴輪棺が出土周溝からで他ものとしては日本最北だそうです(ちなみに本年3月仙台市で円筒埴輪棺が出土、我が家からごく近くだったのに現説の日がちょうど関西遠征の日で泣く泣く断念、、その脇を通ってきただけによけい悔しい。宮城県で古墳の現説なんて滅多にないんですよ)。

庚申壇古墳
天王壇古墳東方、国道4号(交差点に両古墳の案内板あり)と東北本線に挟まれた低い丘陵上に位置する全長45m以上の前方後円墳です。前方部が削られてかなり短くなっていますが後円部は良好、川原石を使った葺石も一部見えています。埴輪が出た古墳としては中通り最古の5C半ばの古墳です。墳頂に名前の由来となった庚申塔(文化・寛政の年号、こういうのを見ると具体的な古さを実感できます)が3基あります。町史跡。

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