庚申塚古墳

埼玉県本庄市(旧児玉町)1999年2月訪問

円墳、6C後半
横穴式石室、石室全長7.7m、玄室長5.6m
位置:36°10′21″N 139°08′56″E

墳丘、石室正面、秋山古墳群主墳、周囲にも幾つか小古墳がある


羨道からして側壁がかなり傾いている、隙間に扁平な小石を詰めている


やや胴張りの玄室奥壁は1枚石、側壁はやや小型の割石、天井石が斜めに架けられている、何のため?、側壁上部に填め込まれた石は落下止め?


入り口側天井、天井石が斜めに2重に架けられている


(追記)
石室上部は昭和初期に見よう見まねで復元した考古学的に全く意味のない積み方だそうです。

(見学記)

広木大町古墳群西方の低い丘陵上にある古墳群で現存27基。一番目につくのが庚申塚古墳で下の国道からも台状の墳丘が見えています。2重周溝を持つ6C後半の円墳で南側に全長7.72mの両袖式石室が開口、片岩の割石を使った石室は羨道玄室とも持ち送りが大変強い。玄室は奥壁は巨大な1枚石、やや胴張りで側壁上部には隙間につっこんだ棒石が突き出ている。この石室でなんといっても興味深いのは天井石、ふつう天井石は石室主軸に対して直角に架するものだがここの場合2枚の巨石が斜めに架されている。当然前後に三角形の隙間が出来るがここもより小型の板状の石を何枚も上から重ねている。かえって構築しにくいと思うけれど何でこういうことをしたんだろうか、適当な大きさの石が無かったせいかな。緻密さと粗雑さが同居した石室です。石室ファンにはお勧め。町史跡。この周囲や南側集落内にも幾つかの古墳がありそのうち2基で石室入り口が見えていたが内部は埋没。また南側山の上に前方後円墳の秋山諏訪山古墳がある。すぐ近くまで墓地の造成が行われていたが古墳は篠竹の藪に覆われはっきりしない。しかしこの篠竹ほど始末の悪い物はない。外からは見通せないし中には入れないし伐採すれば竹槍を植えているようで歩きにくいし時には何もないところで盛り上がっていて遠目には古墳があるように見える。何度騙されたことか。

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